2014年1月 トレード歴23ヶ月(CMBトレード塾、「規律とトレーダー」)

2014年1月

※2014年1月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇1月6日
・マツダ+6.17%決済。

 

〇1月7日
・熊谷組、加重平均+4.00%で決済。

※増し玉はエントリー玉の2倍。
※注:決済した日も一時+10%超えまで上がっている。+10%を二度スルーというのは、欲張りトレード。利食いが遅かった。

 

〇1月14日
・川重、加重平均+1.25%で決済。

※増し玉はエントリー玉の2倍。
※注:途中まで悪くなく、一時+6%以上まで順行したんだが、日経平均-489円に飲まれてしまった。ただ、熊谷組でもそうだが、増し玉のエントリー玉の2倍ってのはなあ……。

 

〇1月20日
・シャープ、加重平均-0.81%決済。

※エントリー玉と増し玉は同数。
※注:これはそもそも、エントリーが良くない。直近に抵抗ラインが見えている。こういうエントリーで増し玉するってのは、リスクの方がでかい。仮に入るとしても、3%到達時点で利食いするのがベター。

 

〇1月23日
・KLab-1.20%LC。

※注:これも、抵抗ラインが見えている。本当に強い銘柄というのは、直近でLCをスルーした人達のやれやれ売りすらも吸収して上げていくのだが、これはまだ直近のやれやれ売りを吸収してまで上げていくかどうかが分からない。一時的に強いというだけ。

 

〇1月27日
・日経平均暴落で、空売りしておいたJPXを-3%ラインで増し玉。一時-4.75%まで到達。-3.55%で前場引け。しかし、なぜか後場寄りに買いが殺到。そして、-1.83%で後場寄り。「なぜに、JPXだけ?」と思ったら、どうやら決算が発表されていたらしい。そのまま成す術もなく見ていたら、ブレイクイーブンに到達し、加重平均-1.51%で決済となった。だが、ここで刈り取られてから+2ティック高値を付けてから再び落ちていき、一時-5.46%を付けた。

※なお、この決算発表は、当初は1月31日発表だったのだが、なぜかこの日になったという完全不意打ちだった。
※当時のリアルタイム感想:「もう、なんつーか、泣きてえ……。なぜに、JPXだけ……。何と言うか、狙い撃ちされたとしか思えんわ……」。
※これ以降、増し玉後は加重平均でブレイクイーブンとなるポイントにTSを移すようになった(CMBトレード塾のOBQさんの資金管理のページを見たことも大きかった)。
※この日、ほとんど衝動的にCMBトレード塾に入会した。
※注:これは究極的にツイてた。マーケットの神様から、CMBトレード塾に入るきっかけを与えてもらい、増し玉後のTS設定の教訓を得てと。この当時は嫌な気分だったが、後から振り返ってみると、どんな嫌だったことも逆境も最高にツイてたことになるのです。

~~

・収支は17トレード3利食いで、勝率17.65%、月率-1.69%。

 

CMBトレード塾

CMBトレード塾はこちら。

※管理人は、2014年1月から2015年8月までの間、入会していました。今現在は変わっている点があるかもしれません。

まずこれは当たり前のことですが、CMBトレード塾に入会しただけで利益を出せるようには絶対になりません。トレードはそんな簡単なものじゃないです。

私が、CMBトレード塾から得られた大きな利益は次の3点です。
①ブッコミ指数による逆張りトレードの概念を知れたこと
②テクニカル分析の使い方を知れたこと
③結局、自分の売買ルールを貫くしかないという結論に至ったこと

それぞれ説明していきます。

①ブッコミ指数による逆張りトレードの概念を知れたこと

この概念を知れるだけでも、授業料分は楽勝でペイ出来ます。ただこれは、検証しないと意味ないです。検証しないと、ブッコミ100が出ていても恐くて入れないわけで。

 

②テクニカル分析の使い方を知れたこと

内田先生と窪田先生の売買日記と解説を聞き続けたことによって、プロの人達はテクニカル分析をこういう視点で使うんだなというのが、非常に参考になりました。テクニカル分析というのは、相場参加者の感情を読むために使うためのツールでしかないというのが、よく分かります。

それまでは、単にチャートパターンしか見ていなかったものが、相場参加者の感情も考えるようにしてチャートを見るようになりました。

これは文章で説明するのには限度があります。実際に動画で解説を聞きながら学習しないことには分からないです。

 

③結局、自分の売買ルールを貫くしかないという結論に至ったこと

なぜに私は1年半で退会したのか?についてなんですが、それは内田先生と窪田先生の売買日記を見続けている内に、「自分のトレードに応用出来る点はもうないな」と思ったからです。

結局、自分は自分なんだなということに気付いてきたんです。「プロのトレーダーの手法をそっくりそのまま真似するのは不可能」「自分で作った自分の売買ルールを貫くしかない」ということは、実際にプロのトレーダーの売買記録・解説を見続けてから(聖杯はないと諦めたように)結論を出すのと、そうじゃないのとでは余りにも大きな違いです。

 

私は1年半で退会したんですが、ブッコミ指数による1トレードだけで元が取れたどころか、テクニカル分析の使い方の概念を知れたし、自分のルールを貫くしかないという気付きを得られました。CMBトレード塾がトレーダーとしての成長に大きく寄与したことは間違いないです。

 

 

書評:「規律とトレーダー」

規律とトレーダー」マーク・ダグラス

ゾーン」の筆者であるマーク・ダグラスさんが書いたトレード本です(「ゾーン」の前作です)。トレードにおける心のあり方に関しては、「ゾーン」同様に参考になります。

私は「ゾーン」を読んでからこの本を読んだんで、心理的な部分は「ゾーン」に書かれていることとほとんど同じかなと思ったんですが、第16章「成功に至る道」に書かれていることが希望になりました。

まず、次の部分です。

「心の苦痛とトレードミスの恐怖心を克服するには、トレードミス(間違い)そのものに対する考え方を大きく変えなければならない。すなわち、すべての経験にはそれなりの意味と有効性があり、間違いというものは存在しないと考えるのである」

 

後から振り返ってみれば、どれだけ愚かなトレードで、どれだけ損失を出したとしても、そのトレードから教訓を学んで改善に繋がるんだったら、それは決して間違いではないんですよね。

だから、この時期のトレード日記の方で良く出ている、増し玉後のTS設定だったり、抵抗ラインが見えてるのにエントリーしてたり、それは確かに今ではやらないことだけども、実際にやらかしてきた経験があるからこそ、今ではもうやらないわけです。ちゃんと改善に繋がっているんだから、決して間違いではない。今までにしてきたどんなトレードも、間違ったトレードなんてものは一つもなかったのです。

あと、第16章には、まずは一つのパターンのエキスパートになることの重要性も書かれています。

初心者の頃は、自分が続けてやっているルールですらも、中々利益が出せないわけですよ。他に引き出しがなくて焦るどころか、自分が最も知っているルールですらも中々利益が出せない。だから、「もしかしたら、他のルールの方がいいんじゃないか?」という誘惑に駆られます。

でも、一つのルールに精通することによって、トータルプラスの感覚を身に付けてしまえば、引き出しを増やすことは難しくなくなります。そして、気付いたときには、「あら?いつの間にか、引き出しめっちゃ増えてるな……」となります。その段階になれば、テクニカルのスキルも相当身に付いているだろうから、いくらでも応用が効くようになっています。

トレードの引き出しを増やすには、とにかくまずは徹底して一つのルールに精通することです。引き出しがないと焦ると思うんですが、まずは徹底して一つのルールで統計を取り続けるしかないです。

 

2013年12月 トレード歴22ヶ月(日本の未来、「知の衰退からいかに脱出するか?」)

2013年12月

※2013年12月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇12月5日
・ドワンゴ、加重平均+6.37%で決済。

※注:これはナイストレード。ボラのある銘柄、エントリー、増し玉、利食い、問題なし。こういうのにだけ入ってれば良いのですがね。

 

〇12月12日
・JFEHD-1.03%LC。

※注:「下降トレンド抜け後の三角持ち合い抜け」らしいが……。うーむ……。取れてる銘柄は全てボラのある銘柄。この銘柄は、今ここの中途半端なラインで、果たして急激に買いが入ってくるかどうか?

 

・JPX-2.28%LC。

※注:これは-2%超えのやや痛いLCになったが、銘柄・エントリーともに悪くない。中途半端な銘柄の中途半端な所で3エントリーして-1%*3LCになるんだったら、こういう銘柄に入って-2%とか-3%LCになる方がマシ。

 

〇12月18日
・エプソン、+4.16%の上昇も、-1.00%LCに掛かった。

※注:これは惜しかった。こういう所で入ってればいいのです。

 

〇12月27日
・熊谷組、加重平均-2.15%LC。

※これは増し玉の方がエントリーした玉より多かった。
※注:損失になってしまったが、悪くない。

 

〇12月30日(大納会)
・マツダ+8.36%保有。大納会持越し。

 

・熊谷組、増し玉後に+10.17%でエントリー玉を決済して、残りの玉を+7.71%保有。

※注:どちらも悪くない。

~~

・2013年12月の収支はドワンゴ以外はマイナスとなり、勝率5.56%の月率-2%ほど。ただ、保有玉を含めたらプラスとなっていた。

・ありがとう2013年!!!

 

日本の未来

今日は、私が考える日本のマクロ経済見通しについて、つまり日本の未来について書いていきたいと思います。

(1)少子高齢化・人口減少社会の到来

まず、日本が今まさに直面している問題として、少子高齢化及び財政危機があります。特に、少子高齢化は非常に深刻で、これからの日本は人類が未だかつて体験したことのない未曾有の人口減少社会・超高齢化社会に突入していくことが確定しています。

単に人口が減るだけならまだしも、労働力となる若者人口が減少していく一方で、高齢者が増加していくという、逆三角形の歪な超高齢化社会になっていきます。

税金を納める労働者が減る一方で、社会保障の受益者である高齢者が増えていく。これは、国の財政に強烈なダメージを与えます。

恐らく、今日生まれた子供達は、所得の半分を税金として徴収され、消費税30%というような社会を体験することになるかと思います。

人口減少を食い止めるために、移民を入れればいいという意見もありますが、これから40年で4000万人の人口が減るのに、これを全て移民で補うのは無理です。
※なお、統計上は日本の移民受け入れは0人となっていますが、外国人労働者という名目で海外から労働力を入れているため、日本は既に世界第5位の実質移民受け入れ国だという見方もあります(ソース:移民問題、日本も当事者 年間34万人、世界第5位)。つまり、実質移民を受け入れてるにも関わらず、人手不足で社会保障費が上がり続けているのです。

更に言うと、人口減少で経済成長の見込みもなく、高齢化で税金が高くなっていく一方で、(他の先進国に比べて)賃金が安い、労働環境もブラックで排他的な日本は、移民の方から拒否されます。今まではある程度の経済力があったために、途上国から外国人労働者が来てくれましたが、アジア諸国が急成長中であるため、日本は移民からも選んでもらえなくなっていく可能性が高いです。むしろ、将来的には、日本の若者が中国やインド、東南アジアに出稼ぎに行くようになっていくと思います。

