2019年8月
※2019年8月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
・8月6日には空売り残49となり、全体相場売られ過ぎのブッコミサインが出る直前まで行った。
・エントリーはしないが淡々と統計だけ取っていた「逆張り・買い」の統計を見ていたら気付いた。私が逆張りのルールとして使っているのは、抵抗線抜け・買いで+10%に到達した銘柄を空売りするというものだが、同じように支持線割れ・空売りで-10%に到達した銘柄の統計も淡々と取っていた。前者は機能するが、後者は……(市場参加者の感情を考えてみれば納得できる。買われ過ぎを空売りで叩くのはリスクが小さいが、売られ過ぎの銘柄は落ちるナイフになりやすい)。ただ、「逆張り・空売りが-1%損切り、+3~5%利食いで大きなマイナスになっているということは、これを全く逆にして、+1%利食い、-3%損切りにすれば取れるんじゃないのか?」と。検証してみたら、2019年は大きなプラスだが、2018年はややマイナス。ルールとしての採用は見送った。普通に考えたら、このような損小利大の逆は取れなさそうだが、落ちるナイフの空売りということでギャップダウンで利食い幅が大きくなることが多く、勝率73.13%で、利食い平均+1.68%、損切り平均は-2.14%。損切り幅の方を大きく取る高勝率ルールの検証は初めてだったため新鮮だった。
→このルールは、この当時は採用は見送られたものの、個人的にはアリかもしれません。
・8月初旬まではプラスだったが、6~7月に続きスイングトレードはドローダウン。一方、安定のデイトレ。トータルではマイナス。
※2019年度のトレード日記で主張したいことは、「ドローダウンでも継続すること」と「兼業トレーダーの強み」です。そもそも、2018年に大きく取れていたため、2019年にマイナスになっても構いませんでした。資金管理とロスカットを徹底しているため、最悪のドローダウンが来ても年率-30%程度です。ただ、これは生活費を労働で稼げばよいフリーランサー兼業トレーダーだから言えることです。そして、「いつかトレンドが来るだろう」と結果が出なくても淡々と続けていたことで、コロナショックに新型コロナ相場という2020年の大相場が到来します。仕事や勉強、スポーツなど、日常の様々なことでは、「結果が出ないなら改善すべきだ」と思って変えてしまいがちです。しかし、トータルでプラスになればよく、確率統計ゲームであるトレードの場合は、そのような取り組みが最悪の結果をもたらしかねません。現に、緩やかな上昇トレンドとなった2019年の相場に過適合していた人達は、2020年2~3月のコロナショックで退場せざるを得ませんでした。
2016年2月~2016年8月のレビュー
★★★★
素人の実態が分かった、とても貴重な体験でした。
★★★★
マーケットで自分の力を証明するような動機で株を始めることだけはやめておきましょう。本気でアドバイスしても聞いてもらえないのは、とてつもなく悲しくなります。
★★★★
ちなみに祖父は、パナソニックを数年間保有してからソニーに乗り換え、新型コロナ前には配当目的でソフトバンクに乗り換えたようです。
※銘柄選び、悪くねえ……。ソフトバンクなんて最高の選択じゃないか……と感心してしまった。
この話で何より重要なのは、株以外に本業の仕事があったがために、大損するような投資行動を取らなかったということです。
★★★
両建てによる株主優待投資は逆日歩リスクがあるため、フリーランチにはなりません。やるとしたら、長期投資でほったらかすのがベストかと思います。
私は、株主優待目的では何も保有していませんが、食べほーに使えるコロワイドはアリじゃないかと検討しています。あと、イオンもアリだと思います。
ただ、株主優待投資をするとしたら、株価が半分になったとしても覚悟できる資金でやることです。
★★
トレードで結果が出るには、想像以上に長い時間が掛かりますが、できるようになるまでやり抜きましょう。
★★★★
トレードにも関係のある「市場の歪み」についての話です。
チケット転売市場という日常生活にある市場を例に、単に市場価格を見るのではなく、流動性や市場参加者の感情といった相場の裏を考えることがいかに重要かという話になります。
なお、チケットを安く買い叩く方法は2020年8月現在も有効です。チケット流通センターやメルカリを公演2週間以内に1日5分程度チェックするだけで、良席を定価以下で買えてしまうため、チケット目的でファンクラブに入るのが馬鹿らしくなってきます。
★★★★
チケット転売は世間的には反対の風潮がありますが、トレーダー視点で見ると、こういう背景があるのではないか?という話です。
株式市場においても、実際の値動きを見てもいないのに、イメージ先行で語る有識者が山のようにいることを忘れてはいけません。