書評:「自分史の書き方」(立花隆)

今日は、自分史の書き方に関する書籍についてレビューします。

シニア向けの自分史の書き方についての本なんですが、自己啓発目的で自分史を書く場合でも参考になる部分が多いです。

当サイトとの違いは、日経新聞の「私の履歴書」を参考にされているため、具体的なエピソードの記述が中心になっていることです。

当サイトの自分史の書き方は、中学校の歴史の教科書を参考にしているので、重要イベントの記述はエピソードの記述になるんですが、基本的には各時期の概要をシンプルに記述していきます。

どちらがいいかは人それぞれとしか言いようがないです。書いていて気分が良い方を選択しましょう。

なお、この本に載っている自分史の事例はこちらのサイト:立花隆の自分史倶楽部に掲載されています。当サイトの書き方(教科書的な記述)をするにしても、重要イベント(エピソード)の書き方の事例として非常に参考になると思われます。

あと、自分を書くための三大準備として、自分史年表、人間関係クラスターマップ、エピソード帳の3つが挙げられているんですが。自分史年表とエピソード帳はともかく、人間関係クラスターマップはかなり役に立つんじゃないかと思います。人間関係クラスターマップについて詳しくは上記のサイトにある”講義「現代の中の自分史」講義録”の7ページ目で説明されています。

~~

(当サイトの)自分史の書き方についてはこちら


いつもありがとうございます!

演習解説7~比較の検証~

ネタもなくなってきたので、演習の解説をします。

 

○2015年2月12日
・あなたの人生において、交友関係もしくは趣味について、2012年2月と2013年2月の変化について論じてみましょう。

これは、特定のコンテンツについての時期の検証になります。

その経緯はどうでもいいので、単に1年経過して何が変わったのか?について検証していきます。

これを更に拡張すると、2000年2月→2001年2月→……→2014年2月と、2月について1年毎の変化を検証していくわけです。

交友関係で言うと、2000年2月には誰と遊んでいたか?→2001年2月には誰と遊んでいたか?→…→2014年2月には誰と遊んでいたか?と、2月という時期を軸にして、1年毎の変化を検証してみるわけです。

 

○2015年2月13日
・あなたの人生において、最も素晴らしかった年は何年でしょうか?
※全ての年が素晴らしいという前提において行うこと。全ての年を、徹底した加点主義に基づいて評価する。
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

今日のメインイベント。

まず最初に答えを言っておきますと、この検証は明確な答えが出ないと思います。答えが出ない問題です。まあ、いくつか候補は出てくると思いますが。圧倒的な年があったとしても、そこで思考停止しないで、その年に対抗できる年はないかどうか検証してみましょう。

「一番素晴らしかった年は何年だろうな?」と考えることそれ自体に大きな意味があるのです。このテーマで考えてみると、他の年と比較することによって、各年の特徴が見えてきます。そして、人生全体を俯瞰して見たときに、各年がどういう意味/役割を持っていたのかということも見えてくるようになります。

もしかしたら、年の検証なんて必要なく、最初からこのテーマで検証しながら自分史を書いていった方がいいかもしれないです。

自分史を書くということは、各年について書くことなので、各年の特徴を理解出来れば、自分史は簡単に書けるようになります。逆に言えば、自分史を書けるということは、各年の特徴を理解しているということです。

 

○2015年2月14日
・あなたの人生において、最も素晴らしかった夏は何年の夏でしょうか?
※全ての年が素晴らしいという前提において行うこと。全ての年を、徹底した加点主義に基づいて評価する。
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

これは年そのものではなくて、夏に絞って比較しています。

「一番素晴らしかった夏は何年の夏だろうな?」と考えることそれ自体に大きな意味があります。各年の夏の特徴が見えてくるわけです。

 

○2015年2月15日
・あなたの人生において、最もテレビが素晴らしかった年は何年でしょうか?
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

これは特定のコンテンツに絞って、各年を比較しています。

テレビの場合、全く見てない年があったとしたら、その年は0ということで。

「○○(趣味)では何年が一番素晴らしかったか?」と考えて検証してみること自体に意味があります。

~~

さて、検証についても一通り出揃ったと思うので、演習は一旦ストップします。

~~

自分史の書き方についてはこちら


いつもありがとうございます!

上手くやろうとしていませんか?

どうしても自分史が書けない、どうして過去を思い出せない。

それって、上手くやろうとしていませんか?