人口減少による市場の縮小を嫌気して、企業は既に日本市場から海外市場を重視し始めています。その動きの一例がこちら:日本企業の海外M&A、最高の11兆円 16年度
※ゲーム機市場はまさにこの典型ですね。プレステ4もSwitchも、明らかに日本市場より海外市場を重視しています。

人口減少による市場の縮小と少子高齢化による超重税社会の到来、これだけだと悪いことしかないような感じですが、実は良いこともあります。

まず、人手不足はこれから30~40年は続くトレンドになるため、これからの日本では仕事に困ることはないでしょう(ただし、高給を取れる仕事は限られてくる)。転職市場における35歳定年説とかも、そんなことは言ってられなくなります。

そして、不動産価格は軒並み暴落し、中古の一戸建てが自動車並の価格で買えるようになる可能性もあります。
※これは論より証拠ということで、不動産サイトで検索してみれば、既にもう関東郊外の中古の一戸建てが1000万以下でゴロゴロしてるのが分かります。

あと、日本にとって幸運なのは、国内は少子高齢化の影響で大変だけど、外患は特に気にしなくて良くなりそうなことです。中国はアメリカと並ぶ超大国になると思いますが、中国はこれから人口オーナスに突入します。国内問題で手一杯になるんで、日本にまで構っていられなくなると思います。東アジアは、中国はアジアの超大国、朝鮮半島は中国の傀儡国家、日本は独自路線という歴史に回帰していくんじゃないかと思います。

 

(2)財政破綻によるハイパーインフレが起きたら?

人口減少で日本の内需が縮小していくのは、もはや避けられない未来ですが、少子高齢化による超重税社会になるかどうかはまだ分かりません。実は、もう一つの可能性もあるからです。それは、ハイパーインフレが起こって日本の借金がチャラになる場合です。

ハイパーインフレが起これば、世代間格差が是正されて、若者は楽になると言われています。

でも、私はそうは思わないんですよね。

確かにハイパーインフレが起きたら、若者の税負担は軽くなります。でも、高齢者はどうするんですか?

ハイパーインフレで最も深刻な被害を受けるのは、年金生活をしてる高齢者層です。

ハイパーインフレが起こったら若者の税負担は軽くなるけど、結局は高齢者の親の面倒も見なければいけなくなるから、トータルでの負担は変わらないか、むしろ介護離職などが増えて現役世代の負担が増えるんじゃないのかと思うのです。

結局、自分の人生をより良いものにするには、誰に頼るでもなく、何かが起こるのを待つのではなく、自分で何とかするしかないというのが、私が出した結論です。

 

(3)それでも日本の未来は明るい

人口動態で見れば、日本の経済的没落はほぼ確定していると言っていいでしょう。ただ、それでも株価がどうなるのかは分からないです(ちなみに、太平洋戦争中は株価が上がっていた)。

それに、日本は全体として没落したとしても人口1億人の経済大国であることに変わりないです。日本で成功する道はいくらでも残っています。人口ボーナスの時代のように、皆で一緒に仲良く成功するのが難しくなるだけです。

個人的には、それでも日本の未来は明るい、こんな面白い時代はないと確信しています。

あと、日本が滅びるのは絶対にあり得ないです。日本が滅びるとか言ってる人達は、日本がどんだけ凄い国なのかを分かってないです。

ちなみに、日本が凄い国だと認識する一番良い方法は、社会の底辺まで落ちてマイノリティーになって反社会的な思想を持つことです。キリスト教やアメリカですらも壊せなかった(むしろ、吸収されてしまった)日本教の凄さ・恐ろしさを実体験すれば、この国の真の凄さを理解出来ます。

ネット右翼の人達は移民を入れると社会が崩壊するとか言ってますが、それは日本を過小評価してます。日本が現在まで続いている世界最古の国家であるのにはちゃんとした理由があるんです。

 

~追記~

人口動態から予測した日本の未来に対する一般的な反応はこちら

「群衆は恐怖すべきときに希望を持ち、希望を持つべきときに恐怖する」(ジェシー・リバモア)

人口減少が日本経済にどれだけ強烈なインパクトを与えるのかを理解してない人が未だにたくさんいます。

いや、もしかしたら、奇跡的に出生率が回復したり、日本初の新産業が生まれたりして、未来の日本は滅茶苦茶発展してるかもしれないですよ。

ただ、人口動態から予測したような未来が訪れたとして、「どうして、あのとき現実を直視して、何かやっておいてくれなかったのか……」と、過去に後悔はしたくないんですよね。

日本の未来が発展してるにせよ衰退しているにせよ、自分の人生に後悔はしたくない。

そのためには何をするか?だと思うのです。

 

 

書評:「知の衰退からいかに脱出するか?」

「知の衰退」からいかに脱出するか?」大前研一

今後衰退していく可能性が高い日本で、どうすれば個人が衰退に巻き込まれないか?について書かれた本です。

国も企業も、誰も助けてくれない。自分の人生を良くできるのは自分だけ。そのためには、自分の頭で考えて判断して行動するしかない。賢くなって、強くなるしかないと、私の背中を押してくれた一冊であります。

特に衝撃を受けたのは、136~139頁に書いてあったこの部分です。

「私が講演でよく言うのは、「日本人は死ぬ瞬間がいちばん金持ちである」ということだ。どういうことかと言うと、年金さえも3割を貯金に回して貯蓄に励み、死ぬ瞬間に1人平均3500万円を残して死んでいくということである」

「「自分は最期の瞬間になんて言うのか?」と、いまから考えておくことはとても大事なことだ。「ああ、あのおカネで若いときにこういうことをやっておいたら、こうやって使っていたら……」となっては、人生は後悔しか残らないだろう。貯めたお金はこの世に置いて、後悔だけ持って死んでいく。そんなバカな生き方があるだろうか。死ぬ瞬間に、「ああ、私は楽しい人生だった」と言い切れる自信がはたしてどれだけの日本人にあるだろう。私はこう言いたい。「3500万円もあったら、それは全部実現できます」」

 

あと、大前研一さんが東日本大震災直後に日経BPで書いたこの記事(メルトダウン寸前の日本経済――自分の将来をどう守るか)もとても参考になりました。特に、次の部分です。

1日2時間、5年間勉強すれば世界に通用する人材になれる

「「自分への投資」はどんなに高いものでも1000万円はしない」
「もう一つ投資を時間で測ることもできる。だいたいどんな人でも年間700時間(つまり1日に2時間)の勉強を5年間続ければ、世界に通用する人材に必ずなれる。しかし残念ながら、こういう発想をする人はあまりにも少ない」

 

2013年11月 トレード歴21ヶ月(結果が出てないときの思考 「フルタイムトレーダー完全マニュアル」)

2013年11月

※2013年11月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇11月5日
・パナソニック+5.07%利食い。

※決算期待のレンジ抜けで買った。

 

〇11月8日
・Vコマース-2.43%LC。

※注:2%オーバーのロスカットになったが、ボラもエントリーも悪くはない。

 

〇11月12日
・DENA-1.17%LC。

※注:これは確かにチャート的にはレンジ割れ。確かにレンジ割れなんだが、直近でとんでもない窓を開けて落ちてる。この窓開けを含む下降波動が一旦収まってから、再び安値を割るまで待った方がよい。

 

・関西電力-1.02%LC。

※注:このラインで何度も空売りしては損切りとなり、「貴様は関電にどんだけ貢いだら気が済むんじゃー!」。このラインは、買いも売りも中途半端な所であるため(直近に抵抗ラインも支持ラインも見えてる)、抵抗ラインがない右上まで上がるのを待つか、支持ラインがない右下まで下がるのを待った方がいい。あと、ボラもそこまでなく、そもそも銘柄が良くない。3~4月に取れた体験からバイアスが掛かってたんだと思います。

 

〇11月13日
・シャープ、増し玉後の加重平均-1.63%決済。

※注:増し玉後のTS設定操作はともかく、そもそも入った場所があまり良くない。直近の下ヒゲ陰線の安値が意識されそうで、ここを完全に割るまでは買いが入ってきそう。

 

〇11月20日
・SBI、加重平均+9.37%で決済した。

※上値抵抗線抜けで入り、翌日にすぐ増し玉した。
※注:3日目の寄り付きで+13%になった時点で全部決済してもよかったが、ナイストレードに変わりなし。

 

〇11月27日
・野村HD、加重平均+4.98%で利食い。

※注:これは、半分決済後に一時+10%になったときに利食いでしたな。トレイリングストップというのは、利食いラインまでの保険のようなものなんであって、トレイリングストップで持ってればどこまでも行くというのは、アベノミクス相場のようなときだけ。このトレイリングストップで保有してたら、MFEは最大でどの位まで順行するのか?という統計を持ってないから、トレイリングストップに夢を見てしまい、現実的な利食いという手段がとれない。

~~

・2013年11月の収支は、勝率18.52%のややプラス。
※SBI・野村は取れたものの、シャープ・関電にどんだけ貢いどるんじゃー!という結果となった。

 

結果が出てないときの思考

結果が出ていないときは、それが自分で選んだ道であっても、思うところがあります。

後悔とまではいかないけど、「もしかしたら……」と、過去の決断が間違ってたんじゃないのか?とか、過去にどうこうしていたら……とか。

人間は、自分がやってきたことをとんでもなく過小評価する一方で、自分がやってこなかった道では究極的な奇跡が起こっていたものとして過大評価してしまいます。

そして、他人と比べる。しかも、バイアスが掛かって、出来る人・結果が出ている人と比べるんだから嫌な気分になるに決まってます。

でも、比較すべきなのは、環境も性格も価値観も違う他人ではなく、過去の自分自身です。それも、その努力をしてなかった場合の自分自身。

トレードの場合でいうと、努力してきて結果が出ていない自分と他のスーパートレーダーを比べるのではなく、過去に努力してこなかった場合の自分自身こそが比較対象になります。

これは自分史の方法論なんですが、直近3ヶ月の検証というものがあります。直近3ヶ月にあった楽しかった出来事・良かった出来事を単に羅列することで、「(これらの出来事は)3ヶ月前には想像出来なかったんだから、次の3ヶ月にも楽しい出来事が待ってる」と、未来に希望を持つ方法です。

これをトレードに応用すると、半年分位の売買日記を見直してみて、自分の成長を確認することで、未来でも更に成長している自分がいるだろうと希望を持ちます。
※目に見える結果ではなく、新たに分かったことや教訓などにフォーカスしてください。

私の場合だと、半年毎に事態を改善するような大きな改善策が出ているという傾向があり、この事実は大きな希望になりました。

つまり、売買日記は改善策の発見だけではなく、自分自身の成長を確認して、未来に希望を持つことにも使えるんですね。

いくら後悔してもいいし、出来る人と比べて嫌な気分になっても構わない。ただ、未来に希望を捨ててはいかん。諦めたらそこで試合終了だよ。

 

