2017年7月
※2017年7月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
・この月は淡々と執行シミュレーションをし続けていたって感じ。この淡々とした作業が、多くの改善点に繋がるんだよなと。これを書いてる2018年4月時点から見ると、スイングトレードもデイトレのルールも同じようで別のものになったって感じ。
・本当に淡々とルールの執行をして統計を取っているだけのため、他に書くことがない。特に載せるような画像もなし。
トレーダーの理想と現実
これは、2013年のアベノミクス相場のときでしたかね?
まだそれほど経験を積んでなかった時期に、成功したトレーダーとはどういうものなのかみたいなことで、ネット上にあった2種類の書き込みに目が止まりました。
一つは左団扇の状態で利益がどんどん積み重なっていくというもので、もう一つは精神的に滅茶苦茶辛いんだけどトータルではプラスになってるというものでした。
このときは当然、目指したい理想のトレーダーは前者でした。だって、楽に稼げて、それでいて自慢も出来るんだから!
理想とするトレーダー像は前者になり、後者にはなりたくないって思いました。
しかし、そこそこの経験を積み、ルールも複数確立したことで気付いたわけです。本物は後者だったんだろうなと。
前者のような人は、参考にならない超天才か、そのときだけ利益を出してただけの偽物だったか。いずれにせよ、参考にならない。
大数の法則に気付いてさえしまえば、トータルでプラスになる手法なんて、いくらだってあることが分かります。
でも、期待値プラスのルールにはある共通点があるんです。それは、精神的負荷が滅茶苦茶掛かるということ。
資金管理さえしっかりしてれば全然安全で、破産する確率は限りなく0に近くなります。でも、精神的負荷が滅茶苦茶掛かる。安全なのに安心じゃない。
だから、億トレーダーになっても、自慢する余裕すらないんじゃないか的な。
リスクを取って利益を出すって、リスクを取った時点で誰も理解してくれないし、その時点で誰にも自慢出来なくなる的な?
※私は、日本でトレーダーになる最大の障壁はこの部分にあるんじゃないかと本気で思っています。
少なくとも私は、他人に自慢出来るような、楽に稼げて左団扇で利益が増えていくような手法は何一つ知りません。精神的負荷が掛かるけど、トータルではプラスになりそうな手法しか知りません。月トータルでマイナスになるときもあるし、それは社会においては最も恥ずかしいことであります。それに、個人投機家というのはキャリアとしては社会的に全く評価されません。これらのリスク要因は、社会において最も恥ずかしい・最も自慢出来ないことであります。
ただ、この道で得られる圧倒的な自由は何物にも代えがたい。誰に遠慮することもなく、自由に言いたいことを言えて、自由にコンテンツを作れる自由な環境は他の道にはないものです。
書評:「ゾーン最終章」
2017年8月に「ゾーン」の続編が発売されました。
「ゾーン」以上に相場心理や確率統計思考について深く書かれており、絶対に読まなければいけないトレード本です。
心理的な要因がいかにトレードを難しいものにしているかが長いページを割いて書かれています。特に、「マーケットで次に起こることは絶対に分からない」ということについて、ここまでやるかというほど紙面を使って説明されています。
トレードで利益を上げる期待値が最も高くなる行為は、売買ルールに従うことです。
しかし、確実を求める心の機能や自らの相場観が邪魔をして、売買ルールに淡々と従い続けることがとてつもなく難しいことになってしまう。
特に不安があると、どうしてもロスカットになる未来しかないと思い込んでエントリーを躊躇したりしてしまいますが、絶対に先のことは分かりません。
しかし悪いことに、先のことはランダムであるがために、不安通りになることが当然あります。そうなると、「不安は正しい」といった信念が強化されてしまいます。
「マーケットでは何が起こっても不思議ではない」「利益を出すためにはマーケットでこれから起こることを知っている必要はない」。だからこそ、売買ルールに従うのが最も合理的であるにも関わらず、非合理的な信念が邪魔をして売買ルールに従うことが出来なくなるという矛盾が生じます。
これは、セドナメソッドでいう制御欲求です。
セドナメソッドを実践するとよく分かってくることなんですが、人間には「思い通りにしたい欲求」というのがあります。
※ちなみに私は、セドナメソッドを実践して初めて、この欲求があることを知りました。承認欲求と安全欲求については分かりましたが、制御欲求については理解するまでにやや時間が掛かりました。
先が見えなくて将来が不安であるというのも、実は「未来を制御したい」という制御欲求が根底にあるからです。
トレードはメンタルゲームであるため、テクニカルなスキルを習得するだけでは不十分です。心に関する知識の習得や実践検証が不可欠になってきます。
あと、この本の監修者まえがきに「日本人は確率統計に対する理解が希薄である」と書かれていたんですが、これは私自身を含めて本当にそう思いますね。
恥や空気や協調性を重視する日本の社会で育ってきたことで無意識の内に身に付いてしまう常識や信念は、トレードに必要な確率統計思考とは絶対に相容れないものです。
リスクや失敗に厳しい日本では、トレードで必要とされるリスクへの考え方が理解されることは絶対にありません。
