2016年6月
※2016年6月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
〇~6月30日
・統計を取り続けた。
※注:今になってみると、デイトレの銘柄選びが、まだそれほど上手くないなあと思う。例えば、これ。
※日足
※注:日足で見ると、暴落後の反発も終えて、ダラダラモードに入ってきそうな展開。直近のボラはでかいかもしれないが、これはデイトレでは取りにくい(日足で陽線が出そうにないため)。デイトレの銘柄選びというのは、そのまんま日足のテクニカルのスキルに直結している。もちろんボラがでかくないとデイトレでは取れないが、ただ単にボラがでかいだけでは取れない(ボラがでかい下降トレンドになったら、むしろ悲惨なことになる)。つまり、直近数本分の足とボラしか見ないで、銘柄選びをしてるなと。恐らく一番良いのは、これらの銘柄でスイングトレードするとしたらどうするか?という統計を実際に取ってみることです。こうすることによって、新興銘柄の日足の動きが何となく掴めるようになってくるため、デイトレにも好影響を及ぼします。でも、デイトレにフォーカスしてるときは、そんなことには気付かないんですね。結局、継続していって、あるときに偶然にも気付くしかないんだと思います。最初から、順行しやすい日足のパターン(銘柄選び)をいくつか教えてもらって、なおかつエントリーのルールを教えてもらっていたとしても、「何か他にもっといい条件があるんじゃないか?」と思ってしまう可能性が濃厚であるため、結局自分の手で淡々と統計を取って検証するしかないかと。そして、聖杯はないと諦めて決めるしかない。そのルールでは、大暴騰をスルーすることもあるだろうし、MAEでジャストLCになることもあるでしょう。でも、その方法に決めて一貫するしかない。スイングトレードではちゃんと出来ていた割り切りが、デイトレでは出来ていなかったんだなと思います。だからとにかく、前日にデイトレ銘柄を予習する→翌日にエントリーパターンで入る、この演習を淡々とやり続けるしかないんじゃないかと思います。そして、気付く・諦める。
〇6月24日
・ブレグジットの影響で日経平均-1286円。一時、東証一部銘柄全部安になっていた。記念魚拓。
出来るようになるまでやる
この時期には、ドラクエ無双2をやっていたんですが、竜王(強)が滅茶苦茶強かったんです。これはあり得んだろと。前作の闇ゾーマが可愛く見えるレベル。そりゃあ、こいつを倒せるんだったら、世界の半分貰うわ……。もし初見で倒せた奴がいたら、それはもう人間じゃねえ……。
それでも、折角トロフィーも全部ゲットしたし、100時間以上やったし、ここまで楽しかったゲームだから、竜王を倒して終わりたいなあと。
で、攻略サイトや動画を見ながらやってるんだけど、それでも倒せない(ちなみに、主人公単騎・バトルマスター・爪)。
それでも諦めずにやっていたら、人間の学習能力とは凄いもので、やってる内にどんどん上手くなってくるんですね。で、サイトや動画に載ってないようなコツとかも分かってくるし、言わば竜王脳になってきて、無意識に攻撃を避けられるようにもなってくる。
そして、遂に、竜王を倒しました。無心こうげきで止めを刺したときの達成感と言ったら……。100回200回、いや恐らくそれ以上死んだけど、最後は竜王を倒すことが出来た。
まあしかし、攻略サイトや動画を見ないで3分とかで倒す人がいるんだから、凄いものです。どんなことでも、上には上がいます。私も更にやっていけば上手くなっていったんだろうけど、もうこれで満足でした。
それで、この体験から、竜王にこう言われた気がしたんです。
「勇者よ、出来るようになるまでやればいいではないか」と。
周りと比べてどんなに成長が遅かったとしても、周回遅れになったとしても、出来るようになるまでやってやればいい。その世界が体験出来るようになるまでやってやればいい。仮に、終わってる年齢になってもまだ体験出来てなかったとしても、持ってなかったとしても、それでも足掻き続けてやれと。
「希望を捨ててはいかん。諦めたら、そこで試合終了だよ」
書評:「やり抜く力 GRIT」
「継続すること」の重要性について書かれた本です。
この本の概要を一言で言うと、「生まれもった才能よりも、一つの目標に向かって長年の努力を継続し続ける方が成功しやすいし、人生の満足度も高くなる」という、何とも当たり前のことです。
それで、「やり抜く力」を人生で習慣化するための方法の一つとしては、一度始めたら最後までやり抜く体験を重ねることが大事だよと。
私も、今回のトレードブログは、誰も見てくれないかもしれないけど、2012年から2016年12月分まで、とにかく最後までやり抜こうと決めてここまで3ヶ月やってきました。
人生でやり抜いてきたことは、その全てが直接成果に繋がったと言えるわけではないかもしれないけど、その体験は必ず実になる。最低限、その年を代表する思い出の一つにはなります。
あと、この本の中で個人的に感銘を受けたのは、次の部分です。
「レンガ職人の寓話では、3人の職人は同じ職業に就いていても、主観的経験(自分の仕事をどう思っているか)は大きく異なっていた。(略)。たとえばレンガを積むにしても、ただやるべきことをこなしているだけ(仕事)か、ステップアップするため(キャリア)だと思って取り組んでいるのか、自分よりも大きな存在とつながるための重要な仕事(天職)だと思って取り組んでいるか、ということだ」
個人のトレーダーは社会的には全く評価されませんが、自分自身がどう思うかは関係ないわけです。
実際、私はトレーダーは専門職であり、社会貢献に繋がっているビジネスだと思っています。
これは本当に重要なことです。私がトレーダーをやり抜くことが出来たのは、「勉強でメシが食いたい」「専門的なスキルを身に付けたい」という目標があったからです。この目標があったからこそ、どんなに辛くてもトレーダーになることを諦めなかった。トレーダー以外に専門職でメシを食ってると思える道がなかったからです。
でもこれがもしも、「トレーダーなんてただの博徒」「株で生活するなんてニートと変わらん」「トレーダーが専門職?頭脳労働?何言ってんだ?」的なイメージを持っていたら、どうだったか。果たして、やり抜くことが出来たかどうか。
自分の人生に対しても、自分の仕事に対しても、その他どんなことに対しても、自分自身がどう思うかは、全て自分が決められます。そして、脳はその思い込みに沿ったバイアスを掛けて世界を認識するようになるため、実際にその通りになってしまう。
マーケットから合法的にカネをダウンロード出来る夢のようなスキル。でも、このスキルが身に付いたのは、チャートを見て記録を付けるという誰にでも出来る努力を5年間継続してきただけです。2012年の私に言っても絶対に信じられなかっただろうけど、この淡々とした努力の積み重ねが、信じられないような未来に繋がっていた。
あと、私が大好きな脳の神経回路という観点から、脳が逆境に強くなる方法について。
「あなたなら逆境を乗り越えられる、と言われただけじゃダメなんだ。脳の神経回路の再配線が起こるには、下位の抑制領域と同時に、制御回路が活性化する必要がある。それは実際に逆境を体験して、それを乗り越えたときに起こることなんだ」
つまり、どんなに「全ての逆境は必ず栄光に繋がっている」と説かれても、自分の人生で実体験しないことには信じられないんですね。