 

書評:「フルタイムトレーダー完全マニュアル」

「フルタイムトレーダー完全マニュアル」ジョン・F・カーター

プロのトレーダーとして自立するためには、自分に合った売買ルールを作り、その売買ルールに一貫して従うことの重要性について書かれた本です。

売買ルールを運用するにしても統計を取るにしても、そのシステムが2~3回上手く行かなかった(LCになった)だけで、別の方法を試してしまっては、そのルールがトータルで利益が出るシステムなのかどうかは分かりません。どんなルールであろうと、ドローダウンの時期があるため、ドローダウン期を敢えて避けたデータには何の意味もありません。

最低でも、半年から1年は全く同じルールで継続したらどうなったか?というデータがないと、何とも言えません。そのため、統計を取る際は、ただ淡々と同じルールで統計を取り続けることが重要です。
※ちなみに、私が2013年9月から統計を取る作業を続けられたのは、実を言うと、この作業に対して何の期待もしていなかったからです。何の期待もしていなかったため、トータルでプラスになってようがマイナスになってようが気にしていなかった。だから、淡々と統計を取り続けることが出来たんです。全く当てにしていなかったものが、後に売買ルールや指標に化けることになるんだから、まあ運が良かったです。運だけはいつもいいんです、私は。

トータルでプラスになればいいわけで、別に毎日・毎週・毎月プラスになっている必要はないのです(そのドローダウンを余裕で凌げる資金管理のルールがあれば良い)。

ただ、この本にも書かれてますが、”トレードは一般社会の通念とは無関係”な世界です。一般社会では、損をすれば失敗、利益を出せば成功と思われています。そのため、トータルでマイナスとなった日や週や月があると、それは失敗であると脳が認識して嫌な気分になります。

これは同じ条件で統計を取り続けられない抵抗として機能します。例えば、上手く行くと思ったルールを検証していて、10連続LCになっている所と遭遇すると……。統計を取るのをやめたり、その部分を除外して入力しなかったり、とまあ、都合の良いことをやってしまうわけです。

”トレーダーのことを理解できるのはトレーダーだけ”ということで、トータルでプラスになればいいという考え方は世間一般では理解されません。

でも、損切りしたり損失を出すのは、恥ずかしいことも何でもないんです。トータルでプラスになればいいんですから。

それよりも、資金管理や損切りをしないで口座を破壊してしまう方がよっぽど恥ずかしいことです。とにかくトレーダーとしての第一目的は生き残ること。生き残って経験やスキルを積むこと。これに尽きます。

 

あと、折角、売買ルールの重要性について書かれた本の紹介をしたんで、売買ルールを作るにあたって絶対に必要な項目を以下に書いておきます。

〇売買ルールに最低限必要なもの
・銘柄選びのルール(東証一部?新興市場? その市場から銘柄を選ぶ抽出条件は?)
・トレードの種類(デイトレ?スイング?スキャルピング?)
・エントリーのルール(エントリーに使うテクニカル指標は?どのようなチャートパターンで入る?など エントリーを見送った方がいいという例外事項はないか?)
・資金管理のルール
・損切りのルール
・トレイリングストップのルール
・利益目標ラインのルール

 

2013年10月 トレード歴20ヶ月(継続するための方法(条件付けと潜在学習)、「金持ち父さん 貧乏父さん」)

2013年10月

※2013年10月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇10月3日
・シャープを空売り。

※注:3陰線であるが、レンジ割れ。ボラもある。

 

〇10月4日
・シャープ-3.64%の下落。3%ラインで増し玉した。

 

〇10月7日
・シャープ-8.20%の下落、+10.03%で玉を半分決済した。

 

〇10月8日
・シャープ1ティック下落。+13.06%で残りの玉を全て決済した。

※注:増し玉後のトレイリングストップが取り過ぎだったこと以外、文句なし。ただ、通常玉だったら、この1トレードだけで月率+10%達成だったのだが、玉を小さくしていた。こういうのだけやってればいいんですがねえ。

 

〇10月16日
・関西電力-1.06%LC。

※注:シャープとの違い:直近のボラの大きさ、そもそも抵抗ラインが見えてる場所でのレンジ抜け。もちろん、こういう中盤のレンジ抜けから行く場合もあります。でも、一貫しないといかんのです。一貫するとしたら、抵抗ラインがないと思われる右上か右下がいいでしょと。

 

〇10月18日
・マツダ-0.87%LC。

※注:LCになってるが、これはok。直近の上昇波動で10%上げてるのが気になるが、関西電力よりは一貫していて良い。

 

〇10月21日
・エプソン+3.87%で決済。

※注:ちょっと利食いが遅かった。

 

〇10月23日
・熊谷組、増し玉後にほぼ手数料負けとなった。

※3%増し玉後に、+1.53%で決済した。このトレードから、増し玉後には、玉を加重平均した所で決済するのもありだなと(だが、全ての増し玉に適用されるようになったわけではなかった)。
※注:銘柄、エントリーともに悪くない。

 

〇10月24日
・熊谷組+11.80%となるも、寄り付きでLCとなった。

※注:これは惜しい!しゃあない。シャープやこういうのにだけ入り続けてればトータルではプラスになる。

~~

・10月の収支は12トレード2利食い、勝率16.67%。月率+2%。
※後半にLCが相次いだ。

 

継続するための方法(条件付けと潜在学習)

それがどんなことであれ、継続することが大事です。継続してやっていると、未知なる世界に連れて行ってくれます。

今日は、継続するための方法論やポイントをいくつか書いておきたいと思います。

(1)条件付け

条件付けとは、正しい行動をしたら自分にご褒美を与えることによって、その行動を習慣化しやすくするというものです。

例えば、売買日記を書くことを習慣化したいんだったら、売買日記を書いたら、そのご褒美として夜にステーキを自分に与える。

ある行動をした→ご褒美(楽しい体験)が与えられたという体験をすることによって、脳は学習します。これはやってみると分かるんですが、人間の脳って意外と単純です。

ただ、条件付けの注意点として、結果の良し悪しに関わらず、行動に対してご褒美を与えることが大事です。正しい行動(継続・習慣化したい行動)をしたら、結果が出る出ないに関わらず、意図してご褒美を自分に与えてください。

あと、最初の一歩は出来るだけ小さく始めることも重要です。
※詳しくは「心のブレーキの外し方」を参照。

統計を取る作業にしても、最初は5銘柄でもいいから、とにかくチャートを見て統計を取ってみる。で、どれだけ小さな一歩だろうと、その行動に対してご褒美を与えてください。

これって、心理的には、パラドックスが起きるんですよ。継続する前の段階では、継続している自分というのを信じられないんです。

心の中では「あれをやらなければいけない!」と思っているんだけど、どうしても続かない。で、理想が大きいものだから、「1日5分では意味がない」と思ってしまうんです。最初から「1日1時間はやらなければいけない!」って思ってしまうんです。だから、1日5分やっただけで自分にご褒美を与えるなんてナンセンスだと思ってしまう。「今の時点では1日5分ですら苦痛なのに、5分続けただけでは、何の効果もねえだろうが……」と。でも、それでは結局続かないんですね。時々1時間は何とかやるけど、あまり楽しくない。結局、続かなくて、何も身に付かないで終わってしまう。私自身、今までに色んなことでこの流れを体験してきているんで、よく分かります。でも、1日5分を1ヶ月継続出来れば、1日1時間が苦にならなくなるまでもう少しです。

大前研一さんの「低欲望社会」という本に書いてあったんですが、優秀なコンサルタントや経営者というのは、一つのことしか言わないそうです。以下、転載させてもらいます。

「良い会社の経営者は「我が社の問題はこれだ」と一つのことしか言わない。一つのことを、4~5年かけて徹底的に実行させる」

「一方、ダメな会社の経営者は、改善策を10も20も並べ立て、それらを全部やらせようと檄を飛ばす。しかし、社員は次々に出される指示に追いつけなくなり、結局は何も実現しない」

大前研一「低欲望社会」より

 

これって、コンサルタントや経営者に限らず、何かを継続して確立すること全てに当てはまるんじゃないかと思うんですよね。継続するためには条件付けも大事だけど、この姿勢も滅茶苦茶大事だと思います。

例えば、売買日記さえ書いてくれれば、あとはオフに何やってもいいよ的な。他の作業は別にしなくていいから、最低限、終値エントリーの売買日記だけは書き続けてくれと。これが最初から、フルタイムのデイトレーダーとしての検証記録を付けろとかだったら、まず絶対に続かないことでしょう。

とにかく、何か一つでいいから、それだけは絶対に何があっても続けてくれと。それさえ続けてくれれば、あとは何も文句言わねえよと。

トレードに限らず、今の時代、努力する対象が、資格に副業に資産運用に自分磨きにって……キリがないですからね。全部やるの無理ですからね。そりゃあ、全部欲しいかもしれないけど。中には全部出来てる人がいるのかもしれないけど。

継続する前の段階では、「たった一つ続けた所で、どうなるよ?」って思ってしまいます。でも、全部やらないと駄目って自分にプレッシャーを掛けて、結局、全部中途半端になってしまうよりは、何か一つ徹底的に継続する方が可能性は高いと思うのです。

 

(2)潜在学習

トレードは、継続しても、目に見える結果として出てくるまで非常に長い時間が掛かります。

ただ、記録を取りながら継続しているのなら、絶対に内面ではトレーダーとして成長しているんです。

希望を持てる話として、潜在学習というものがあります。

努力し続けていると、結果が早く出る人と遅く出る人がどうしても出てきます。では、中々結果が出ない人は、結果が早く出る人に比べて学習してないのかというと、そうじゃないんですね。

継続してるんだけど結果が中々出ない人が、あるとき偶然にも思わぬ楽しい体験や報酬が与えられると、一気に今までの努力が顕在化して開花することがあります。

つまり、目に見える結果には出てないから、継続してるのに何も進歩してない何も学習してないと思ってしまうんだけども、潜在的に内面ではちゃんと学習して成長しているんです。

だから大事なのは、とにかく継続することなんですよ。と言うか、もうそれしか出来ないんですよ。栄光に近道はない。目に見える結果が出てなくても、内面ではちゃんと成長しているんだと自分を信じて、継続していくことです。

 

 

書評:「金持ち父さん 貧乏父さん」

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん」ロバート・キヨサキ

世界的ベストセラーになった、お金に関する本です。お金に関する自己啓発書としては、この本をお勧めします。お金に関する考え方は学校では絶対に教えてくれないですからね。

個人的に、この本で一番参考になったのは、資産と負債の定義です。
※資産とはキャッシュフローをもたらすもの、負債とはキャッシュフローとして出ていくものと定義されています。