上手くやろうとしているときって、「自分は上手く出来ない」ということに思考がフォーカスしているのです。だって、上手く出来ることだったら、わざわざ上手くやろうと執着しないと思うのです。

上手くやろうとしているということは、「自分は上手く出来ない」ということに思考がフォーカスしているから、引き寄せの法則が働いてその状態を引き寄せてしまいます。

自分史を上手く書く必要ないです。過去を上手く思い出せなくてもいいです。一番大事なのは、自分の人生や過去に触れることで、良い気分になることです。良い気分になれるコンテンツの一つに自分史が加わること(=自分の人生について考えるだけで良い気分になれること)こそが、自分史を書いて得られる最大の報酬です。

自分史を検証したり記述するのが楽しかったら、上手く思い出せない時期があったり上手く文章でまとめられないことについて悩む必要はありません。もう既に、自分史は役割を果たしています。そのワクワク感を楽しんでるだけで、これ以上ないレベルのあなただけの自分史が手に入っていることでしょう。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、最もテレビが素晴らしかった年は何年でしょうか?
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

 

~~

自分史の書き方についてはこちら


いつもありがとうございます!

 

自分史の理解度に応じてすべきこと

今日はですね、自分史の理解度に応じて、何をすればいいのか?ということについて書いていきたいと思います。

で、大別すると次の4グループに分かれると思うんですね。

①自分の人生が好きじゃないし、つまらない。でも、人生を変えたい。
②自分の人生が好きで楽しい。だけど、あんまり過去を振り返ったこともないし、自分史は書いたことがない。自分史を書いてみたい!
③自分の人生が好きで楽しい。何度も過去を振り返って人生について理解しているし、流れも大体理解している。
④自分の人生が好きで楽しい。自分史はもう既に書いた。

では、それぞれの段階において、自分史を楽しむためには何をすべきか?

 

①自分の人生が好きじゃないし、つまらない。でも、人生を変えたい。

自分史を書くより先に、今を充実させることが先決です。

自分史を書くことが一番楽しいことならともかく、そうじゃないんだとしたら、この状態で過去を振り返ってみても「人生が好きじゃない・つまらない」という信念が強化されていくだけだと思います。

この段階で大事なのは、「人生が好き・面白い」という信念を強化していって、”気付く”ことにあります。

1日の中で楽しいことにフォーカスして、「人生って楽しいじゃん!」って思う体験を増やしていきましょう。

今を充実させていって、「人生が好き・面白い」という信念が強くなってくると、必ず決壊するときがやってきます。

そして、「この大好きな人生についてもっと知りたい!」と思うようになったら、②へ行きましょう。

 

②自分の人生が好きで楽しい。だけど、あんまり過去を振り返ったこともないし、自分史は書いたことがない。自分史を書いてみたい!

いきなり自分史を書いていってもいいですが、過去について忘れている部分があると思うので、年の検証→年表作成→その年の自分史記述という流れで行っていくことを推奨します。ただ、年表は省略してもいいです。

年の検証を繰り返すことによって、過去に何があったのかを時系列的に理解していきます。その年の各時期に何があったのかを思い出して、出来るだけその年の雰囲気を味わいます。この作業を何度も繰り返すことによって、その年に対する理解度が深まっていきます。

自分史の記述というのは、年の記述なんですね。だから、年の検証をすることによって、その年の特色や雰囲気、人生全体での役割を理解しておくことは本当に重要です。

 

③自分の人生が好きで楽しい。何度も過去を振り返って人生について理解しているし、流れも大体理解している。

検証も年表も必要なく自分史を書けると思います。その頭の中にあるものを文章という形にすれば、更に深く理解出来るようになります。

 

自分の人生が好きで楽しい。自分史はもう既に書いた。

基本的にはこの段階まで来たら一旦ゴールです。

ただ、この段階まで来れば、自分史が一つのコンテンツになっていると思うので、好きなときに好きなテーマで過去を検証して自分史を楽しむという遊びが出来るようになっているはずです。

自分史の検証は一生終わらない遊びです。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、最も素晴らしかった夏は何年の夏でしょうか?
※全ての年が素晴らしいという前提において行うこと。全ての年を、徹底した加点主義に基づいて評価する。
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

 

 

~~

自分史の書き方についてはこちら


いつもありがとうございます!

