2018年8月
※2018年8月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
・8月1日、売買ルールについて文章でまとめてみた。
※ルールが増えてきたら必ずやりましょう。
・8月1日、逆張りのあるルールについて、トレンドが発生して場合のドローダウンに備えて、エントリー数が多かった場合はスルーとしていた。しかし、エントリー数別に統計を取ってみたら、全入が最も良い成績となっていたことが発覚。
※以降、エントリー数の検証が続いた。
・デイトレは寄り付きエントリーのみとなり、切上2陰線パターンは徐々に自然消滅していって統計も取らなくなっていった。
・この月に取れたのは次のようなもの。
-スイングトレード
-デイトレ
フリーランサー兼業トレーダーのお金の話~税制・青色申告~
労働収入からストックに回せる額が大きくなればなるほど、トレードの利益も増えていきます。
特に、私のようなフリーランサー兼業トレーダーの場合は、税制を理解しておくことが、労働収入からストックを増やすためのポイントです。
収入に対する税金には、健康保険料、所得税、住民税の3つがあります。
この中で特に注意すべきは健康保険料ですが、青色申告が活用できるフリーランサーは健康保険料も最安にすることが可能です。
なお、株式投資の利益は、所得税・住民税合わせて20.315%の一律課税となっており、いくら稼いでも健康保険料が増えることはありません。合法的に節税することは不可能となっています。
労働収入に掛かる健康保険料・所得税・住民税を安くするためにも、税制の基本について簡単に抑えておきましょう。
税金は所得に対して発生してきます。所得とは、収入-経費のことです。
サラリーマンの場合は、
・給与所得=給与収入-給与所得控除
自営業やフリーランサーの場合は、
・事業所得=事業収入-経費-(青色申告特別控除)
となります。
健康保険料は、収入から経費を差し引いた所得に対して発生してきます。一方、所得税と住民税は、所得から基礎控除や社会保険料控除などの控除を差し引いた値に発生します。
健康保険料は(収入-経費)に対して掛かりますが、所得税・住民税は(収入-経費-控除)に掛かります。
社会保険料控除ややふるさと納税を活用すれば、所得税・住民税を安くすることは可能ですが、健康保険料まで安くすることはできません。
健康保険料を安くして、労働収入から1円でも多くストックに回すには、見掛け上の所得を合法的な範囲内でなるべく小さくする節税を行う必要があります。
所得が小さくなれば、健康保険料が安くなるだけでなく、同時に所得税・住民税まで安くなります。
フリーランサーや自営業は、青色申告を活用することによって、青色申告特別控除が65万円分認められるようになり、確定申告の際に経費を計上することが可能となります。
※2020年の税制改正によって、給与所得控除が10万円減り、基礎控除が10万円増えるため、実質的に健康保険料値上げとなります。青色申告の場合は、e-taxを使うことによって青色申告特別控除が65万円で保留されます。e-taxを利用するにはマイナンバーカードの交付を受ける必要があるため、早めにマイナンバーカードを申請しておきましょう。
なお、青色申告を利用できるようにするには、税務署に開業届などを提出する必要がありますが、ネット上の記事を見て行えば1時間程度で簡単に作成でき、提出もすぐに終わります。驚くほど簡単なため、やってみましょう。
フリーランサーが青色申告をしないと、健康保険料、所得税、住民税だけで20~30%の税金が取られてしまいます。
さて、所得を小さくして、健康保険料・所得税・住民税を安くするには、収入を小さくするか、経費を大きくするかの2つの方法があります。
ただし、収入を小さく申告することは脱税にあたるため、やめておいた方が賢明です。クライアントから直接振込などで得た収入は、クライアント先が経費として計上していた場合には、そこから足がつく可能性があるためです。
※吉本興業の闇営業のように、クライアントがオレオレ詐欺などで収入を得ているような場合は例外。
このため、青色申告で確定申告するときには、全ての収入をきっちりと申告するようにしましょう。
フリーランサーが所得を小さくするには、経費の部分で調整することによって行います。
青色申告では、どのようなグレーゾーンの経費であろうと、「事業に必要だった」と説明できれば経費にすることが可能です。
ちなみに、私はライター業として開業届を出していますが、投資・金融ライター事業と当サイトの広告事業の2つの事業の内、後者の事業を赤字にしています。
確定申告に備えて、毎月の収入と支出を記録しておく習慣を身に付けておくことが重要です。月に1回でいいので家計簿のようにまとめて付けておけば、確定申告の際も1~2時間程度で終わります。
※クレカや銀行の利用歴は「マネーフォワード」でまとめておきましょう。
また、これはややテクニカルな話になってきますが、実際に青色申告の書類を作ってみれば、多少雑でも大丈夫だと分かります(税務署職員の立場で考える)。
青色申告で確定申告する際に重要なことは、全ての事業収入を記載すること、経費は全て説明できるようにしておくことの2点となります。生活費を含む年間消費支出をどれだけ経費にできるかがポイントです。
一つの目安や目標としては、所得が32万円以下になると、健康保険料の7割軽減が受けられるようになります。これが厳しければ、所得が61万円以下で健康保険料5割軽減となります。
なお、国は「青色申告をする際には税理士にお願いしましょう」と言ってますが、そりゃあそう言うに決まってます。税理士代ももったいないし、グレーゾーンの節税もできなくなるため、必ず自分の手で確定申告するようにしましょう。「freee」や「MFクラウド」を利用すれば2時間程度で簡単に終わります。
青色申告を最大限活用すれば、実際には収入があるにも関わらず、社会的には経済的弱者として優遇を受けた上でストックに回すことが可能となります。
フリーランサー兼業トレーダーになる場合には、税制をしっかりと理解しておいた上で、青色申告を最大限に使いこなすようにしましょう。
書評:「FACTFULNESS」
この本はトレードやお金に関する本ではありませんが、良書であり、他に紹介する本も特にないため取り上げます。
本書では、世界で一番頭がいい人達ほど、過去の知識や常識にとらわれてしまい、また本能による認知バイアスが働いて、世界がよりよくなっている現実を認識できていないということが繰り返し書かれています。
過去の知識や常識から考えるのではなく、データやエビデンスをもとに考えることはトレードにおいても非常に重要なことです。
社会的な成功者やインフルエンサーが、こと投資やトレードの話となると、どこから仕入れたか分からない変な知識がある分、素人以下の見解を述べることは少なくありません。
例えば、「投資はいいけど、投機は駄目だ」などと言ってる無知な人は未だに健在です。
トレードに限らず、ことお金の話では、過去の知識や常識がそのまま社会的常識になっていることが少なくないと思います。
例えば、「厚生年金や社会保険の方が、国民年金や国民健康保険よりも得である」とか「青色申告は手間が掛かって大変」などは、実際に自分の手で計算して比較したり、自分の手で青色申告をしてみると、常識の方が時代遅れになっていると分かります。