2013年5月 トレード歴15ヶ月(経済学とトレード、「クルーグマン経済学」)


2013年5月

※2013年5月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

○5月7日
・東証一部銘柄が沈黙していたこともあり、今まで封印していた新興銘柄の封印を解いた。

 

○5月8日
・ナノキャリア、一時はストップ高まで順行するも、-1.42%LCに。

※注:勿体ねえ!10%で利食いしとけばいいんだが、アベノミクス相場でMFEの感覚がおかしくなっている。

 

○5月13日
・ソフトバンク+12.50%で決済。

※他の銘柄を買うために決済。

・野村HD+14.60%、アイフル+20.98%、シャープ+19.62%、マツダ+2.52%保有(画像は省略)。
※注:ちょっとおかしいわ、この相場……。相場がおかしかったから、必然的に抵抗ラインのない右上のレンジ抜け/三角持ち合い抜けへのエントリーが増えて、結果的に取れていたって感じ。とにかく運が良かったとしか言いようがないです。

 

○5月15日
・野村HD+13.37%で決済。

※注:三角持ち合い抜けで入って、ナイストレード。問題なし。

 

・アイフル、決算が悪くストップ安まで下落。寄り付きで+4.91%決済となった。

※注:勿体ない。前日終値時点で+16.61%あった利益を10%以上減らしてしまった。こんだけ利益が出ていたら、決算前に決済した方がいい。まあ、その概念すらなかったわけです。それはなぜか?決算で暴落するということが未体験だったからです。更に、アベノミクス相場でMFEの感覚がおかしくなっているため、「決算の日付を調べておくことも重要だと思うが、仮に昨日の時点で決算だと分かっていても保有だったと思われる」と書いております。

 

・シャープを+18.67%決済。

※注:これはナイス利食い(前日にトレイリングストップを安値割れに設定して掛かった)。ただこれも決算が悪く、前日+25.53%の利益をここまで減らしてしまったわけですが。

 

○5月22日
・三菱重工+6.08%、シャープ+8.87%、JFEHD+8.47%、日立造船+3.88%保有(画像は省略)。

・そして……。

 

○2013年5月23日

・この半年間平和だった東証に超大型陰線が出現し、1日-1143円の大暴落となった。

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・三菱重工+4.10%決済、JFEHD+5.37%(画像省略)。
※注:これどっちもナイス利食い。+5%前後を2つ取れてるんだから十分。

・シャープは-0.18%決済。一時-10%まで行ったが、この日1日でブレイクイーブンポイントまで落ちた。

※注:だから、10%で決済しとけと……。

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・日経平均大暴落。「そうだ、空売りだ!」と、特に下げていた金融・不動産系の銘柄を終値で空売りした。ただ、ケネディクスはストップ安張り付きで空売り出来なかった。
※注:大暴落を体験してないと、こうなるわけですな。こういうときはどうなるか分からないから、何もしないのがベターなんですが。ちなみに、この体験以降、大暴落でこのような飛びつき空売りをすることは一切なくなりました。ケネディクスがストップ安で空売りできなかったのは、とにかくツイてたとしか言いようがないです。

・引け後、夜にかけて、CMEを見て、「ダウは全く下げてないんだが……。日経先物は……」。

 

○5月24日
・日経平均はこの日も1000円以上大乱高下したが、始値は大きく上げて寄り付いた。

・三菱UFJ-2.99%LC。

 

・SBI-5.35%LC。

※注:どちらも飛びつきエントリーですが、絶対に必要な体験です。こういうときは見送る・何もしないに限ります。

 

・空売りで大幅LCを喰らったとはいえ、今月の利益はまだ相当残っていたため、このことでそこまで大きな心理的ダメージはなかった。それよりも、「アベノミクス相場に過適合してしまったんじゃないのか!?」「もう、今まで通りのスイングトレードでは利益を出せなくなってしまったんじゃないのか?」と、滅茶苦茶不安になった。この日(金曜日)を含めた週末3日間は、今までで一番トレードについて考えた。

 