ちなみに、最強の資産は、収入をもたらしてくれる本業のスキルなわけですが。

金持ちになるための方法論としては不動産投資を勧めてますが、不動産投資はどうなんでしょうか?私は、やったことがないため分からないです。ただ、株と同様に、ちょっと齧った程度ではカモにされる世界なのは間違いないと思います。

 

お金とはそもそも何なのか?というのは、時々考えることがあるんですが。私の定義としては、他者の労働力と交換出来るものですかね。食べ物にしても何らかのサービスにしても、お金で買えるものというのは、全て人間が作ったものだと思うのです。だから、お金で買えるものは、それを突き詰めていくと、全て他者の労働力に行きつくなと。

これは人生観の話になってしまうんですが、個人的には、人生のゴールは常に「やりたいことをやれていること」だと思うのです。人生の常々でやりたいことが出来ていれば、いつ死んだとしても後悔は少なくなります。でも、そのためにはどうしてもやっぱり、お金が必要になってくるわけですよ。

私の場合、一人で楽しめるスキルも趣味もいくらでもあるし、自分の価値観を理解していて消費規律も身に付いているため、月20万もあれば贅沢な暮らしが出来ます。

お金より大事なものはいくらでもあります。でも、お金は大事です。絶対大事です。

実際、トレーダーになる前に、東日本大震災が起きた直後の頃に、「自給自足の生活ってどうなんだろうな?」って考えたことがあるんですよ。でも、余りにも馬鹿らしくなったんでやめました。そんな非効率的なことをするんだったら、カネを稼いで資本主義を謳歌した方がいいじゃんと。

ちょっと話が逸れましたが、この本に書かれている、お金に関する考え方は、これから未曾有の人口減社会を迎える日本においては益々重要になってくると思います。

 

2013年9月 トレード歴19ヶ月(統計を取る利点、「確率論的思考」)

2013年9月

※2013年9月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

○9月4日
・エントリーする以外の銘柄について、サインが出た銘柄は全て統計を取るようにした。
※注:ようやく、ようやく……。トレーダーにとって最も重要な習慣です。統計を取る前には分からない、統計を取る重要性。
※統計の取り方については2013年1月参照。

 

○9月5月
・色々と考えていたら、あることを思い付いた。それは、分割建玉でトレードするといいんじゃないか?ということ。売買日記を見直してみると、1日目のロスカットが多い。だから、最初のエントリー時に投じる資金量をやや減らして、大体+3%位まで順行したら増し玉したら……。
※注:要するに一言で言うと、追撃の概念が出来たということです。そして、利益目標ラインを設定する重要性が遂に分かってきたんですね。しかし、このときの手法にはとんでもない欠点があった……。
※注:やっぱり、逆境は凄い。精神的負荷が掛かり、深く考えに考える必要性に迫られるため、統計を取るという新しい行動をする契機になったり、分割建玉法のような新しい解決策が閃いたり。「アイデアのつくり方」に書いてある、アイデアを生み出すための最も重要なプロセス(考えに考え尽くすこと)をせざるを得なくなるわけです。

 

○9月17日
・シャープ+3.03%の利食い。

※なお、増し玉は恐くて出来ず。結果的には正解だった。
※注:エントリー的にはうーむ……だが、結果的には利益になった。

 

○9月19日
・アイフル、増し玉するも、合計-1.71%LCに。

※注:この分割増玉法、3%で増し玉して10%で利食いというのが基本だったわけだが、3%増し玉後は損切りラインをエントリーポイントに移動する。つまり、エントリーポイントまで逆行したら、+3%利食いだったものが、-3%(最初の玉-0%、増し玉-3%より)になってしまう。これは折角利益が乗ったにも関わらず、精神的には辛いものがある。

 

○9月30日
・東電、平均+5.71%で利食い。

※大きく上げて寄り付いたため、増し玉はなし。最初の玉を2回に分けて利食いした。
※注:これは逆張りなんで、10%到達時点でラッキーだと利食いするのがベター。ただ、+5%以上取れたわけでナイストレード。

~~

・9月の収支は、10トレード4利食い、勝率40.00%、わずかにプラスとなった。

 

統計を取る利点

統計の取り方については、2013年1月の所で説明した通りなんですが、今日は統計を取ることによる利点を書いていきたいと思います。

(1)テクニカル分析のスキルが向上する

ある条件でエントリーしていたら?という統計を淡々と取ることによって、必然的にチャートを見る回数が増えてきます。

例えば、売買代金200位までの中から抽出して統計を取る場合は、毎日200銘柄のチャートを見る機会が生まれます。200銘柄を1年間に200日見るとなると、年間では40000のチャートを見ることになります。

更に、エントリー条件を満たす銘柄の抽出作業をすることで、エントリーの条件に使っているものがトレンドラインにせよ支持線・抵抗線にせよ移動平均線にせよ、そのテクニカル指標に精通することになります。トレイリングストップに移動平均線やオシレーターを使っていたら、やはりそのテクニカル指標に精通することになります。

テクニカル分析のスキルを上げたいのなら、ただ単に闇雲に多くのチャートを見るのではなく、統計を取る作業の一環としてチャートをたくさん見るようにすることを推奨します。

 

(2)一貫性が身に付く

損益は気にせずに淡々と統計を取り続けることで、一貫性のあるトレードを体験することが出来ます。

淡々と統計を取っていれば、損切りラインまでジャストで逆行するものもあれば、損切りラインまであと1ティックの所まで逆行したけど反発していったという事例も体験出来ます。これによって、最適な損切りラインなど存在しないということが理解出来ます。これを理解すると、損切りラインは何か一つのものに決めるしかないという結論に達します。
※余りにもLC幅を取り過ぎている場合は除く。順行したエントリーのMAE(最大逆行幅)を取ってみて、LCラインは大体の値に決めるしかない。

 

(3)売買ルールを作れる

淡々と統計を取り続けていると、その統計から分かってくることがあります。

例えば、50連続LCになった後は利食いが続きやすい場合が多いなとか、利食いが50銘柄に達したら、その後はとんでもないLCラッシュが来るからエントリーは控えた方が良い場合が多いなとか。
※重要なのは、”場合が多い”という傾向しか分からないことです。相場に絶対は絶対にあり得ません。そのため、どれだけ優位性のあるパターンを発見して、そこから売買ルールを作る場合でも、資金管理・損切りは絶対に必要になります。
※あと、発見したパターンは、必ず改めて自分の手で検証してください。人間の感覚はバイアスが掛かっていて当てになりません。統計から何らかの優位性のあるパターンを発見したと思ったら、絶対に統計を取って検証してください。人間の感覚は当てになりません。

 

(4)オリジナル指標が得られる

自分の手で取っている統計から、相場全体の指標を得られることがあります。

もちろん、この指標から売買ルールを作ることも可能です。

~~

統計を取る不利点は、1日30分~1時間程度の時間が掛かることだけです。それも慣れてくれば、半分位の時間で出来るようになってきます。

トレーダーにとって、淡々と統計を取る・記録を付ける作業は、スポーツ選手にとっての筋トレのようなものです。利点しかありません。

統計を取るのは、トレーダーとして成長するためには絶対必要不可欠な習慣なんで、毎日統計を取るようにしてください。

 

 

書評:「確率論的思考」

「確率論的思考」田渕直也

たまたま」「まぐれ」に続いて、確率統計思考について書かれたこの本を紹介します。

数学で扱う確率論と確率統計思考は異なるものであるという前書きから始まり、歴史や市場、生物といった題材を使って確率統計思考を分かりやすく説明されています。

ところで、株の相談をされたときに一番困るのは、その相手が確率統計思考(大数の法則)の概念すら知らない場合です。これはもうどうしようもないです。

「どの株が上がるのかは分からない。でも、トータルでは利益を出すことが出来る」ということを理解出来ない、理解してくれないために、不毛な時間を過ごすことになります。株の専門家でも、どの株が上がるのかなんて絶対分からないのに、絶対確実なアドバイスを求めてくるため……。「株なんてやるべきじゃないよ」と言うしかないです。

トレーダー以外で確率統計思考を身に付けている人種としては、ギャンブラーやナンパ師、オレオレ詐欺の詐欺師などが挙げられます。

かつて、私が確率統計思考の概念すらない人に「マーケットで強い人種としては、ナンパ師やギャンブラーなどが云々……」という話をしたときに、ナンパ師が強いのは「(声を掛ける)勇気があるからだね」という答えが返ってきたことがあります。

そうじゃないんですね。180度違います。

ナンパ師は、100人に声を掛ければ、その内5人位からは連絡先をゲット出来るという、トータルでプラスになればいいという確率統計思考に基づいた行動をしているんであって。目の前の1人1人に声を掛けることにフォーカスして、別に断られても、100人に声を掛ければトータルではいくつかの連絡先をゲットすることが出来る。これって、トレードで利益を出すために必要な思考と全く同じです。

 

人生は1回しか試行出来ないわけで、人生で選んだ道が確率何%で成功する道だったのかは絶対に分かりません。でも、もしも自分で選んだ道が仮に失敗に終わったとしても、「結果は失敗だったが、この道を選んだのは間違っていなかった。悪い判断ではなかった」と言いたいものです。

 

2013年8月 トレード歴18ヶ月(インサイダー取引について、「まぐれ」)

2013年8月

※2013年8月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

○8月2日
・シャープの空売り、決算で黒字転換を発表したことにより、寄り付きで-5.10%LC。

※注:人間は痛みからしか学習出来ない。テクニカル的にも、ここは……。レンジ割れのつもりなのだが、支持ラインが見えてるわけで。
※これ以後、エントリーする銘柄の決算発表時期について調べることになった。なお、決算の日時の調べ方は、Yahoo!ファイナンスの株式→決算スケジュール→銘柄コード入力でok。

 

・Dガレージは、一時+5.01%まで上昇するも、-0.45%TS(3%到達時点でTSをブレイクイーブンに設定して、4ティックずれて掛かった)。

※注:惜しい。銘柄選び、エントリー悪くない。

・東証一部以外の銘柄って、本当にエントリーすべきなのだろうか?ということで、これ以後東証一部以外の銘柄にはエントリーしないようになった。また、エントリーも終値で統一するように。
※注:これは、イメージによる非合理的な決定だった。ちゃんと統計を取って、MFEを見ていれば、東証一部銘柄よりも順行してることが分かるんだが……。

 

○8月13日
・ソフトバンク-3.00%LC、ケネディクス-3.38%LC。

※注:終値エントリーで統一したのは良い。しかし、レンジ割れ/レンジ抜けの定義を統一するのはまだまだ先のことになる。LCにはなったが、Dガレージこそがナイスエントリーだった。

 

○8月23日
・日経平均大幅反発で、空売り銘柄が軒並み大幅LCとなった。アイフル-3.07%、東電手数料負け、JFEHD-2.32%、マツダ-2.82%、関西電力-2.02%LC(アイフル・東電以外の画像は省略)。

※東電はあと1ティック耐えてれば、その後利益目標ラインまで達した(つまり、ジャスト高値でTSに掛かった)という不運も重なった。
※注:不運もあったかもしれないが、エントリーが良くない。東電はボラの賜物。

