書評:「“元祖が語る” 自分史のすべて」(色川大吉)


日本で自分史を提唱した色川大吉さんの本。

自分史の書き方に関することは最初の40ページだけで、あとは自分史の前身となった「ふだん記」の歴史の話が中心です。

自分史の書き方については記述が少ないと思うんですが、「自分史の書き方」というコンテンツを作っている私的には、日本ではどのようにして自分史が広まってきたのかという歴史は面白かったです。

で、この本を読んでいて、一つ気付いたことあります。

もしも自分史がブームになったら、かなりの高確率で自分史本来の役割が無視されるなと。自分史がブームになったら、出版社がこぞって自分史の賞を設立するなりして、個々の自分史に優劣や競争原理を持ち込むことになるんだろうなあと。そうなると、自分の人生を好きになるためではなくて、評価されるために歴史を捏造して自分史を書く人が続出してしまうんだろうなあと。

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自分史の書き方についてはこちら


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