レジェンド級のコンテンツ(フロー状態を体験出来るコンテンツ)というのは、そのコンテンツが関わる全てのプロセスが楽しくて仕方ない。楽しくないプロセスは何一つ存在しない。一般的には楽しくない作業だと思われることも含めて、その全てが楽しい。モチベーションが必要ないというか、むしろ、それをやらないことにモチベーションが必要な状態。楽しくないボトルネックがどこにも存在していない。
ポケモンで言うと、どのポケモンを育てようかと攻略本やwikiを見てることが楽しい、耐久調整について考えたり試行錯誤してることが楽しい、実際の育成プロセスが楽しい、バトルから教訓を得てパーティを改善していく作業が楽しい、確率計算するのが楽しい、統計取るのが楽しい。そして、いつの間にか、滅茶苦茶強いパーティが出来上がっている。しかし、それはあくまでこの極楽浄土の副産物でしかない。 ※1
レーティングや大会で上位のトレーナーは、皆この状態だろうなと思う。
例えば、勝つためにガブリアスを使うという思考では、そこまで勝てるようにはならない。なんでかと言うと、それは勝つことが目的になってるから。だって、勝てるパーティを構築するまで、どれだけ勝てない時期が続くのかと。勝つことが目的になってると、理想と現実のギャップでモチベーションが続かないから、そこを乗り越えられない。でも、このポケモンを使いこなしたい、このポケモンが最大限に活躍できるパーティを作ってやりたい、こういうパーティを極めたい。そういうことがモチベーションになってると、どれだけ勝てない時期が続こうとモチベーションに全く何の影響もなく、ワクワクする幸せな状態が続いていく。このポケモン使ってるだけで幸せ、勝てても負けてもバトルしてるだけで幸せ、ポケモンやってるだけで幸せ。その結果として、とんでもなく強いパーティが生まれてしまう。
つまり、ポケモンの場合は、最初から勝つことだけが目的になってると、滅茶苦茶勝てるようにはならない。例え勝利至上主義者であっても、大前提として色んなポケモンを使いこなすことにワクワクしているというのがある。
あと、本当にポケモンが強い人は、ポケモン廃人になどなってないはずだ。恐らく、多くても1日2~3時間を3ヶ月程度で十分なはず。それで現環境を攻略出来てしまう。
なぜなら、24時間ポケモンについて考えている状態になるから。何をしてても考えている。寝てるときも考えてるから、朝起きた瞬間にアイデアが閃いている場合もある。それが楽しくて仕方ないし、それが幸せで仕方ない。
つまり、実働時間で言うと1日3時間しかやらないけど、頭の中では24時間ポケモンをやっている状態。だから、3ヶ月集中してやったとすると、それは2160時間分の努力に相当している。ワクワクしてて幸せな状態ってのは、努力の質が明らかに違う。ワクワクして幸せな努力に対しては、苦しい努力をどれだけしようと絶対に太刀打ち出来ない。
本当に、ポケモンは最高級の大人の娯楽だと思う。世間的なイメージは子供の娯楽かもしれないが、ポケモン以上に確率的思考について学べるゲームは存在しない。言わば、高度なポーカー。
子供であっても、ライトゲーマーであっても、ヘビーゲーマーであっても楽しめるコンテンツなんだから凄い。友達と遊ぶ楽しさも、一人で専門的に遊ぶ楽しさも、仕事で使う確率的思考も、全てポケモンが教えてくれた。
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なお私の場合は、育成(個体値厳選)がボトルネックになってたんだが、コードフリークを使うことによって、ボトルネックを排除することに成功した。