・こうして、4~5月の利益をほとんどを吹き飛ばした(原資はかろうじて保つ)。気分も良くなかったため、8月終わりの1週間は全て休養とした。

~~

・8月の収支は勝率0%の月率-8.71%。

・なお、トレードではあんまり良い気分ではなかったが、プライベートは絶好調で、2013年夏もまた最高の夏となった。
※注:日常生活や趣味が楽しいということは、モチベーションを保つためのこれ以上ない栄養剤となります。特に私の場合は、カネが掛からない趣味が山ほどあり、ネット上から何でも落とせる検索・ダウンロードのスキルがあることがどれだけでかかったか……。もしも、人生でやりたいこと・楽しいことがなかったら、絶対に続かなかったことでしょう。人生は今以上に良くならない。

 

インサイダー取引について

マーケットをよく知らない人がしている誤解の一つとして、インサイダー取引に対する誤解があると思います。インサイダー情報が手に入れば、誰でも簡単に利益を出せるものだと勘違いしていることが多いです。

でも、少なくとも私の場合は、インサイダー取引で利益を出すのは非常に難しいだろうなと思います。もし私にインサイダー情報が舞い込んできても、その情報をもとにトレードするのは恐くて出来ないです(捕まるリスクが完全に0だとしても)。

赤字決算予想が黒字に転換しそうだというような、明らかにカネになるようなニュースは数年に一回あるかどうかです。つまり、インサイダー情報の大半ってどうでもいいような情報ばっかりだと思うんですよね。株価を見てると分かりますが、ニュースで動くことってほとんどないです(あのニュースで動いたと後付けで説明されてることは山のようにありますが)。

だから、仮にインサイダー情報を貰ったとしても、マーケットに知られる前にその情報を手に入れたとしても、それでトータルで利益を出せる気が全くしないんですよね。

と言うか、そのインサイダー情報からした自分自身の判断が、マーケットの判断と一致しているという自信はどこから来るのだろうか?

例えば、あるインサイダー情報を手に入れたとして、上がると判断したとしましょう。でも、マーケットがそう判断するかどうかは分からないのです。コンセンサスより良い決算内容だったのに暴落するときも、コンセンサスより悪い決算内容だったのに暴騰するときもあります。

これは決算期に、引け後に発表される決算内容から翌日の株価が上がるのか下がるのかを50社程度予想してみて、その勝率を取ってみれば分かると思います。これは「もしも自分がインサイダー情報を手に入れていたら……」というシミュレーションです。これは今、即席で考えたシミュレーションなので私はやったことないですけど、勝率100%にはならないはずです。

インサイダー情報を手に入れたとしても、マーケットがどう判断するのかまでは分からない。インサイダー情報から企業の秘密情報は先に分かるかもしれないけど、その情報に対してマーケットがどう反応するのかは誰にも分からない。

だから、インサイダー情報を手に入れられる立場にありながらも、マーケットから退場していった人って少なくないんじゃないかと思うんですよね。高確率でカネになるであろうインサイダー情報にしても、ストップ高になると判断して大量に買い玉を仕込んでおいたのに、マーケットは失望してストップ安になったら、その1回のミスで全部終わりです。

と言うことで、インサイダー取引って、ほとんど旨味がないんじゃないかと思います。インサイダー取引から利益を得るにしても、予めどこで売るのか、どういう資金管理をするのかを徹底していないと、結局は利益を得ることは出来ないだろうなと。結局、トレードで利益を出すために必要なことと同じです。

つまり、「株で利益を出せないのは、インサイダー情報が手に入らないからだ!」と憤っている群衆は、仮にインサイダー情報を手に入れたとしても利益を出せるようにはならないわけですね。

 

 

書評:「まぐれ」

まぐれナシーム・ニコラス・タレブ

この本はトレーダーが書いた確率についての本です。人間の脳は確率を理解出来るようには出来ていないということが、繰り返し繰り返し説明されています。

マーケットでは、スキルがなくても運だけで稼ぐことが出来ます。しかし、スキルがなければ勝ち続けることは絶対に出来ません。勝ち続けるためには、トレードを確率ゲームだと認識して、確率統計思考を身に付ける必要があります。

確率統計思考はそう簡単に身に付くものではないですが、確率統計についての理解を深めるためにも、「たまたま」とともに読んでおくことを推奨します。トレーダーが書いた本なので、事例もマーケットに関するものが多く、読み物としても面白いです。

あと、この本では生存バイアスについても書かれているので、生存バイアスの話をしておきます。

アベノミクス相場のように、マーケットでは運だけで素人が大勝ちしてしまうときがあります。

このとき、群衆の間では何が起きているのか?なぜ素人がマーケットに大挙するのか?

まず、上昇相場になる前にたまたま株やFXをやっていた人が、たまたま大儲けしてしまいます。

しかし、株やFXで何百万何千万と儲けたら、会社の同僚や友達にどうしても言いたくなってしまいます。人間関係が壊れるリスクがあるわけで、カネの話は隠しておかないと駄目だと思ってはいても、どうしても言いたくなってしまいます。それが人間というものです。

そして遂に、会社の同僚や友達に、「アベノミクスで何千万儲けた!」と言ってしまいます。これで本人は満足ですね。めでたしめでたし。

……これ、聞かされた方は心中穏やかではないのです。

たとえ、株もFXも一生やらないと決めていたとしても、自分の周りで株やFXで儲けた人が徐々に増えてきて、ニュースでも「サラリーマンが何千万円儲けた」的な記事が出てきていたら、どういう感情になるか?

「自分だけ置いてかれてしまうんじゃないか!?」と、高まる不安・焦り……。そして、遂に耐えきれなくなり……。最悪の場合、2013年5月22日に買ってしまうわけですね。

アベノミクス相場のような狂乱相場では、この現象が日本中で起きてるわけです。これが買い圧力となって、どんどん相場を押し上げていきます。なんと素晴らしき同調圧力。その威力は、証券会社の営業トークとは比べものにならない。

でも、マーケットにはこの性質があるからこそ、何度も何度もチャンスが訪れるのです。

マーケットには運良く儲けた素人の存在は絶対に必要です。プロじゃ駄目なんです。素人じゃないと絶対駄目。もしも、マーケットがプロしか稼げない場だったら、誰も見向きしなくなり、とっくに衰退しています。運よく大金を儲ける素人が出現するからこそ、マーケットには何度も何度もチャンスが訪れるのです。

高確率で養分になるため、スキルのない素人は株やFXは一生やらない方がいいです。しかし、低確率ながらも大儲けする素人が必ず出現します。そして、この人達は、マーケットにとっては究極の広告塔になってくれるのです。

だから、偶然にもマーケットで大儲けした人達には「おめでとう!」と言いたい。ついでに、マーケットに対する感謝の気持ちを形にするためにも、マーケットの素晴らしさを更に多くの人に伝えてもらえませんかね?

 

2013年7月 トレード歴17ヶ月(トレードとコミュ力、「思考は現実化する」)

2013年7月

※2013年7月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
※2013年7月の1ヶ月はシミュレーションのつもり売買。

○7月2日
・東電をレンジ抜けで買い、+5.59%の利益のまま保有。

※注:これはナイスデイトレ。ただ一つ、これは順張りの三角持ち合い抜けで仕掛けているんだが、これは逆張りの三角持ち合い抜け。反発したとしても、5MAで持っていられるのは700円程度まで。

 

○7月3日
・東電は寄り付きで大幅下落となり、+2.54%決済となった。

※注:保有したこと自体に問題はない。ただ、アベノミクス相場全盛時とは違い、中々爆発はしていかない。株価というのは、このチャートパターンになったらこうなるというような物理法則に従って動くのではなく、人間が感情で動かしているものなのです。

 

○7月5日
・三菱UFJ+2.06%決済、ソニー+2.71%決済。

※注:これは中々動かないということで決済したが、テクニカル的に考えるとナイス利食い。日足で見ると、直近高値から半値戻し以上がほぼ完了した場所で入っているため、ここからどうなるのかが分からないライン。日経平均が戻し調子に入ってくれていたお陰で利食いになったという感じ。

 

・6月の結果を受けて、終値エントリーにやや懐疑的になったこともあり(?)、日足の終値ではなく5分足でブレイクした所で入ることが多くなった。しかし、結果はLCラッシュ。
※注:これは聖杯探しですな。5分足で入るのも終値で入るのも、メリット・デメリットがそれぞれにあるため、どちらが優れているというのはない(取れるエントリーも出てくるものの、損切りもそれだけ増える)。重要なのは、自分に合うルールを一つ決めて、それを一貫して継続すること、統計を取ること。ただ、自分のルールに懐疑的になって、他の方法を試してみるというのは、自分のルールを一貫するしかないと開き直るためには必要な体験なのだと思います。

 

・群栄化学をストップ高で買って、そのまま保有。何回も入り直した。

※注:日足のテクニカル的にも、直近高値抜けの順張り買い、問題なし。で、こういうエントリーは5分足で入ることでしか取れない(ストップ高だから終値では入れない)。ただ、だからといって、終値でのエントリーが5分足で入るエントリーと比べて劣っているということではないのです。

 

・UNITEDを同様にして買った。

○7月8日
・群栄化学+11.89%、UNITED+16.88%保有(画像は省略)。

 

○7月9日
・群栄化学+6.43%決済。

※注:利食いの是非はともかく、取れてる銘柄にはちゃんとした共通点がある。それは、ボラがあること。

 

・UNITEDは+7.35%決済。

※注:寄り付きで-10%利益を減らしているが、日足のどういう所でトレードしているのか?を考えたら驚くようなことではない。そして、こういう銘柄は、既に売り圧力パンパンであっても、どこまで行くのかは誰にも分からない。
※ちなみに、この終値再エントリーはLCになるも、その後は6000円も超えていった。

 

○7月16日
・野村HD+4.56%、東電+22.29%保有(画像は省略)。

 

○7月17日
・東電+17.03%で決済。

※注:終値エントリーからの保有。ボラのある銘柄に入ること、これに尽きる。

 

○7月24日
・アドウェイズ保有していたのが-6.03%LCになるも、デイトレで+13.15%。

※注:デイトレ+13%の根拠は前日高値抜け。ナイストレード。終値エントリーでもデイトレでもいいから、ボラのある銘柄に入ってさえいればいいのです。同じ1~2%のリスクを取るんだったら、精々5%までしか順行しない銘柄と、30%位まで爆発・暴落しそうな銘柄のどっちに入るのかと。

 

○7月29日
・日経平均暴落で、ケネディクス+9.50%、ソニー+3.56%、SBI+8.78%(画像省略)。

 

○7月30日
・ケネディクス+5.74%決済。

※注:レンジ割れの空売りで入っているが、これは順張りじゃなくて逆張り。だから、10%で利食いしておくのがベターだった(もちろん、この時期にはそんなことには気付いておりません!)。