感情の記述について

自分史の書き方についてはこちら

今日は、重要イベントについて記述するとき、そのときの感情を書いておきたいんだけど書き方が分からないという場合について説明します。

そのときの感情を、思ったまま文にしてみる。それだけでいいのです。口語をそのまま文章にしていいんです。とにかく一番しっくりくる書き方をしましょう。重要イベントにテンプレートはありません。そもそも、何が人生の重要イベントなのかも、あなたが決める以外にないのです。

例えば、失恋で死ぬほど辛い思いをしました。そのときの主観的状況や感情を、そのまま文章にしてみる。それで終わりです。ユニークな書き方をしてください。

自分史記述の道標は、「その文章を読んでるだけで、その時期の出来事や雰囲気が頭の中で再生されるようになること」です。そして、自分の人生を題材にした物語を書いていく感覚で書き進めていくこと。

事実の記述だけで上記の条件を満たすんだったら、そうしましょう。感情について書いた方が上記の条件を満たすんだったら、そうしましょう。ただ、冗長にならないように出来るだけシンプルに記述します。重要なことだったら、しっかりと文章で記述します。このバランス感覚も、あなた次第です。あと、上記の道標にしても、あなた次第です。ただ、この方針で書いていくのが一番いいんじゃないかなと思います。

~~

まとめページについて、検証の方法や年表についてもブログ記事で書いたので、近い内に反映しようかと思います。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、2009年についてテスト問題を作るとしたら、どういう問題を出題しますか?

 


いつもありがとうございます!

 

演習解説6~過去を思い出す方法~

今日も演習の続き。

○2015年2月9日
・2003年もしくは2013年について、日本or世界で起こった重大な出来事を一つ挙げてみましょう(ググってok)。そのときあなたは何をしていましたか?その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。

これも、過去を思い出すための方法論の一つです。過去を思い出すための切り口の一つとして、当時大きなニュースになっていた出来事を利用するわけです。

自分史の本には、自分史年表に日本や世界の出来事についても併記しておこうと書いてあることが多いんですが、あんまりお勧めはしないです。ただ、過去を思い出すための一つの切り口として、その当時起こった大きな出来事は利用することが出来ます。

演習題に戻りますと、例えば、2003年3月にイラク戦争が勃発したとき、あなたは何をしていましたか?2013年9月に2020年の東京オリンピック開催が決定したとき、何をしていましたか?

「ああそう言えば、あのとき……」と、何か思い出せるかもしれません。

 

○2015年2月10日
・あなたの人生において、2010年に登場した重要なコンテンツ(趣味、趣味での重要イベント)を一つ挙げてください。その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。

これも切り口の話です。その当時やっていたゲームや音楽などのコンテンツから、人生の他の部分についても思い出せる可能性があります。

「ああ、あの曲が流れていたとき、学校ではああいうことをしていたなあ」とか。

その年について思い出せなかったら、色んな切り口からパズルの入り口を探してみることです。それでも思い出せなかったら、別にそれで大丈夫です。自分史を完璧に理解することは絶対に不可能です。完璧は目指さなくていいんです。分かる所だけ理解していけばいいのです。

学生時代の記憶が断片的で時系列的に思い出せないんだったら、学生時代は全て序章にして、仕事をするようになってからの歴史から始めてもいいんですよ。全然okです。大事なのは、分かる所から理解していくこと。

どうしても思い出せない部分というのはあります。私も、小学1年生以前についてはそこまで深く思い出せないです。時系列的に思い出すなんて無理です。ただ、何で遊ぶのが好きだったとか断片的には覚えていることがあるので、それを記述すればいいのです。あと、もしも幼少期について深く知りたいんだったら、家族に聞くのが非常に有効です。

 

○2015年2月11日
・あなたの人生において、2004年もしくは2014年について、その年の出来事を箇条書きしてみましょう。

これは何を言いたかったのかというと、自分史を理解するためには、年表などに拘る必要はないということ。

別に、わざわざ年表を作らなくても、箇条書きでもいいです。

年表を作る、検証してみる、自分史を書く、これらは全て、自分の人生を理解するための方法論の一つに過ぎないのです。

とにかく大事なのは、あなたにとって一番楽しい方法で自分史を理解していくことです。

と言うより、自分史にしても、自分を好きになるための方法の一つでしかないわけですよ。だから、別に自分史に拘る必要もない。

ただ、自分史は面白いことを保証します。全ての人が楽しい・面白いと感じることだとは思わないですが、自分史を楽しいと思える人は潜在的に少なくないんじゃないかと思うのです。もちろん、その人の歩んできた人生の内容とはほとんど何の相関もなく。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、最も素晴らしかった年は何年でしょうか?
※全ての年が素晴らしいという前提において行うこと。全ての年を、徹底した加点主義に基づいて評価する。
※ある年についてヘイト的な感情が出てきたら、その時点でこの演習はやめにすること。絶対にこのルールを守ること!

