2017年3月 トレード歴61ヶ月(期待値プラスの正体、「原因と結果の法則」)


2017年3月

※2017年3月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

〇3月7日
・「トレードのコンテンツを作ったら面白そうじゃね?」ということで、ブログにトレード日記を作り始めた。
※詳しくは2017年1月参照。

・デイトレはパッとせず。特に載せるような銘柄もなし。

〇3月31日
・トレード日記を作ってたことも影響してか、はたまた暇だったからか、順張りスイング・日経平均大暴落時の逆張りスイング、逆張りデイトレだけでなく、もっと自由に楽しくいこうぜということで、終値で2銘柄選んで主観的売買をしてみようということになった。これを「オカルト銘柄」と名付けることにした。
・まずは、3陽線で直近高値に近い東芝空売りと、4陽線後の陰線のパナの空売りだ!
※実を言うと、逆張りスイングというのは昔からやってみたかったことではあった。※当然、資金は入れず、売買日記にはエントリーの根拠1行だけでチャートも載せず。だが、滅茶苦茶ワクワクした。
※自由に主観で選んだらどうなるだろうなーというこの試みが、スイングトレードのルールに繋がり、デイトレの改善に繋がることになるとは、このときはまだ想像出来るわけがなかった。

 


期待値プラスの正体

トレードで一番難しいのは一貫性の確立であり、確率統計思考を身に付けることにあります。これは言い換えると、売買ルールを守り続けることとなります。

なぜ、これが最も難しいのかというと「ゾーン」に詳しく書いてありますが、日常生活や社会的通念においては非常識的な考え方であるからです。

これは、よく観察すれば分かってくるんですが、社会において一時的であれトータルマイナスであることを公言するのは、とても恥ずかしいことです。そのため、多くの人は株やビットコインで一時的に損したとしても「まあ、トータルではプラスだけど」みたいなことを言います。まるで、何かの罪から逃れるかのように……。

なぜなら、社会的通念においては、「毎月給料を貰うことが当たり前」になっているからです。この常識からすると、月トータルマイナスになったなんてことは落伍者の烙印を押されるのと同じなわけです。

そのため、一般的には、(期待値が低くても)勝率の高いルールが好まれます。

しかし、その社会的通念とは裏腹に、月トータルで100%必ずプラスになるルールは存在しないといっていいです。

毎月毎月トータル成績がプラスになるのは、期待値プラスのルールを複数運用しているからです。

個々のルールではマイナスになってるものがあっても、全てのルールをトータルすることで、毎月トータルプラスが実現されることが多くなります。

これはあんまり表に出てこないことですが、非常に重要なことです。私もこれが分からなかった余りに、長いこと聖杯探しをしてしまいました。

私の知る限り、このことが書いてあるトレード本はありません。今まで紹介してきたトレード本に付け加える知識があるとしたら、私はこれを選びます。

期待値プラスのルール=毎月トータルプラスになるルールではありません。これは本当に重要な認識です。

再度書きますが、毎月トータルプラスが実現されるのは、期待値プラスのルールを複数運用しているからです。毎月トータルプラスが達成されていても、個々のルールではマイナスになるものがあります。

ここを勘違いしてしまうと、聖杯探しに迷い込むはめになってしまいます。

月トータルマイナスになることを許容するだけで、期待値プラスのルールは簡単に見付かります。と言うか、損小利大だったら、どんなルールでもいいです。

 

確率統計思考の難しい所

確率統計思考について更に補足します。

確率統計思考の難しい点の一つとして、結果から改善しようとする試みが改悪になることが挙げられるかと思います。いや、もちろん結果から改善することは大事です。ただ、その結果の定義とする標本が余りにも小さ過ぎるのが問題なんです。

例えば、一発で-10%以上の損切りを喰らったり、-30%のドローダウンになった場合、一般的な常識や感覚では、「こんなことになるなんて、このルールは使ってられない!」となって、継続出来なくなる(この時点でこのルールは機能しないと決めつけてしまう)と思います。

そこでやめずに淡々とルールに従い続けたとしても、ドローダウン直後に利食いが連続する保証はありません。ルールに従い続けたことで、更に損失が拡大することもあります。でも、月レベルではマイナスから抜け出せなかったとしても、年トータルではどうなのか?

一般的な常識からしたら、結果に注目して、結果をコントロールしようとするのが普通です。結果から改善することが大事だと、学校のテスト勉強においてもそう教えられます。

しかしトレードでは、この思考自体が最初から間違っている場合があります。

人間心理の集合体、不確定要素の塊であるマーケットにおいて、結果をコントロールするなんて不可能です。喰らうときは喰らいます。どれが利食いになるかなんて、エントリー前には絶対に分かりません。だから、リスク管理とルールの執行にだけ集中することが大事なんです。というより、そうするしかないんです。

やや話は変わりますが、一流のナンパ師であっても、成功率は10%あるかないかだそうです。

しかし、断られてもそこでめげずに、すぐに次の人に声を掛ける。つまり、結果じゃなくて、声を掛けることに集中するわけですね。10人連続で断られても、その方法自体に疑問を持つことはなく、同じ方法で次に行く。そうすると、トータルで結果が残せる。

これぞまさに確率統計思考そのものなんですが、日常生活や社会生活においては、馴染みのない考え方です。「断られた時点で何が悪かったかを反省してから次に行かなければならない」という反応をするのが普通です。

トレーダーやナンパ師やギャンブラーといった一癖ある人達ではなく、例えばプロ野球選手が絶好のチャンスで凡退して、「この打法を続けていけば、年間トータルでは数字がちゃんと残せますんで。今日はチャンスで凡退してしまったけど、打席に集中した結果なので問題なかったです」みたいなことを言ったら、どうなるでしょうか?
※野球の打席が確率統計ゲームであると言いたいわけでは決してなく、確率統計思考がいかに社会的には拒否されるものであるかを説明するために、このような例を出しています。

まず間違いなく炎上して、「プロ失格」のような烙印を貼られるかと思います。言ったことが仮に本心であったとしても、力不足を認めないといけないわけです。

確率統計思考は、絶対に世間から理解されることはないと思います。

なぜなら、世間は「プロだったら100%間違うはずがない」という非現実的な期待を持つからです。

「100%はない。プロだって間違える」という現実に基づいて、その中での最善を求めるための思考が確率統計思考なのだと思います。

 

 

書評:「原因と結果の法則」

「思考は現実化する」「道は開ける」など多くの自己啓発書の原典となったとされる本を紹介します。

私がこの本を初めて読んだのは大学時代に自己啓発本に嵌まっていたときで、ナポレオンヒル博士とデール・カーネギーが影響を受けたというからどんなことが書いてあるのか滅茶苦茶期待していたのに、「なんだこれ?滅茶苦茶薄いし、具体例が全く書いてねえじゃん……」と落胆した記憶があります。

あれから10年ほど経ち、様々な紆余曲折な人生体験を積み、天国言葉引き寄せの法則を始めとする自己啓発の実践を習慣化してきた今になって読んでみると、「答えが書いてあるやん!」としか……。読んだ本の損切りが中々出来ない性格で良かった。

とまあ、10年掛かってようやく、この本の偉大さを少しは理解できるようになりました。

極端なことを言うと、この本を繰り返し読めば、他の自己啓発書を読む必要はない(他の自己啓発書はこの本に書かれていることを、具体例を挙げて説明しているに過ぎない)となるわけですが、私を含めたほとんどの人には難しいでしょう。

自己啓発書を読み始めたばかりの人が、この本だけを繰り返し読み続けるってのは、モチベーションの観点からして相当に厳しいと思います。