2016年4月
※2016年4月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
〇~4月30日
・引き続き、機械的に統計を取り続けていった。5分足でエントリーサインが出た場所の先端を記録するという、デイトレの統計を付ける型が出来ていった。
※注:依然として、都合の良いチャートで検証している(ボラがあるため、いずれにせよトータルではプラスだとは思うが。ただ、想定していたプラス幅よりはかなり圧縮される)。この時期の心理を俯瞰的に見ると、焦りがあるというか、5分足に現れる全ての上昇を取ろうとしているというか。そういう心理があるために、聖杯探しをしてるような感じになってるなあと。全ての順行を取る必要はなく(そんなの無理)、それでかつなるべくノイズを喰らわないような判断をする必要もなく(そんなの無理)。順行を逃してもいいから、精神的に余裕があるエントリー数になるルールを構築していくべきだった……と言えるのは、聖杯探しを経験したからこそ。間違った努力でもいいから、とにかく継続することしかない。そうすりゃあ、何かしらには気付くし、何かしらは上達する。あと、5分足でも日足でも、直近の数銘柄の動きを見てルールを作ってもカーブフィッティングにしかならない(そりゃあ、チャートを見るとたくさん都合の良いアイデアは浮かぶが……)。スイングは検証可能だが、デイトレの場合は、検証するための5分足のデータが手に入らないため、どうしても数ヶ月以上は必要になってしまう。
素人の相談 その後
その後、パナソニックは一時-24%以上まで下げました。
このときは私の祖父は顔面蒼白となり、ご飯も喉を通らなくなっていたそうです。
※一方、私は、大量の含み損を抱えた素人のリアルな心理がどういうものか知りたくて知りたくてたまらなかった。
ただ、「とにかく持ってることだ!オリンピックまでに日経平均は4万円行く!絶対に戻る(ぶっちゃけ、知らねえけど)」と私が言った甲斐があってか、このドローダウンでもちゃんと保有しました。
その後も、しばらくは株を毎日見ていたようですが、いつしか株を見るのも飽きたようで、その後放置となったようです。更に、仕事が忙しくなったり、親戚のおばちゃんが亡くなったことなども重なり、株の動きを全く気にしなくなっていったそうです。
※皮肉なことに、これは最高のメンタル。ちなみに、投資資金の1000万円は余裕資金で、別になくなってもいいカネだそうです。これで思うのは、老後に仕事があることの重要性ですね。もしも、老後の仕事がなくて、専業トレーダーみたいなことをしようとしたら……。他にやることがあるからこそ、長期投資するにも良い精神状態が確立されたんだろうなと。
そして、パナソニックはトランプ相場で決算暴落前の水準を回復し、2017年6月8日時点では+40.39%の大きな含み益となっています(祖父がまだ決済してなければ。話によると決済していない)。
※画像はパナソニックの月足
何より運が良かったことが最大の要因ではありますが、これは祖父の実力です。株価を毎日見てたけど、何もせず保有出来たというのは、無知や恐怖心から結果的にそうなったことであっても、本人の実力によるものです。アッパレと言う他ありません。
キャピタルゲインの含み益がこれだけあるからこそ、保有しながら長期投資で配当を得るのが安全に出来るようにもなるわけです。
つまり、「新興銘柄の代表がソフトバンクという認識」で「テスラを知らず」、「パナソニックの主力事業は未だに白物家電だと思っており」、「配当金の利率計算すら知らず」、「日本のマクロ経済見通し(人口動態)を知ると驚き」、「ローソク足はチン〇が腐る病気だと思ってる」。この程度の知識でも、長期投資で利益を出すことは出来るわけですね。ファンダメンタルズとは一体……。
ただ、この程度の認識でスイング・デイトレをやったら、まず死にます(ファンダメンタルズ的な知識は全く関係ない)。長期投資の1発勝負だったからこそ、無知でも運だけで利益を出せたわけで、試行回数が多くなるスイング・デイトレでは、大数の法則を味方に付けなければ死ぬだけです。
書評:「インベスターZ」
「ドラゴン桜」で有名な三田紀房さんによる株の漫画です。お金を題材に描かれた漫画では、この漫画を一推しします。
あくまで株を題材にしたエンタメ作品なので、ツッコミ所は多いですが(例えば、全体的に投資と投機の区切りが曖昧、新興ゲーム株の買い玉をいきなり30億円分集めたらストップ高になって集められないし売り抜けるのも大変など)、そこまで間違ったことは描いてなく、一番重要な損切りの重要性についても述べられているため、別に読んでも悪いことにはならないです。
特に、お金の歴史やお金に関する日本の社会風潮に関しては「なるほどー」と思うようなことが結構書いてあってためになりました。
「戦争は儲かる」とか「日本が高度経済成長したのは、(日本人が勤勉だったからではなく)人口ボーナスのお蔭だった」とか、合理的に考えれば正論にも関わらず、あまり表立って話されることはないお金に関する話も多く描かれています。この点からしても、一般の書店に並んでいる甘いことしか書かれていない株本を買って読むんだったら、この漫画を読んだ方がいいです。
ただ、お金に関する部分はともかく、株や企業分析に関する部分は斜めに構えて読んだ方がいいです。この漫画に描いてあるようなことでは、株価はほとんど動かないです。
書評:「闇金ウシジマくん」
お金に関する漫画をもう一つ紹介します。闇金にまつわる人間物語を描いた漫画です。さすがにちょっと極端な描写が多いですが、お金に関して無知でいることの恐ろしさが描写されています。
7巻途中から9巻に掛けての「フリーターくん」編で、新興株の話がちょろっと出てきます。
「フリーターくん」編のあらすじを書くと、フリーターを子供に持つ奥さんが焦って新興株に手を出すものの、悪い奴等に嵌められて借金を作ってしまい、借金を返すために家を手放すことになってしまう。だが、非流動性資産の家はすぐには売れず、仕方なく業者に嵌められて相場価格の半分で手放すことになり……。
「フリーターくん」編は、株の話が出てくることを抜きにしても、個人的に一番好きな回でもあります。ウシジマくんにしては珍しく、最後は救われる展開になってます。
ただ現実問題、新興株に手を出すにしても、オレオレ詐欺に騙されるにしても、闇金に手を出すとしても、どれだけ社会が注意喚起をしても、騙される奴はこれからも一生騙され続けるんですよね。
ウシジマくんを読んでると、「なんで折角カネが出来たのに、借金の原資を返すのに使わないの?なんで、ギャンブル・焼肉・風俗に行ってまた散財しちゃうの?」って何度も何度も思います(そういう行動をしたら、そもそも漫画にならないけど……)。
でも、よくよく考えてみれば、こういう人達がいるからこそ、ウシジマくんのような闇金業者の人達がメシを食えるんですよね。どうしようもない人達が会心してしまったら、社会には困る人達が存在している。だから、どんな人だろうと、存在してるだけで社会の役に立ってるんですね。
現に、新興銘柄のトレードで稼げるのはなぜかというと、そういう人達がいるからなわけです。

















