 


いつもありがとうございます!

 

演習解説5~時期の検証~

今日は、演習の解説をします。

○2015年2月6日
・あなたの人生において、2014年1月と2015年1月の変化について論じてみましょう。

今日のメインイベント。これは、ある程度、自分史を理解してから是非おすすめしたい検証方法なんですが、時期の検証というものです。

ある月(1月とか2月とか)やある時期(春とか夏とか年末とか)について、年毎に検証していくんです(時期の検証)。

例えば、夏について検証する場合、2000年から検証を行うとすると、2000年の夏について検証→2001年の夏について検証→2002年の夏について検証→……と、ある時期について1年飛びで検証していくのです。

これは本当に有効な検証方法です。人生というものが、1年でどれだけ変化していっているのかが分かります。人生の凄さ・偉大さに驚愕するはずです。なお、応用として2年飛びでやってもいいです。

ただ、この検証を行うには、各年の各時期には何があったのか?という自分史の知識が必要になってきます。

あと、この検証で重要なのは、優劣を比較する検証ではないということ。全ての年を楽しんでください。夏について検証するとしたら、全ての年の夏を楽しんでください。優劣を比較するのではなく、各年毎の個性を楽しんでください。

もちろん、ナンバーワン決めてもいいですよ。どの年の夏が一番良かったかな?という検証も非常に面白いものです。但し、この場合の心理的な大前提としては、全ての年が素晴らしいと思えていること。まあ、この検証が出来る段階にあれば、必要ない注意事項だと思います。

で、この演習題なんですが、今から1年前、あなたは何をしてましたか?この1年間でどれだけ多くのことが進歩してきたことか、自分自身がどれだけ成長してきたことか、理解出来ることでしょう。

今の自分が当たり前にやってることの多くが、1年前には想像できなかったことだと思います。それは、2014-2015だけじゃなくて、全ての年でそうなっているはずです。

例えば、今当たり前に聴いてる曲は、1年前どころか3ヶ月前には想像できなかったんですよ。当然、今は想像できないことが、3ヶ月後の自分には起こっているわけです。間違いなく。今の自分が楽しんでいることが3ヶ月前には想像出来なかったんだから、3ヶ月後には今の自分が想像出来ないものに楽しませてもらっているのです。つまり、未来が楽しいことは既に確定している。だって、過去の事例から100%そうなんだから、間違いない。

絶対確実に言えることは、1年後には、嫌でも人生は変わってるということ。しかも、大半は良い方向に。長期的に見れば、全てが良い方向に。

年の検証や人生の検証を自由に楽しく出来るようになって、時期の検証も楽しんで出来るようになれば、自分史は一生あなたを助けてくれることでしょう。

 

○2015年2月7日
・あなたの人生において、重要な役割を果たしてくれた(果たしてくれている)趣味を一つ選択して、たくさん感謝してみましょう。

書いてある通りです。趣味に感謝です。少しでも楽しませてもらった体験があるんだったら、そのコンテンツに感謝です。

自分史で大事なのは、その過去の体験に対して感想を呟いてみることです。例えば、「あれは最高だった」「なんて楽しかったんだ」「羨ましいなあ」とか。

過去を過大評価せずに過小評価もせずに、なるべくバイアスを掛けないように意識して、その当時の視点で過去を評価してみます。そして、ありのままの感想を言うのです。

 

○2015年2月8日
・あなたの人生において、2012年の重要な出来事を一つ挙げてください。その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。

これは、過去を思い出すための方法論の一つです。

2012年について年の検証(1月から順に脳内で再生していく)が出来なかったとしたら、強く印象に残っている2012年の重要な出来事を思い出してみます。で、その出来事が起こったとき、あなたは他に何をしていましたか?交友関係は?仕事や学校は?趣味は?

