自分が得意だと思うことには、どうしてもバイアスが掛かってしまう。
自分にとって当たり前過ぎて気付かないようなことが、本当の意味で自分の得意なことだったりする。逆に自分で得意だと思っているようなことは、あくまでそうなりたいという願望であることが多い。
これについては、自分の評価よりも、バイアスが掛からない他人の評価や客観的な結果を信用した方がいい。人に指摘されたり人から評価されて初めて、自分の得意なことが分かる。
自分が得意だと思っていることが実はそうでもなかったり、逆に自分では良くないと思い込んでることが実はそうでもなかったりする。自分で自分の強みだと思っていることよりは、他人がそう評価してくれた部分を伸ばしていくべきだと思う。他の人達は高く評価してくれているのに、自分勝手なセルフイメージでそれを否定するのは勿体無い。
ただ、人生全体で考えれば、人間には得意・不得意なんてなくて、自分の強みを生かせさえすれば、どんな不得意なことでも得意なことになってしまう。
例えば、製造業で考えてみれば、ここ100年の歴史で、一番製造業が得意な国はどこか?イギリスか?アメリカか?日本か?ドイツか?韓国か?中国か?
たった100年の間に王者がコロコロ変わってるわけで、どことも言えないだろう。ただ、王者になってるときの共通点はあると思う。それは、運が良かったことと、自国の強みを最大限に生かしたこと。運が良いときは長所が最大の武器になるが、運が悪いときは長所が最大の弱点になる。だから、厳密な意味では人間に得意・不得意というのはなく、自分の強みを生かせるかどうかだと思う。国や企業ですらも得意分野がコロコロ変わるんだから、人間一人一人の人生で何が得意分野になるかなんて誰にも分からん。
ただ、最初に書いたように、自分が得意だと思いたいことに固執してしまうと、自分の可能性を狭めてしまう。本当に人生は先が読めない。それまで辿ってきた道からすると信じられないようなことが滅茶苦茶楽しくなったりする。やってみないと分からない。だが、自分はこうなんだと決め付けてしまうと、それをやってみることさえもシャットアウトされてしまう。