2023年9月
※2023年9月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
順張りスイングはプラスも、逆張りスイングがマイナスでトントン。
特になしで、画像として載せるような銘柄もない。
ビッグモーター問題で、ネクステージを空売りしていた皆さんは、おめでとう。
レバナスの検証1(レバナス長期投資のリスクについて)
これから数回に分けて、レバナスの検証について書いていきます。
なお、新NISAでは、レバナスを含むレバレッジ型ETF・投信などのデリバティブ商品には投資できません。
※私はこの点が抜け落ちていたため、一度新NISA向けに記事を書いた後に書き直しすることになりました。
なお、下記記事でレバナスについて書いていますが、東証ETFのレバナスETFはゴミである点など、抜けている点があります(加筆・修正はしていません)。
https://trademaster.jp/levenas_etf/
私はかつて、「レバナスをやってる奴は全員不幸説」など、レバナスを揶揄してきましたが、レバナスについて検証してみると、悪くないじゃないかと思いました。
そのきっかけとなったのは、レバレッジ型ETFについていくつも記事を書く内に、日経平均のレバレッジ型ETFは、長期投資に適さない(レバレッジ型は長期では逓減していく、分配金が出ない、信託報酬が高いためなど)という一般的な説明と反していたことです。
「長期投資では、レバレッジ型ETFに投資するより、通常のETFを2本買った方が良い」という一般的な説明と反して、日経平均のレバレッジ型ETFは、長期保有において通常の日経平均連動型ETFの値上がり益の2倍+分配金2倍よりも大きな値上がり益となっていました。
https://trademaster.jp/etf_bull/
https://trademaster.jp/leverage_etf_longhold/
そして、2024年3月にラッコキーワードの候補にあった「新NISA レバレッジ」「新NISA レバナス」というキーワードでコンテンツを作りました。
※先述したように、新NISAではレバナスには投資できません。当該記事はリライトすることになりました。
この記事を作ったことで、「レバナスの長期投資はアリではないか?」と考えるようになったのです。
まず、レバナスを長期投資するリスクについて説明していきます。
これは、レバレッジ型ETFのリスクの説明となりますが、NASDAQ100指数に連動する次の3つのETFを比較して見ると一目瞭然です。
-【QQQ】Invesco QQQ Trust:レバナス1倍(NASDAQ100指数連動型ETF)
※投資する場合は経費率が低い【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETFですが、価格信頼性の点からチャートでは【QQQ】Invesco QQQ Trustを参照しています。
-【QLD】ProShares Ultra QQQ:レバナス2倍
-【TQQQ】ProShares UltraPro QQQ:レバナス3倍
それぞれの月足チャートを見ていきましょう。



NASDAQ100指数は、2021年11月に付けた高値を2023年12月に再突破しましたが、レバレッジ型は倍率が大きくなるほど回復が遅れていることが分かります。
【QQQ】Invesco QQQ Trustが直近高値を更新したのは2023年12月でしたが、レバナス2倍の【QLD】ProShares Ultra QQQが直近高値を更新したのは2024年6月と半年遅れ、レバナス3倍の【TQQQ】ProShares UltraPro QQQはまだ直近高値を更新できていません。
これはレバレッジの倍率が高くなるほど下落がきつく、2022年米国利上げ相場での下げがきつかったことが大きな原因です。
数値にすると、2022年米国利上げ相場での最大下落率(直近高値→安値)は次の通りです。
-【QQQ】Invesco QQQ Trust:-37.78%(408.71ドル→254.26ドル)
-【QLD】ProShares Ultra QQQ:-65.11%(94.54ドル→32.98ドル)
-【TQQQ】ProShares UltraPro QQQ:-82.43%(91.68ドル→16.10ドル)
暴落フェーズの下落率にもレバレッジが掛かるため、長期でのドローダウンの回復に時間が掛かってしまいます。
これこそが、レバナスを始めとするレバレッジ型ETFへの長期投資のリスクです。
これは、トレードで損切りがなぜ必要なのかという説明でも、度々使われる説明と同様です。
オルカンやS&P500指数なら、下げても精々-20%や-30%のため、すぐに戻します。
レバナスの場合、例えば-65%下げると元値の35%になります。35%まで下げてしまうと、100%まで戻すには、そこから3倍近い値上がりが必要です。
レバナスの月足チャートを見ると、2023年以降は急激に戻しているにも関わらず、2022年以降に「レバナス」という言葉が聞こえなくなっている理由が分かります。
とはいえ、レバナスは、2022年10月の安値から見ると、3倍近く上がってるのは確かなのです。
私は、レバナスの長期投資のリスクを抑えつつ、この上昇を何とかして取れないものかと思ったのです。
つまり、レバナスETFを、この安値で押し目買いして長期保有できないかと。
今回の一連のレバナス検証は、そのような話になっていきます。
S&P500指数やオルカンなら、長期・積立・分散投資が機能します。
先述したように、S&P500指数やオルカンの月足チャートで見た最大ドローダウン率は-20%程度で、リーマンショックのような最悪期でも-50%程度のためです。
S&P500指数やオルカンは、リスクが小さいため、脳死で長期・積立・分散投資が機能します。
しかし、レバナスは、リスクが大きいため、脳死で長期・積立・分散投資しても、暴落時にかき消されてしまうというのは、先の月足チャートの通りです。
つまり、レバナスを長期保有するとしたら、買い方を工夫する必要があります。
分散投資ではなく、暴落時に集中投資して長期保有する必要があります。
「NASDAQ100指数が暴落しているとき、レバナスに集中投資して長期保有する」ということです。
今回は、レバナスのリスクについて述べてきました。
次回は、これを踏まえた上で、レバナスの投資タイミングについて検証していきます。