2016年7月
※2016年7月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
〇~7月31日
・デイトレの統計を取り続けていった。
※注:デイトレが入れない。ただ、入り方が、分からねえんだなあ……。
※注:チャートは今までにも載せてきたような新興銘柄の5分足のデータと同じなんで特に載せないですが、ただデータを取っているだけで、無意識聖杯探しのスパイラルに嵌り込んでいるなあと。この体験から繋がってきたことがあるから、無駄な時間を過ごしたってわけではないんですが、改めて見直してみると、ちょっと思う所があるなあと。いや、聖杯探しをしていたってことに気付けたから、決して無駄ではないんですけどね。
くそったれ転売屋をやっつけろ!
※タイトルからすると、勘違いされるかもしれませんが、私は転売屋の存在を全肯定しており、転売には全面的に賛成しています。なお、それはマーケットの自由を支持しているからであり、その延長で転売屋の存在を肯定しています。自由市場でサヤ取り目的の転売屋が現れるのは当然の現象であり、転売屋が利益を上げようが損失を出して退場しようが知ったことではないという考えです。
マーケットのスキルを株以外で応用した話をしたいと思います。
2015年の春に、チケット転売が副業にならないかなと思ったんだけど、余りにも面倒過ぎてデイトレに流れてきたということはいつか書きました。
ただ、ライブには行きたいから、チケット転売市場はユーザーとして利用させてもらうことにした。
それで、2015年には有料のライブに5回行ったんですが。
・2015年3月23日 若旦那 郡山Club#9:先行販売で購入(スタンディング中番号)
・2015年4月12日 ケツメイシ グランディ21:一般販売で購入(後方スタンド席)
・2015年11月21日 湘南乃風 仙台ゼビオアリーナ:一般販売で購入(アリーナ席後方)
・2015年11月22日 ゆず グランディ21:先行販売で購入(やや後方スタンド席)
・2015年11月23日 ポルノグラフィティ 福島県文化センター:チケットキャンプで購入(最後列)(※)
ほとんどは一般販売か先行販売でチケットを買えたんですけど、ポルノグラフィティのアルバムツアーは一般販売で買えなかったんで、チケットキャンプで買ったんですね。
ただ、11月23日のライブだったんだけど、一般販売が8月の終わりで、「これは早くチケットを手に入れておいた方がいいだろうな(早くしないと転売屋やからも買えなくなってしまうのでは?)」ということで、9月4日に落札したんです。価格は一般販売より約1万円高い16000円で、席は最後列。
このときは、人気バンドのライブだし、「こんなもんなんだろうな」と思ってたんです。一般販売でも買えなくなってる以上、転売屋にプレミア分を払うしかないんだろうなと思考停止してたんですね。
ところが、2016年にある気付きを得たのです。
3月27日のナオト・インティライミのライブのチケットはすぐに一般販売終了になってたんですけど、3月の初めにたまたまチケットストリートを見たら、ほぼ定価で売ってたんですよ。席は最後列ではあったけども、公演の約1ヶ月前にほぼ定価でチケットが買えた。
更にその後、5月15日の山猿のライブに行きたかったんだけども、一般販売も終了になってて、800人のキャパだからか転売サイトにも中々上がらない。上がってきても、10000円や20000円の高値。
ところが、公演の4日前に、定価の5000円でチケットが出品されたんですよ。「は?なんだこれ?」と。即、買いを入れました。しかも、席も全体の真ん中あたりで悪くなかった。
これで気付いたんですよ。
「これ、市場の歪みだわ……」と。トレーダーなのに、転売市場で市場の歪みが発生してるってことに気付かんかった……。
どういうことか説明します。
※経済学では、合理的な消費者を想定するため、市場の歪みというのはほぼ例外事項として扱われてますが、リアルマーケットでは株式市場を含めてそんなことはなく、市場の歪みが至るところに発生しています。
限定チケットの場合だと、転売屋はプレミア分を市場価格に上乗せすることによって、より多くの利益を得ようとします。じゃあ、転売屋が得るプレミア分というのは、具体的に何に対しての対価なのか?それは、ファンの不安心理です。「チケットを取れなかった、イベントに行けないかもしれない……」という不安心理から、転売屋にプレミア分を払ってもチケットが欲しいというファンが現れます。だから、プロの転売屋は早めに出品して早めに売り抜ける(ポルノグラフィティのときの取引がまさにこれだった)。つまり、ファンの不安心理が一番高まる時期というのは、チケットが取れなかった直後、一般販売終了直後。このときは売り手が有利になる市場の歪みが発生しやすいわけです。
その一方で、逆のパターンもあります。それは、用事が出来て行けなくなってしまった人がチケットを出品するケースで、これは最初から利益目的の転売屋から買う場合とは逆に、安く買えるんですね。じゃあ、なぜに安く買えるのか?それは、「折角チケット買ったのに、このままでは紙屑になってしまう……。何とか取り戻したい……」っていう不安心理から、「安くてもいいから早く売りたい!」となるからです。では、そういう売り手がたくさん出てきたらどうなるか?その恐怖心から早売り競争が始まって、価格がどんどん下がっていくわけです。
と言うことは、不安心理を抱えたファンが現れるのを待てば、チケットを安く買い叩くことが出来るってことじゃないかと。この市場の歪みを活用すれば、どんな超人気イベントであっても、格安でチケットを落とせるやないかと(なぜなら、どんな超人気イベントであっても、用事が出来て行けなくなる人が確率統計的に必ず出て来るため)。
トレーダーたる者、市場の歪みを利用して、徹底的に買い叩いてやれ!!くそったれ転売屋をやっつけろ!!