~~

・利食いも多かったが損切りも多かったため、収支はややマイナスとなった(81トレード13利食い、勝率16.05%)。ただ、デイトレ部分のエントリーをなくしたらトータルプラスだったということで、デイトレ部分をなくして終値エントリーで行けばええんだなということで、シミュレーション期間は1ヶ月で終了となった。
※更に、この月から遂にExcelで収支を取るようになった!
※なお、全て3%利食いとしていれば、78トレード、勝率38.48%、月率+25.40%というとんでもない結果になっていたことを知るのは、これから約2年後のこととなる。

 

トレードとコミュ力

前回、私にとってトレーダーが魅力的だったのは、自分の世界に没頭出来る仕事であるというのも一因だったと書きました。実際、一人の時間を楽しめるスキルは大いに役に立ちました。

ただこれ、”人付き合いが好きじゃない性格の方がトレーダーに向いている・有利である”とは断じて一言も言ってないですからね。ここ、絶対に勘違いしないでおいてくださいね。

トレーダーになるというのはどういうことなのかというと、全ての仕事の中で最も習得するのが難しいスキルを習得するということです。

就活が上手くいかなかったから、人付き合いが好きじゃないから、その逃げ道としてトレーダーになるというような姿勢では、養分にしかなりません。

まあ確かに、トレーディングには日本社会で必要とされてるような協調性やコミュ力は必要ないです。ただ、それ以上に習得するのが圧倒的に難しいスキルが必要になります。

逆を言えば、トレーダーになれるんだったら、どんな職業にも就けるということです。どんな道も選べるけどトレーダーになりたいという人が、トレーダーになります。

トレーダーになるにはコミュ力は必要ない云々……ってのは、金融を軽視する風潮のある日本社会特有の思い込みだと思うんですね。

そもそも、「デイトレーダー」って聞いて、どういう人物像を思い浮かべます?

私の場合は正直に言うと、トレーダーになる前までは、デイトレーダーというのは、ちょっと引きこもり的なイメージがなかったかと言うと嘘になります。

とんでもないですよね。

トレーダーというのは、マーケットや心理学のスペシャリスト・専門家以外の何物でもなく、あらゆる職業の中で最も合理的に判断する人達です。常にプラス思考で明るく前向きで、私生活においても多くの規律を守って生活している。

ちょっと盛った部分もありますが、これがプロのトレーダーの実態です。

デイトレーダーに引きこもり・コミュ障的なイメージがあるのって、日本だけですからね。デイトレーダーって、日本ではあんまり良くないイメージがあるけど、欧米では普通に尊敬されているそうです。自分でリスクを取って投資するんだから、投資家以外の何物でもないと。

では、どうして日本では、デイトレーダーに対して何となく暗いイメージが付いてしまっているのか?これは、証券会社の陰謀の一つなんじゃないかと思います。

(社会的にはあまり良いイメージがない)引きこもりでもカネを稼げるよ的な社会的イメージを形成することによって、マーケットに養分を集めたいという思惑が働いているんじゃないかなと思うのです。もしも、プロのデイトレーダーの実態を明かしたら、誰も入って来なくなってしまうんで。

 

あと、私の場合は、”人付き合いが嫌い”ということじゃなくて”一人の時間が好きで好きでたまらない”んですよね。

それに、トレードで結果が出てなかったときも、普通に人生を謳歌してましたし。トレーダーとして成功しようがしまいが、「人生は楽しい」「いつ終わってもハッピーエンド」という結論が揺らいだことは一度もありません。

この時期(2013年7月)も未来が不安だったことは間違いないですが、それでも毎日笑顔で楽しんでました。2013年の思い出を語らせたら、楽しかったこともそうじゃなかったことも一日中話していられます。2013年をこの世界の誰よりも愛している自信があります。

だから、コミュ力の有無よりも圧倒的に大事なのは、前向きなプラス思考だと思います。

会社が嫌だからとか、人付き合いが好きじゃないからとか、そういう逃げの理由でトレーダーを目指すんだったら、今すぐに退場することをおすすめします。

トレーダーになるためなら何だってやってやる!!という強い意志をマーケットの神様に示せるかどうか。

 

 

書評:「思考は現実化する」

「思考は現実化する」ナポレオン・ヒル

世界的ベストセラーとなった成功哲学に関する本です。原題は「THINK AND GROW RICH」。

大学3年のときに初めてこの本を読んだときの衝撃は忘れられません。私の人生観を大きくプラスに変えてくれた一冊でもあります。

トレード本の中で一番読むべき本としては「ゾーン」を推しますが、全ての本の中で読むべき本を挙げるとしたら、私は間違いなくこの本を推します。今までに、自己啓発書と呼ばれる本を200冊前後読んできましたが、この本以上はないです。

特に、逆境に対する考え方は必読です。

「逆境の中には、それがひどいものであればあるほど、その中に逆境のひどさに見合った、強力な幸せの種子が隠れているのです。不幸を幸運に変える、つまり、逆境であればあるほど、貴重な体験を重ねることができるのです」

「大きな成功というものは人々が敗北感に屈してしばらく経ったときにやってくるものである。敗北とは本当にいじわるなもので、皮肉なペテン師のようなものである。そしてこのペテン師は成功の一歩手前で人々を挫折させることを、何よりも喜びとしているのである」

「ときには何者かが陰に隠れていて、あらゆる種類の失敗を経験させることによって、忍耐力のテストをしているように思えるときすらある。だが、その失敗にもめげず、挑戦を続けている人たちだけが目標に到達するのだ。このとき、世界はこう叫ぶだろう。「おめでとう!あなたならきっとやり遂げると思っていた!」」

 

私も、どうにもならないような逆境に何度も何度も直面しました。「マーケットで利益を出す方法なんて存在しないんじゃないか?」とすら思ったこともあります。でも、そういう逆境がある度に、より深く考えるような精神的負荷が掛かります。事態を好転させるようなアイデアはいつも逆境がきっかけとなって生まれてきました。

 

2013年6月 トレード歴16ヶ月(孤独とトレーダー、「トレーダーの精神分析」)

2013年6月

※2013年6月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇6月4日
・野村HD+3.42%。

※注:利食いが遅い。一時は+10.90%まで行っていた。

 

・MDNT-2.74%LC。

※注:一時は+9%まで行っていた。勿体ない。あと、これは余談ですが、この銘柄、読み方はもちろん「マダンテ」ですよね?
※注:更に追記しておくと、この時期に新興銘柄の終値エントリーでことごとく大幅LCになったことで、無意識的なトラウマが生じたと思われる。そのため、「新興銘柄は終値でエントリーすべきではない」という強固な信念が無意識の内に形成されてしまった。これは不合理的なトラウマ。例えば、ルールを破ったことでの痛手は、「ルールは破るべきではない」という合理的なトラウマ(信念)として機能する。しかし、合理的な行動をとった場合にもトラウマ(信念)が出来ることがある。スキルがなかったことで(この時点では飛び付きエントリーしてしまうこと、利食いスキルの欠如)、このような勘違いによる不合理的なトラウマ(信念)が形成されてしまう場合がある。更に詳しくは「ゾーン」を参照してください。

・野村の空売りに、MDNTの買いに、両方でナイス銘柄選びであったのだが、利食いのスキルがないために……。

 

〇6月7日
・ケネディクス-2.20%LC。

※注:一時+7.03%まで順行したのだが……。勿体ない。アベノミクス相場のMFEの感覚が抜けきらないためだろうなあ。あと、これは、三角持ち合い割れでのエントリーで、順張りの感覚で入っている。しかしこれは、逆張り。単なる言葉遊びにしかならないため、順張り・逆張りの定義なんてものはどうだっていいんですが。順張りというのは抵抗ラインがないチャートの右上や右下で入ってどこまでも利益を積んでいくもの、逆張りというのは抵抗ラインが見えており一時的な逆行を取るものとすると。これは抵抗ラインが見えており、左下の安値まではどう考えても落ちないわけです。つまり、逆張りです。順張りの場合はトレイリングストップで思考停止しながら持ってるのが通用したけど、逆張りの場合は利益確定ラインを設定しないとこういうことになるわけです。こういうサインしかないため、こういうエントリーばっかりです。エントリー自体は問題ないんだけど、アベノミクス相場の時の順張りと同じ感覚で入ってる(保有してる)のが問題。

 

・ドワンゴ+11.30%決済。

※注:素晴らしい。ナイストレード。これこそが、この時の相場で最もベターなトレード。ちなみに、利食いした理由は、1日で+10%以上の利益となり、徐々に目減りしていったことで10%以上確保しなければいかん!と恐くなったため。

 

○6月10日
・日経平均暴騰で、マツダ-6.17%LC、JFEHD-4.40%LCとなった。

※注:これは痛いですな。でも、これ自体はそこまで悪いエントリーではない(順張り意識でやってるのが問題)。何が問題だったかというと、日経平均がトップから3000円前後落ちていて、それが売られ過ぎであるという意識がなかったこと。ただ、このときは全く気を留めておらず、「日経平均が微妙なラインにあるとき(三角持ち合い抜け直前など)にアメリカ雇用統計などの重要イベントが控えていたら、様子見すること」という教訓に。「日経平均が3000円前後落ちてたらそろそろ大反発がくるかも」ってことは、後に日経平均大暴落時の逆張りシステムを検証していたら気付いた。順張りシステムだけだと、気付きにくい。ここは買い。それも、絶好の買い時だった。
※注:この後は、買いでLCラッシュとなった。踏んだり蹴ったり。

 

○6月19日
・関西電力+6.21%決済。

※エントリー理由は、上値抵抗線抜けの再エントリー。
※注:これはナイス。そして、これはまさに逆張り(順張りのつもりで入ってるが)。直近安値からも既に+30%前後上げており、直近高値を超えていく可能性は相当低いと思われる(直近高値を超えていくということは、ボトム圏で買ったトレーダーの利食い売りを吸収し、直近高値圏で買って損切りスルーしてしまったトレーダーの売りを吸収するほどの買いが入る必要がある)。だから、アベノミクス相場で通用したトレイリングストップ保有はまず通用しない。早めに利食いしたのはナイス。

 

・苦し紛れにデイトレもどきをしようとするも、出来るはずもなくすぐに撤退した。

~~

・勝率14.58%の、月率-9%となった。これはちょっと……ということで、7月はシミュレーションで行くことになった。
※注:(Excelで検証してなかったため)トータルマイナスになったのは地合いが悪かったからだと思っていたが、もしも全部3%で利食いしてたら、月率+6%以上になっていたという衝撃的な事実を知るのは、これから2年後となる。そう、この地合いでも、ボラのある銘柄に入って損小利大をやってれば、全然余裕で利益が出せたのである。実際、銘柄選び・エントリーは悪くない。

 

孤独とトレーダー

個人トレーダーは、孤独であると言われます。

ただ、個人的な意見を言わせてもらうと、それの一体何が問題なんだろうか?