○5月28日
・ブロードメディアが寄り付きで-7.78%LC。

※注:新興銘柄に初心者は手を出すべきじゃなーい!東証一部銘柄と同じ感覚で終値で入っても、ボラで振り落とされるだけ。こういうのも痛みからしか学べないのです。

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・後半はLCラッシュとなったものの、月率では+5%以上の利益となった。
※注:見直してみると、大暴落以降は本当に馬鹿なことしかやってないって感じです。でも、全部必要な体験なんですね。圧倒的経験不足なんだから、経験するしかないのです。
※注:このときの良かった点を挙げるとしたら、資金管理をしっかりと行っていたことでしょう。もしも、利益が積み上がるたびに資金量を指数関数的に増やしていて、大暴落時に全力で空売りをしてたら……。もしくは、全力でナンピンしてたら……。経験を積むこと、生き残ることが第一なのです。「もし全力で買っていたら……」とか、そんなの結果論ではいくらでも言えますからね。その逆の展開になってたら、どうするんですか?と。

 


経済学とトレード

後で後悔しないためにも、出来ることは全てやっておこうということで、この時期にはトレード本を読むのを一旦中断して、経済学の勉強をしていました。勉強に使ったのは、書評の所でも紹介しますが、「クルーグマン経済学」という本です。

結論から言うと、経済学の知識はあってもなくてもトレードスキルには何の影響もないです。

ただ、経済学を学ぶことによって、市場論理を理解しやすくなる点は利点かなと思います。経済学を1~2ヶ月集中して勉強することによって、需要供給曲線のモデルが何となく頭の中に構築されてきます。

このモデルが頭の中に出来ていないと、市場論理というものを中々理解出来ないと思うんですね。頭の中に需要供給曲線のモデルが出来てない人には、どう説明しても市場論理を理解してもらうことはまず不可能です。

個人的に、経済学を勉強して一番思ったのは、転売屋って滅茶苦茶社会貢献してるじゃないか!ということです。ネット上でチケット転売屋は滅茶苦茶叩かれてるけど、これは結局、チケットの販売価格が市場価格より安いから、サヤ取りしようとする転売屋が現れてるんであって、チケット価格を上げない販売元が悪いんじゃないかと。

あと、経済学では合理的な消費者を想定していますが、実際のマーケットでは、そんなものは幻想でしかないことが分かります。それはなぜかというと、感情が入るからです。恐怖や不安、欲望といった感情は市場の歪みを生みます。そして、市場の歪みから利益を出そうとする人種こそが、そうトレーダーです。

ただ、市場の歪みというのは経済学的には例外処理なので、本の隅っこの方に小さく書かれてるだけです。

市場の歪みとは、需要供給曲線上ではどういうことを指しているのか?
なぜ、市場の歪みから利益が生まれるのか?

経済学を学んで、市場論理のモデルが脳内に出来てくると、「これは経済学的にはこういうことなのね、なるほど……」と理解出来るようになってきます。

トレードスキルとは関係ないですが、マーケット理解の一環として、経済学を勉強しておくのはおすすめです。

特に、需要供給曲線と市場の歪み、消費者余剰と供給者余剰、比較優位と絶対優位の3つは知っておくと役に立ちます。

 

 

書評:「クルーグマン経済学」

クルーグマン マクロ経済学 第2版」ポール・クルーグマン、ロビン・ウェルス

ノーベル経済学賞受賞者でもあるクルーグマン博士が大学生向けに書いた経済学の本です。ミクロ経済学とマクロ経済学の2冊ありますが、両方お勧めします。

勉強の仕方としては、章内の文章を一通り読み、理解度チェックなどで理解していく(いきなり全部理解しなくて良い)→章末問題を全て解く(ここで理解する)。

章末問題は難しくなく、解答は付いてないですが、分からなかったら、その章の文章を読みながら解けば、絶対に解けます。全ての章末問題の答えを書いておくためのノートを5冊ほど用意しておくことを推奨します。

経済学は、恐らく読むだけでは理解出来ないと思います。だから、手を動かさずに経済学を勉強したい人にはおすすめしません。本を読みながらでいいから、章末問題を自分の手でグラフを書いたり計算することによって、経済学の概要が理解出来てきます。

本当に、市場原理や市場論理は、文章を読むだけでは理解出来ないですからね。具体的に、グラフではどういうことが起きているのか?どういう計算なのか?というのを、自分の手でノートに書いてみないことには、分からないのです。