※なお、実際にやっつけるのは、プロの転売屋ではなく、不安心理を抱えた素人のファンのもよう。
このことに気付いてからの実績はこちら。
・2016年6月26日 ウカスカジー 仙台PIT:先行販売(ステンディング中番号)
・2016年7月17日 aiko 仙台サンプラザホール:チケットキャンプ(最後列指定席)
※18周年のプレミアライブだったが、定価+1000円程度で落札出来た。
・2016年7月24日 ファンキー加藤 横浜アリーナ:先行販売(スタンド最後列中央)
※これはやや勿体なかった。先行販売で勝った直後に暴落のニュースが入ってきた。ただ、横アリ3階の全体を見渡せるセンター席だったので良かった。だが、これで先行販売で買うのはもうやめた。手数料で+1000円以上払うんだったら、転売サイトで良席を買い叩く方が絶対良い。
・2016年8月6日 ケツメイシ 日産スタジアム:チケットキャンプ(アリーナ良席 定価の3倍)
※これは絶対行きたかったライブだったので、プレミア分を払って良席をなるべく安く買った。そういう拘りがなければ、スタンド席は5000円、アリーナ席は8000円で買えた(定価8500円、即日一般販売終了)。
・2016年11月23日 ナオト・インティライミ グランディ21:チケットキャンプ(定価の半額以下 アリーナ席)
・2016年12月6日 ファンキー加藤 郡山市民文化センター:一般販売(流動性なく一般販売で買った)
・2017年4月15日 山猿 郡山市民文化センター:チケットキャンプ(前方良席 ほぼ定価)
・2017年5月13日 miwa ゼビオアリーナ:チケットキャンプ(アリーナ前方良席 ほぼ定価)
・2017年7月16日 ケツメイシ グランディ21:チケットキャンプ(アリーナ最前列付近 定価以下)
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と言うことで、チケットは一般販売・先行販売で買う必要はないです。ファンクラブに年会費を払う必要もありません。二次流通市場で、不安心理を抱えたファンから良席を買い叩くか、転売屋にプレミア分を払って超良席を買えばいいわけです。
参加したいイベントに運が悪いだけで参加出来なくなるなんて、本当に馬鹿らしい。マーケットはなんと素晴らしいのかってことです。転売万歳!自由市場万歳!資本主義万歳!
〇チケット転売サイトでチケットを買い叩く方法まとめ
(1)一般販売終了直後は買わない
※一般販売終了直後は、不安心理が高まったファンを狙ったプロの転売屋が活発になる。
(2)公演まで日数があるなら焦る必要はない
※1000人以上の会場の場合、公演までに行けなくなったファンの狼狽売りが、確率統計的に考えて必ず出てくる。焦って高値掴みしたら、転売屋の思う壺。
(3)具体的な方法論に落とし込むと、毎日1分行きたい公演の相場を見て、市場の歪みが現れた所で買えばいい
※毎日1分チケット相場を観察して、安値の推移を観察する。
※なお、売り板が並んでるときは、わざと待って、出品者がビビって更に安くしてきた所を買い叩いてやればok(トレード用語でいうと、ロスカットハント)。
この方法はこれからも機能し続けると思われます。なぜなら、99%のファンは毎日1分相場を見る程度の努力すら継続出来ないからです。嘘だというんだったら、貴様等、音源をちゃんとカネ出して買え!コンテンツにちゃんとカネを払え!と、音楽ファン歴20年近くになる私は思うわけですよ。
書評:「しらずしらず」
「たまたま」の著者による、無意識が与える影響(バイアス)について書かれた本です。
この本は、「もしかしたら、記憶のバイアスについて書かれている本かな?」と期待して読んでみたら、まさにそういう本でした。こういう期待はかなりの確率で外れるのに、期待通りの本だったのは超珍しい。
この本の第三章を読んで、人間の記憶はいかにバイアスが掛かったものになるのかを理解すれば、売買日記や統計を記録として残しておくことがいかに大事かという信念がちょっとは強くなるかもしれません。
なぜ、記憶は実際あったこととは食い違ってしまうのかというと……
「第一に、人間は出来事の一般的な要点はよく記憶できるが、詳細はうまく記憶できない。第二に、正確に話そうと誠実に対応する善意的な人間でさえ、覚えていない細部を問い詰められると、うっかりでっち上げて記憶の欠落を埋め合わせてしまう。そして第三に、人間は自分がでっち上げた記憶を信じてしまう」
「記憶を再現するよう繰り返し言われると、そのたびに記憶が強化され、実際の出来事でなく、ある意味その記憶を記憶するようになってしまうのだ」
更に、第10章では、人間がどれだけ過大な自己評価をしてしまうのかについて書かれています。
つもり売買やバックテストでとんでもない利益になってても、(それは無意識的にバイアスが掛かった検証になっているため)ほとんど意味がないんですね。
これは、このトレードブログを作るのに、過去の資料を見直してみて、何度も何度も愕然としました。それも、つい1年前のデイトレの検証ですらも、無意識的に聖杯探しをしていたという……。余りにも恥ずかしい……。
ただ、トレードの技術的な面では楽観視は害悪以外の何物でもないですが、トレードスキルを身に付ける過程では楽観的な思考は必要不可欠です。
「研究によれば、きわめて正確な自己像を持っている人は、軽度の鬱に陥っているか、自己評価の低さに悩んでいるか、またはその両方であることが多い。それに対して、過度に前向きな自己評価をしている人は、正常で健康であるという」
と言うか、非現実的な楽観論をしてないと、この道はやってられんです。