私にとってトレーダーが魅力的だったのは、自分の世界に持ち込んで出来る仕事だからというのがあります。

トレーダーは全て自分で決断し、改善点も全て自分で見つけ出し、資金管理なども自分で律する必要があります。トレーダーの割合を考えると、相談相手も基本いません。モチベーションも夢も希望も目標も、その全てを自分で問題設定して、問題解決する必要があります。

そう考えてみると、孤独耐性がなく、一人の時間を楽しめない人にとっては、この道は地獄かもしれないですね。

一人の時間や自分の世界を楽しめることは、なぜか社会的にはあまり良しとはされてませんが、人生を楽しむうえで役に立つスキルの一つです。

他人と会話するように自分と会話することを、一人ブレーンストーミングと言います。ちなみに、創作活動をしている人間にとっては、この習慣は絶対に必要です。

そしてこれは、自分の内面との戦いであるトレーダーにとっても、役に立つスキルです。

特に、その日のトレードの復習をするときに非常に役に立ちます。

そのやり方の一例としては、今日のとあるトレードや銘柄やエントリーなどについて、「あれはどうだったよ?」と自分に対して話し掛けます。「こうこうだったな」と返答します。このように自分で1人2役以上の会話をすることによって、新たな疑問点なども生まれていき、復習効果は絶大なものとなっていくわけです。

このような自分との会話(独り言)を楽しんで行うことは一種のスキルなんですね。スキルだから身に付けることが出来るわけです。

よく、孤独耐性というと、孤独に耐えられる力と勘違いされてると思うんですが、そうじゃなくて、一人でも楽しめるスキルを持ってるかどうかなのです。

 

 

書評:「トレーダーの精神分析」

トレーダーの精神分析」ブレット・N・スティーンバーガー

性格の話をしたということで、この本を紹介します。トレーダーがプロのレベルに至るまでの学習について書かれた本です。

この本は「ゾーン」や「タートル流」などと比べると、ややマイナーな印象がありますが、絶対に読まなければいけないトレード本です。

どのような分野であれ、プロになるためには相当の訓練が必要です。しかし、トレーダーになるために訓練が必要だとはあまり認知されていません。

ただ、訓練は楽しくなければ続きません。そのため、自分の性格やライフスタイルに合った、自分の強みを最大限に活かせるトレードスタイルにおいて訓練を継続していくことが重要です。

私の場合、ゲームや自分史などで培ってきた特性が、まさにそのままトレードに生かされてきたと思います。

記録を取りながら改善していくというのは、ポケモン・パワポケでは当たり前の習慣だったし、一人の時間を楽しめるという性格は継続的に学習していくのに役に立ちました。
※これらの特性がトレーダーになるために絶対必要だということではありません。自分の強みを活かせるかどうかということです。ただ、どのような場合においても、記録を取って意図的な学習に生かすことと、それを長期間継続することは絶対に必要となります。逆に言えば、記録を取って継続することが楽しいトレードスタイルこそが、自分の強みを活かせる分野であるとも言えるんじゃないでしょうか?

 

2013年5月 トレード歴15ヶ月(経済学とトレード、「クルーグマン経済学」)

2013年5月

※2013年5月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

○5月7日
・東証一部銘柄が沈黙していたこともあり、今まで封印していた新興銘柄の封印を解いた。

 

○5月8日
・ナノキャリア、一時はストップ高まで順行するも、-1.42%LCに。

※注:勿体ねえ!10%で利食いしとけばいいんだが、アベノミクス相場でMFEの感覚がおかしくなっている。

 

○5月13日
・ソフトバンク+12.50%で決済。

※他の銘柄を買うために決済。

・野村HD+14.60%、アイフル+20.98%、シャープ+19.62%、マツダ+2.52%保有(画像は省略)。
※注:ちょっとおかしいわ、この相場……。相場がおかしかったから、必然的に抵抗ラインのない右上のレンジ抜け/三角持ち合い抜けへのエントリーが増えて、結果的に取れていたって感じ。とにかく運が良かったとしか言いようがないです。

 

○5月15日
・野村HD+13.37%で決済。

※注:三角持ち合い抜けで入って、ナイストレード。問題なし。

 

・アイフル、決算が悪くストップ安まで下落。寄り付きで+4.91%決済となった。

※注:勿体ない。前日終値時点で+16.61%あった利益を10%以上減らしてしまった。こんだけ利益が出ていたら、決算前に決済した方がいい。まあ、その概念すらなかったわけです。それはなぜか?決算で暴落するということが未体験だったからです。更に、アベノミクス相場でMFEの感覚がおかしくなっているため、「決算の日付を調べておくことも重要だと思うが、仮に昨日の時点で決算だと分かっていても保有だったと思われる」と書いております。

 

・シャープを+18.67%決済。

※注:これはナイス利食い(前日にトレイリングストップを安値割れに設定して掛かった)。ただこれも決算が悪く、前日+25.53%の利益をここまで減らしてしまったわけですが。

 

○5月22日
・三菱重工+6.08%、シャープ+8.87%、JFEHD+8.47%、日立造船+3.88%保有(画像は省略)。

・そして……。

 

○2013年5月23日

・この半年間平和だった東証に超大型陰線が出現し、1日-1143円の大暴落となった。

~~

・三菱重工+4.10%決済、JFEHD+5.37%(画像省略)。
※注:これどっちもナイス利食い。+5%前後を2つ取れてるんだから十分。

・シャープは-0.18%決済。一時-10%まで行ったが、この日1日でブレイクイーブンポイントまで落ちた。

※注:だから、10%で決済しとけと……。

~~

・日経平均大暴落。「そうだ、空売りだ!」と、特に下げていた金融・不動産系の銘柄を終値で空売りした。ただ、ケネディクスはストップ安張り付きで空売り出来なかった。
※注:大暴落を体験してないと、こうなるわけですな。こういうときはどうなるか分からないから、何もしないのがベターなんですが。ちなみに、この体験以降、大暴落でこのような飛びつき空売りをすることは一切なくなりました。ケネディクスがストップ安で空売りできなかったのは、とにかくツイてたとしか言いようがないです。

・引け後、夜にかけて、CMEを見て、「ダウは全く下げてないんだが……。日経先物は……」。

 

○5月24日
・日経平均はこの日も1000円以上大乱高下したが、始値は大きく上げて寄り付いた。

・三菱UFJ-2.99%LC。

 

・SBI-5.35%LC。

※注:どちらも飛びつきエントリーですが、絶対に必要な体験です。こういうときは見送る・何もしないに限ります。

 

・空売りで大幅LCを喰らったとはいえ、今月の利益はまだ相当残っていたため、このことでそこまで大きな心理的ダメージはなかった。それよりも、「アベノミクス相場に過適合してしまったんじゃないのか!?」「もう、今まで通りのスイングトレードでは利益を出せなくなってしまったんじゃないのか?」と、滅茶苦茶不安になった。この日(金曜日)を含めた週末3日間は、今までで一番トレードについて考えた。

 

○5月28日
・ブロードメディアが寄り付きで-7.78%LC。

※注:新興銘柄に初心者は手を出すべきじゃなーい!東証一部銘柄と同じ感覚で終値で入っても、ボラで振り落とされるだけ。こういうのも痛みからしか学べないのです。

~~

・後半はLCラッシュとなったものの、月率では+5%以上の利益となった。
※注:見直してみると、大暴落以降は本当に馬鹿なことしかやってないって感じです。でも、全部必要な体験なんですね。圧倒的経験不足なんだから、経験するしかないのです。
※注:このときの良かった点を挙げるとしたら、資金管理をしっかりと行っていたことでしょう。もしも、利益が積み上がるたびに資金量を指数関数的に増やしていて、大暴落時に全力で空売りをしてたら……。もしくは、全力でナンピンしてたら……。経験を積むこと、生き残ることが第一なのです。「もし全力で買っていたら……」とか、そんなの結果論ではいくらでも言えますからね。その逆の展開になってたら、どうするんですか?と。

 

経済学とトレード

後で後悔しないためにも、出来ることは全てやっておこうということで、この時期にはトレード本を読むのを一旦中断して、経済学の勉強をしていました。勉強に使ったのは、書評の所でも紹介しますが、「クルーグマン経済学」という本です。

結論から言うと、経済学の知識はあってもなくてもトレードスキルには何の影響もないです。

ただ、経済学を学ぶことによって、市場論理を理解しやすくなる点は利点かなと思います。経済学を1~2ヶ月集中して勉強することによって、需要供給曲線のモデルが何となく頭の中に構築されてきます。

このモデルが頭の中に出来ていないと、市場論理というものを中々理解出来ないと思うんですね。頭の中に需要供給曲線のモデルが出来てない人には、どう説明しても市場論理を理解してもらうことはまず不可能です。

個人的に、経済学を勉強して一番思ったのは、転売屋って滅茶苦茶社会貢献してるじゃないか!ということです。ネット上でチケット転売屋は滅茶苦茶叩かれてるけど、これは結局、チケットの販売価格が市場価格より安いから、サヤ取りしようとする転売屋が現れてるんであって、チケット価格を上げない販売元が悪いんじゃないかと。

あと、経済学では合理的な消費者を想定していますが、実際のマーケットでは、そんなものは幻想でしかないことが分かります。それはなぜかというと、感情が入るからです。恐怖や不安、欲望といった感情は市場の歪みを生みます。そして、市場の歪みから利益を出そうとする人種こそが、そうトレーダーです。

ただ、市場の歪みというのは経済学的には例外処理なので、本の隅っこの方に小さく書かれてるだけです。

市場の歪みとは、需要供給曲線上ではどういうことを指しているのか?
なぜ、市場の歪みから利益が生まれるのか?