このように、強く印象に残っている出来事やエピソードを起点にして、少しずつ過去のパズルを埋めていくのです。

~~

自分史の勉強で重要なのは、どのような切り口で自分史を思い出していくか?ということであって、当ブログでは参考になるかもしれない切り口や考え方/思い出し方を紹介しております。

自分史というのは、どのような切り口から理解していってもいいですし、どのような書き方をするのも完全に自由なのです。

だから、出来るだけテンプレートや事例は示したくないんですね。なんでかと言うと、型を示してしまうと、自分の人生もその型に当てはめて考えてしまう可能性があるからです。だから、当サイトで示すのは、あくまで書き方のルールや考え方/思い出し方までです。

例えば、自分史の記述で一番重要である重要イベント/重要エピソードについては、書き方の例を示せるはずがないんですよ。どんなことを体験して、どんなことを思ったのか、その主観を体験したのはあなたしかいないんですから。

とにかく書いてみることだと思います。そのことのメモでも箇条書きでも感想でも何でもいいから書いてみることです。そこから少しずつ思い出せるようになってきます。頭の中でまとまってきたら、それをあなたの言葉で文章にすればいいのです。それで100点満点です。

よく日本人は同質性が強いから個性的じゃないと言われますが、個性的じゃない人生なんて存在しないのです。だって、出会う人も違って、趣味も違って、心で描く感想も違うんですから。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、交友関係もしくは趣味について、2012年2月と2013年2月の変化について論じてみましょう。

 


いつもありがとうございます!

 

自分史年表の書き方4

もしも、自分史全体の年表を作るのが難しいというのであれば、何か一つに特化した年表を作ってみるというのもありです。

連絡でも仕事でも趣味でもいいんで、自分史というより、何か一つに特化した年表を作ってみるのです。つまり、自分史ではなく、人物史や仕事史、ゲーム史などの年表を作ってみるのです。

交友関係、勉強、スポーツ、ゲーム、音楽など、なんでもいいです。ただ、出来れば、あなたの人生で重要度の高いものにした方がいいです。

この場合に使うテンプレートを貼っておきます。年表template(縦)

年表(縦)

年月と出来事との一対一で一致させて書いていきます。で、一番右の列は自由です。メモでも他のコンテンツとの関連でも、思い付いたことを書いていきましょう。

これも、時系列順に思い出せないんだったら、一番印象が強く残っていることから広げていくのがいいと思います。

これは自分史全般で言えることですが、まず書いてみることだと思います。いきなりパズルが全て揃っている状態にはならないです。ただ、パズルを一つでも埋めると、その次が連鎖的に思い出せます。

で、年表を上手く書こうとか意識しないで大丈夫ですよ。自分史では、上手く書こうと思う必要全くないです。どうせ、誰にも見せないんですから。年表だって、全部殴り書きでいいですし。上手くやろうとは思わないで、単に過去を楽しもうという意識でやった方がいいです。

そもそも、自分史というのは一生分からないんですよ。自分史を全て完璧に理解するのは絶対に無理です。つまり、一生分からないことを理解しようとしているんですよ。だから、完璧を目指してしまうと、無理ゲーになってしまう。自分史を勉強する目的なんて、単にその行為が楽しいから以外にないのです。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、2004年もしくは2014年について、その年の出来事を箇条書きしてみましょう。

 


いつもありがとうございます!

自分史年表の書き方3

今日は、自分史年表を書いてみたいんだけど、年の検証をしても、その年について思い出せませんという場合について。

まず、年の検証(1月からその年を脳内で再生してみる)というのは、方法論の一つでしかないので、別にこの方法に拘ることはないです。

どれだけその年について思い出そうとしても、断片的にしか思い出せません、時系列的な流れは全く分かりませんと。

この場合は、その断片的に思い出せる記憶から広げていけばいいのです。非常に強く印象が残っている思い出から、その前後に記憶を広げていくのです。これ、パズルをやってるようで面白いですよ。ピースが一つ埋まると、次々とピースが埋まっていくのです。

もしくは、その当時の趣味から広げてみるというのもありです。例えば、「あのゲーム、発売日に買ってもらったよなあ」という思い出があるんだったら、あとはググるだけで具体的な時期が分かります。そこから広げていけばいいんです。

本当に今は凄い時代です。どんな趣味であろうと、ググるだけで、その歴史が一瞬で分かってしまうんですから。

あと、もしも学生時代に学校から貰ってきていたプリントがあったら、これは自分史を書くにあたってA級資料です。これで、いつどういうイベントがあったのか全て分かります。あと、もしも、日記の類が残っていたら、これは超A級資料です。その当時の自分のリアルな感情が分かるということで、これ以上に貴重な資料は存在しないです。

とにかく重要なのは、強く印象に残っている記憶やエピソード、資料に基づいた事実などから、一つずつ確実にパズルを埋めていくことです。

それで、どのようにして記憶を再構築していけばいいのかという例を出してみたいと思います。

これは私の実例なんですが、私がゲームをやるにようになったのは、小学1年生のときに友達の家でFF4と出会ったことがきっかけなんですが。では、この出来事が起こったのは、いつだったのか?詳しく検証する前の曖昧な記憶では、確か1学期でなかったかなと思うのだが……。

