※トレードブログではなく、自分史関連の記事です。
自分史の書き方のついでに、いつ死んだとしても後悔しない遺書の書き方について書いておきます。
当サイトの自分史の書き方は、完全に自分自身のためだけに書くものですが、遺書については、万が一にも自分自身が死んでしまった場合に備えて、残された人達のために書いておくものです。
自分史を書いて自分自身の人生にいくら満足していたとしても、万が一、自分自身が死んでしまったら、残された人達が悲しむ可能性があります。
残された人達に対して「自分は後悔なかったよ。だから、なるべく悲しまないでくださいね」という旨を残しておくためにも、遺書を書いておくことを強く推奨します。
※と言うか、自分史をいくら書いて残しておいてもあまり役に立ちませんが(自分の人生に興味があるのはこの世界でただ一人自分自身だけ)、遺書は役に立ちます。もしも自分史を書く目的が他者に残しておくためというものだったら、まず遺書を残しておかなければ意味がありません。
それで、遺書にはどのようなことを書けばいいのかについては、次の通りになります。
○いつ死んだとしても後悔しない遺書の書き方
・表題は”遺書”もしくは”遺言書”。
・書き出しは、”(名前)に何かあったときのために作成しました。”
・尊厳死の条件
・遺産について
・葬儀について
・物の処分について
・メッセージ
一つずつ説明していきます。
まず、表題は“遺書”もしくは“遺言書”になります。
最初の書き出しは、“(名前)に何かあったときのために作成しました”で始めます。
※名前にはフルネームで自分の氏名を入れる。
あとは、各項目を作成していくわけですが。まず絶対に書いておくべきこととして、尊厳死の条件があります。ここでは、自分がどういう状態になったら尊厳死させても恨まないよということを書いておきます。
※例えば、「意識不明の状態になって、3ヶ月経っても他者とコミュニケーションを取ることが出来る段階に回復する見込みがないんだったら、苦痛を和らげる処置を最大限施してもらった上で、延命措置の停止・生命維持装置の停止をしてほしい」。
遺産についても必ず書いておきましょう。まず、自分自身の金融資産についてまとめておきます。キャッシュ・銀行・証券・保険・その他の資産について、金額はいいんで、どこにあるか・何を持ってるかを全て列挙しておきます。例えば、預貯金はどの銀行にあるとか、株はどの証券会社にあるとか、生命保険はどの保険会社にとか、不動産や車は何を持ってるなどですね。あと、ローンなどの負債もちゃんと書いておきます。更に言えば、バランスシートの形式でまとめてあると最高です。そのようにして、資産と負債を列挙しておいた上で、その残った資産を誰に与えるかを書いておきます(特に希望がなければ、「法律通りで」にしておく)。
葬儀についても必ず書いておきましょう。どういう葬式をやって欲しいのか、誰を呼んで欲しいのかなどについて書いておきます。なお、葬儀について詳しくは当サイトではなく、他のサイト様を参照してください。
※残された人達に無理をさせたくないんだったら、「予算の範囲内で残った人達の裁量で自由に決めてもらって構いません」。
※SNSで知人に告知して欲しい場合は、その旨をコメントに書いておき、アカウントとパスワードを記載しておく。
所有物の処分についても必ず書いておきましょう。廃棄しても構わないのか、カネになるものは売っても構わないのかなどですね。
※残された人達に無理をさせたくないんだったら、「全て廃棄してもらって構いません」。
※ちなみに、私は知人のゴミ屋敷の掃除をやった体験から分かるんですが、思い出の品というのは当人以外の残された人にとってはガラクタ以外の何物にもなりません。先祖の遺品などは、値打のあるもの以外はゴミ以外の何物にもならないのが現実です。「なんでも鑑定団」とかを見ると勘違いする人がいるかもしれませんが、99%の遺品はゴミにしかなりません。
最後に、残された人達に対するメッセージを書いておきます。その書き方について詳しく説明します。
○いつ死んだとしても後悔しない遺書の書き方
・メッセージには、残った人達に対して「自分は後悔なかったよ。だから、なるべく悲しまないでくださいね」という旨を書いておく。
・メッセージの最後には、自分史や創作物・日記など、「後悔は少なかったこと」を証明するもののありかを記しておく。
いつ死んだとしても後悔しない遺書を書く最大の目的は、残った人達に対して「自分は後悔なかったよ。だから、なるべく悲しまないでくださいね」ということを伝えるためです。なので、メッセージにはそういうことを書いておきます。
ちょっと長くなりますが、例文を出すと、「私を愛してくれる皆さんは、私の死を不幸だと思うかもしれませんが、私自身は不幸だと思っていません。私は最後の瞬間まで、一生懸命、全力で自分の人生を生きてきました。やりたいことは十分過ぎるほどやってきたし、やり残したことはほとんどありません。ただ、更に生きていれば、更に楽しい思い出が出来てただろうから、ちょっと勿体ないかなとは思いますが。私は私の道を歩いてこれて幸せです。ありがとう。この人生に感謝と満足しかありません。この人生での全ての出会いに感謝しています。この世界に残った皆さんは、どうか私の分まで、この世界を楽しんで思い出を作ってきてください。私のために、貴重な時間を無駄にしないでください。またいつでもすぐに会えるから、どうか悲しまないでください。私が愛した世界で出会ってくれてありがとう!向こうの世界でまた会おうね!楽しかったよ、ありがとう!」。で、最後に自分の名前とハンコを押しておきます。
あと、メッセージに加えて、もしかしたら悲しみ続ける人がいるかもしれないんで、その人達に「本当に、後悔なかったんだよ。だから、残された時間をもっと楽しんで」ってことを伝えるために、例えば自分史や創作物、日記などの「後悔は少なかったこと」を証明するもののありかを記しておけば、更にいいかなと思います。
遺書の書き方について他に注意点がいくつかあります。
○いつ死んだとしても後悔しない遺書の書き方
・自筆で書く(ペンや紙は何でもいい)。
・日付(年月日)を記入しておく。
・署名と押印をする。
まず、自筆で書いてください。下書きはPCで書いておいて、それを印刷して見ながら、清書するといいです。
次に、ちゃんと書いた日付を年月日まで記入しておくこと。何年の何月何日と。7月下旬とか駄目です。
そして、署名とハンコを押しておくこと。
以上、この3つがないと、遺書として無効になってしまうそうです。
以上で、いつ死んだとしても後悔しないための遺書の書き方は終わりですが、最後に、遺書を書くことの利点を書いておきます。これは私自身が実際に遺書を書いてみて感じたことです。
まず、遺書を書くことを通して、人生で今までやってきたことで満足してることにフォーカスすることになるため、本当にやってきて良かったなあと思う人生体験にフォーカス出来ます。自分の人生を好きになるという、自分史的な効果があるかと思います。
で、遺書を書くことで個人的に一番良いなあと思ったのは、人生のFuture works的なことにフォーカスすることです。遺書を書いてみると、やっぱり「もっと生きてたら、こんなことが出来るかなあ」的なことも浮かび上がってくるわけですよ。「今死んだら勿体ないと思うこと」、それはつまり、これからやりたいことでもあります。だから、遺書を書いてみることによって、これからやりたいことが浮かび上がってくる可能性があるなあと。
どれだけピンピンしていたとしても、遺書を書いておくことをおすすめします。自分のためだけじゃなくて、もしも何かあったときに、残された人達のために。
いや本当に、自分史を書くんだったら遺書を書いておく方が、大切な人達にとっては比べものにならない位、役に立ちますからね。