経済学を学んで、市場論理のモデルが脳内に出来てくると、「これは経済学的にはこういうことなのね、なるほど……」と理解出来るようになってきます。

トレードスキルとは関係ないですが、マーケット理解の一環として、経済学を勉強しておくのはおすすめです。

特に、需要供給曲線と市場の歪み、消費者余剰と供給者余剰、比較優位と絶対優位の3つは知っておくと役に立ちます。

 

 

書評:「クルーグマン経済学」

クルーグマン マクロ経済学 第2版」ポール・クルーグマン、ロビン・ウェルス

ノーベル経済学賞受賞者でもあるクルーグマン博士が大学生向けに書いた経済学の本です。ミクロ経済学とマクロ経済学の2冊ありますが、両方お勧めします。

勉強の仕方としては、章内の文章を一通り読み、理解度チェックなどで理解していく(いきなり全部理解しなくて良い)→章末問題を全て解く(ここで理解する)。

章末問題は難しくなく、解答は付いてないですが、分からなかったら、その章の文章を読みながら解けば、絶対に解けます。全ての章末問題の答えを書いておくためのノートを5冊ほど用意しておくことを推奨します。

経済学は、恐らく読むだけでは理解出来ないと思います。だから、手を動かさずに経済学を勉強したい人にはおすすめしません。本を読みながらでいいから、章末問題を自分の手でグラフを書いたり計算することによって、経済学の概要が理解出来てきます。

本当に、市場原理や市場論理は、文章を読むだけでは理解出来ないですからね。具体的に、グラフではどういうことが起きているのか?どういう計算なのか?というのを、自分の手でノートに書いてみないことには、分からないのです。

 

2013年4月 トレード歴14ヶ月(自己責任、「道は開ける」)

2013年4月

※2013年4月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇4月2日
・関西電力+10.48%で決済。

 

・ソフトバンク+5.53%決済。

※注:いずれもやや利食いが遅かったが、ナイストレードに変わりなし。

 

〇4月4日
・日銀が異次元金融緩和を発表。日経平均は大暴騰した。
※マーケットから「(トレーダーになりたければ)命を賭けてかかってこい!」と言われたような気がした。

・東電が-1.59%決済も、終値で再エントリー。

※注:前日は終値+24.20%。これはさすがに……。ここまで来ると、利食いの売りが入ってくる。再エントリーはナイスというか、一旦待ってからエントリーだけで十分だった。

 

〇4月5日
・日経平均が異次元緩和を受けて更に暴騰した。

・東電は一時+11.94%まで上昇するも、ブレイクイーブンとなった。

※注:勿体ねえ……。アベノミクス相場で上手くいってしまったがために、利益確定ラインで利食いするという概念がなく(その意味すら分かっていない)、トレイリングストップ保有しか頭にないのが理由。

 

〇4月8日
・日経平均が更に上昇し、ソフトバンク+5.30%、三菱UFJ+10.72%、東京機械+26.00%の保有(画像は省略)。

 

〇4月10日
・ソフトバンク+3.31%決済(画像は省略)。

・東京機械+18.50%で決済。

※高値切り下げ+出来高急減となったため決済した。
※注:ナイストレード。利食いが遅い……というのは結果論であって、利食い目標を設定してたら、ここまで持ってられないわけで。

 

〇4月15日
・三菱UFJ+14.70%、野村HD+17.49%、関西電力+41.86%保有(画像は省略)。

 

〇4月16日
・三菱UFJ+10.03%決済。

※注:メガバンクがここまで順行するという……。経験不足であるため、この異常事態に気付いていない。上値抵抗線抜けで入ってここまで持ってたのは悪くはない。

 

・関西電力+30.05%決済。

※注:これ、エントリーは「上昇トレンドで抵抗線を抜いたから」というものだが、そこまで良いわけではない。運良く爆発していったに過ぎない。ただ、30%以上取れてるわけで、ボラのある銘柄に入ったことがナイス。

 

〇4月17日
・野村HD+14.47%決済。

※注:特に問題はないかと。ナイストレード。

 

〇4月18日
・グリーを買った。

※エントリーの根拠は、「出来高急増の売買代金326億円でレンジ高値を抜けたため買い」。
※注:思いっきり、支持線が転換した抵抗線が見えてるやないか!ここまで問題ないエントリーでしっかり取ってきたのになあ……。
※結果は-1.10%LC。
※注:LCになってて良かった。こういうので下手に取ってしまうと、駄目な学習をしてしまう。

~~

・後半はLCが続いたが、4月の収支は31の8、勝率25.80%、月率+19.29%。
※注:この時点のレベルで+19.29%取れるんだから、アベノミクス相場は凄い。1ユニットを総資金の25~33%と控えめにしていたため、1ユニットを総資金の50%にしていたら+30%近く行っていた。果たして、アベノミクス相場が終わったらどうなるのか……。
※注:全部10%で利食いしてたらどうなったのかを検証しておいて欲しかったなあと。ちなみに、この時点ではまだExcelを使って収支統計を出してません。紙に書き出して行っています。
※注:ただ、何もかも全ては、色んなことを経験してきたからこそ言えるんです。だから、結局はオールオーケーなのです。マーケットは人間が作った究極のゲームです。マリオメーカーで作ったどんなステージよりも難しい、究極の死にゲーでもあります。死んで学習していくしかないんです。

 

自己責任

いつ死んだとしても「最高の人生だった!楽しかった!」と言えるように、やりたいことは全部やろうということで、2013年には、私の人生に関係があった思い出の場所に毎週毎週出掛けました。人は死ぬ間際になると、思い出の場所に行くようになるらしい。だったら、もう行ってしまおうと思い立ったのです。

いつ死んだとしても「最高の人生だった」と言えるように、やりたいことは全部やること」と「感謝の気持ちを形にすること」の2つは、トレーダーになっていく過程で、私のライフスタイルになりました。今回、トレード記録をこうして書いてみようと思ったのも、トレードの神様に対する感謝の気持ちを形にするためです。

ただ、「いつ死んだとしても……」と口では簡単に言えますが、この思考を身に付けて実践するのは、そう簡単なことではないと思います。心のどこかで「いつか出来る」と思っていて、今やりたいことを先送りしてしまう人がどれだけ多いことか……。本当に、「いつ死んだとしても……」と思っていたら、そんなことが出来るはずないんです。

私がこの思考に至ったのは、日本で道を外れてしまうと、どれだけ探しても安定・安全は得られないということに何度も何度も直面したことで、この思考にならざるを得なかったからなんですね。自分にはもう安定・安全は用意されてないんだと諦めたことで、結果的に、この思考にならざるを得なかったのです。

で、この思考になった結果、自分の死が不幸だとは思わなくなるとともに、他人の死も不幸だとは思わなくなりました。人生とはいつ終わったとしてもおかしくないし、別にそれは不幸ではないという人生観に変わった(変わらざるを得なかった)からです。人間一人一人に個性があるように、死というイベントすらも人間一人一人の人生の個性でしかないと。だから、他人の死に対しても「可哀想」という気持ちが全く出てきません。どのような終わり方をした人に対しても、「良い人生だったね」としか思わなくなってしまいました。

更に言うと、自己責任型の思考に変わったと言いますかね。

私は、コンテンツを楽しめないのは、コンテンツのクオリティーに問題があるんじゃなくて、自分自身に問題があるからだと思っています。仮にコンテンツに問題があったとしても、そのコンテンツを選んだ自分の責任である。つまり、人生を楽しめないのは、全て自分の責任であると。
※コンテンツに関しては、トレードを始める前からこの思考でした。自分史の検証の結果、これ以外の結論はなかったからです。それと、音楽にせよゲームにせよ、ネット上でオワコンと言われていたのに、自分の人生では全く違っていて「世間は一体何言ってるんだ?」という体験をしていたのも大きいです。最近でも、FF15が叩かれまくってるのは???です。貴様等の人生がつまらねえからって、FFに八つ当たりしてるんじゃねえぞ!と言いたくなります。

トレードで結果が出ない時期はマジで辛いです。先も見えないし、この先どうなるんだろうという不安がつきまといます。

でも、それは自分で選んだ道なんです。誰が悪いとか社会が悪いとか、それは違う。全て、自分の責任。そりゃあ、もどかしい部分ありますがね。いくら「いつ死んだとしても~」と思っていても、安定・安全を持ってる人が羨ましくなることもあります。でも、自分で選んだ道である以上、どういう結果になろうと、自分の人生として受け入れる以外にないんです。

この道を選んだことで体験出来なくなることも、この道を選んだお陰で体験出来ることもたくさんあります。社会的には、この道を選んだことで体験出来ないことがあって可哀想・不幸だと思われるかもしれない。それでも、私はこの道を非常に高く評価しています。この道を選んで体験してきたことが、余りにも素晴らしかった、楽しかった、最高の思い出になった。だから、過去に後悔は何一つないです。

自分の人生、全てに責任を取る。全て自分が選んだ道。仕事も趣味も恋愛も、死ぬことですらも自分で選んだ道。

成功するための努力は最大限にするけど、それでも駄目ならしゃあない。「ま、そういう運命だ、しゃあないね。よくやったね、自分は。楽しかったぜ、ありがとう!」って、人生の最後に言うだけのこと。世間的にはバッドエンドに思われたとしても、自分の人生が楽しかったかどうかを決められるのはこの世界で自分だけです。

~追記~

別に、誰が悪いとか社会が悪いとか責任転嫁してもいいかもしれないですよ。でも、それをやってしまうと、楽しいことの上限を他者に委ねることになってしまいます。その姿勢では、限界突破して突き抜けるような人生体験ってのは、絶対出来ない。なぜなら、その姿勢からは、主体的に楽しもうとする改善の余地が生まれないからです。

例えば、ライブに行ったけどそれほど楽しくありませんでした。誰の責任か?そのイベントを選択した自分の責任でしょうが。アーティストの選択は問題なかったのか?アルバムをちゃんと聴き込んだのか?ちゃんとやったんだけど、セトリが悪かった。そりゃあ、運だなと。そういうこともあるわなと。だったら、また次行けばいいだけの話です。これを自分じゃなくて、そのアーティストの責任にしてしまうと、称賛することが目的で楽しむことが二の次の信者になるか、すぐ離れる一時的なファンにしかならないんですよ。

コンテンツに限らず、楽しめないのは全部自分の責任って姿勢でいないと、改善の余地がなくなってしまいます。楽しめないのを他者や環境の所為にしてしまうと、楽しむ自由が奪われてしまうんです。

本当の意味で自己責任を取ると、リターンの上限が突破されます。

だって、もしも就職出来ないのは社会が悪いからだと社会に全ての責任を押し付けてたら、9時から15時30分まで作業するだけで同年代の何倍もの収入や自由が得られるスキルを社会が与えてくれたんですかね?もしも奇跡的に社会が最大限報いてくれたとしても、精々、生活保護レベルの待遇だったと思うんですよ。

 

 

書評:「道は開ける」

「道は開ける」D・カーネギー

世界的なベストセラーにもなった、悩みについて書かれた本です。

私がこの本と出会ったのは大学3年生のときですが、一番最初の章に書かれている「今日、一日の区切りで生きよ」という思考・生き方は、トレーダーになってから益々その重要性を実感しています。

恐怖や不安は連鎖するものです。例えば、不安な感情を持ったまま、暇潰しにネットをやると、バイアスが働いて、不安な情報が益々目に入ってきます。そして、その不安を解消するような情報を求めると、また更に不安になる情報が目に入ってくる……。

人間の脳には、空白を埋めようとする機能があります。その空白には、恐怖や不安、嫉妬や羨望などの負の感情が入ってきやすい。特に、暇でいるときにこの機能はよく働くようです。

だから、恐怖や不安でどうしようもなくなったら、仕事でも趣味でもいいから、人生の豊かさに繋がる何か建設的な作業に打ち込むことであると。

貴重な時間を悩んで浪費するんだったら、1ティックでも多くの思い出を作ることに使った方がマシです。今日が人生最後の日だったら、何もしないで悩んで過ごすのか?と。

とまあ、偉そうなことを書いている私も、そうは頭で思ってはいても、スマホで暇潰ししてしまうんですがね。