確かなことは、「小学1年生の4~11月のどこかで、A君の家でFF4をやったことがきっかけとなって、クリスマスにFF4を買ってもらった。」ということ。この確かな情報から、検証・推測を始めます。

まず、強く印象に残っている、”A君の家でFF4をやった”ときのことをなるべく思い出してみます。すると、「確かあのとき、B君が一緒にいたよな……」と。

で、「B君と遊ぶようになったのは、夏休み後からだった」という確かな記憶がある……。

ってことは、私がFF4と出会ったのは2学期だったんだなと(これ以上詳しい時期の推測は……)。

とまあ、こんな感じで、強く印象に残っている出来事や確かな記憶、確かな物的証拠などから、自分の過去を特定していくのです。

人間の記憶って、本当に曖昧です。私も自分史の勉強をし始めたときに、余りにも自分の曖昧な記憶と、資料などから照合される事実との間に差があるので、「神の手が働いて、私の過去を改竄しているんじゃないか?」と、高次元体の存在を疑ったものです。

 

○自分史の演習
・あなたの人生において、2010年に登場した重要なコンテンツ(趣味、趣味での重要イベント)を一つ挙げてください。その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。

 


いつもありがとうございます!

自分史年表について2

昨日の続きで、自分史年表の書き方について。

で、自分史年表について、どういう書き方の例を出せば、なるべく多くの人生をカバー出来るだろうか?自由に書いてもらえるだろうか?と考えていたんですが……。

そもそも、全ての人生を一つのテンプレートでカバーするのは不可能なわけで、ちょっと完璧主義になっていたなと。

なので、自分史は記述も検証も年表もそのテンプレートも何から何まで自由なんですが、どうやって年表を書いていいのか分からない、何をしたらいいのか分からないというのであれば、これから説明する方法に従ってください。

①まず、年表を書きたい年について年の検証をします。

脳内でその年の1月から順に再生して、各時期に何があったのかを思い出していきます。なお、1月から12月まで通して行うのではなく、1月から3月までとか、4月から7月までとか、分けてやってもいいです。

納得がいくまで、何度も繰り返しましょう。もちろん、楽しんで!

②次に、年の検証で得た情報を自分史年表に記述します。

※自分史年表のテンプレート:年表template(横)

年表(横)

年の検証で理解した情報を、自分史年表に書き込んでいきます。

まず年月について記述しますが、これは基本的に出来事に合わせます。コンテンツ・その他は、それに合わせて記述します。

出来事には、重要な出来事を記述します。連絡や仕事のイベント、趣味の重要イベントもこちら。

コンテンツには、その時期を代表するコンテンツ名を記述します。コンテンツに限らず、連絡や趣味はここがいいと思います。

その他には、それ以外のことを全て記述します。出来事・コンテンツ以外の事項は全てここに放り込んでいいです。その出来事やコンテンツについてのメモや、その当時の状況、その当時の雰囲気など、その年に関する重要なことは書いておくといいでしょう。文章で書いていいです。

どこに分けたらいいのか曖昧なことは、自分で判断して分けてください。それが正解です。

事例とまではいかないんですが、イメージとしてはこういう記述になると思います。

年表書き方イメージ

 

ただ、自分史の面白さというのは、その流れや重要イベントのエピソードにあると思うんで、年表そのものはそこまで面白くはないんじゃないかなとは思います。年表はあくまで、自分史を文章で書くための俯瞰図のようなものです。

なので、年表を完璧にしようとは思わなくて大丈夫です。その年を代表する出来事やコンテンツ、その当時の状況や雰囲気を思い出せればもう言うことありません。あとは、あなたの言葉で自分史を書くだけです。

自分史で大事なのは、完璧主義にならないことです(冒頭より、私が言うことじゃないかもしれんですが……)。そもそも、自分の人生なんてほとんど理解出来ません。だから、重箱の隅を突くようなことを一生懸命思い出そうとするんだったら、あなたの人生の王道をもっと理解するように努めたほうがいいです。どうせ、全ては理解出来ないんだから、だったら重要なことを重点的に理解していきましょうぜと。

 

○自分史の演習
・2003年もしくは2013年について、日本or世界で起こった重大な出来事を一つ挙げてみましょう(ググってok)。そのときあなたは何をしていましたか?その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。

 


いつもありがとうございます!