今日は、自分史年表を書いてみたいんだけど、年の検証をしても、その年について思い出せませんという場合について。
まず、年の検証(1月からその年を脳内で再生してみる)というのは、方法論の一つでしかないので、別にこの方法に拘ることはないです。
どれだけその年について思い出そうとしても、断片的にしか思い出せません、時系列的な流れは全く分かりませんと。
この場合は、その断片的に思い出せる記憶から広げていけばいいのです。非常に強く印象が残っている思い出から、その前後に記憶を広げていくのです。これ、パズルをやってるようで面白いですよ。ピースが一つ埋まると、次々とピースが埋まっていくのです。
もしくは、その当時の趣味から広げてみるというのもありです。例えば、「あのゲーム、発売日に買ってもらったよなあ」という思い出があるんだったら、あとはググるだけで具体的な時期が分かります。そこから広げていけばいいんです。
本当に今は凄い時代です。どんな趣味であろうと、ググるだけで、その歴史が一瞬で分かってしまうんですから。
あと、もしも学生時代に学校から貰ってきていたプリントがあったら、これは自分史を書くにあたってA級資料です。これで、いつどういうイベントがあったのか全て分かります。あと、もしも、日記の類が残っていたら、これは超A級資料です。その当時の自分のリアルな感情が分かるということで、これ以上に貴重な資料は存在しないです。
とにかく重要なのは、強く印象に残っている記憶やエピソード、資料に基づいた事実などから、一つずつ確実にパズルを埋めていくことです。
それで、どのようにして記憶を再構築していけばいいのかという例を出してみたいと思います。
これは私の実例なんですが、私がゲームをやるにようになったのは、小学1年生のときに友達の家でFF4と出会ったことがきっかけなんですが。では、この出来事が起こったのは、いつだったのか?詳しく検証する前の曖昧な記憶では、確か1学期でなかったかなと思うのだが……。
確かなことは、「小学1年生の4~11月のどこかで、A君の家でFF4をやったことがきっかけとなって、クリスマスにFF4を買ってもらった。」ということ。この確かな情報から、検証・推測を始めます。
まず、強く印象に残っている、”A君の家でFF4をやった”ときのことをなるべく思い出してみます。すると、「確かあのとき、B君が一緒にいたよな……」と。
で、「B君と遊ぶようになったのは、夏休み後からだった」という確かな記憶がある……。
ってことは、私がFF4と出会ったのは2学期だったんだなと(これ以上詳しい時期の推測は……)。
とまあ、こんな感じで、強く印象に残っている出来事や確かな記憶、確かな物的証拠などから、自分の過去を特定していくのです。
人間の記憶って、本当に曖昧です。私も自分史の勉強をし始めたときに、余りにも自分の曖昧な記憶と、資料などから照合される事実との間に差があるので、「神の手が働いて、私の過去を改竄しているんじゃないか?」と、高次元体の存在を疑ったものです。
・あなたの人生において、2010年に登場した重要なコンテンツ(趣味、趣味での重要イベント)を一つ挙げてください。その当時のライフスタイルについて思い出してみましょう。