2017年1月
※2017年1月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。
・デイトレのルールは一応は確立しました。全ての2陰線に入るのではなく、安値を切り上げているものにだけ入ればいいのだと。
・しかし、中々思うように取れない……。
・1月18日:メタップス
・1月25日:マイネット
・うーむ……。このルールならもっと取れると思っていたんだが……。
※1年2ヶ月後から解説します。まず、切り上げ2陰線というルールを決めたことはグッドでした。全ての2陰線に入るのは精神的に無理であるから、一番期待値が高くなっているサインに絞って入ると決めざるを得なかったわけです。
※で、これはズバリ言うと、銘柄選びが悪い。切り上げ2陰線というサインは聖杯でも何でもありません。日足の下げ波動で、5分足の切り上げ2陰線に入り続けたらロスカット地獄にしかなりません。精神的負荷が掛かりすぎない範囲で、ルールを一貫するという点において、売買ルールを決めることは有効になってきます。では、5分足の切り上げ2陰線で買うという逆張りが有効に機能するのは、どのような日足の銘柄か?
※もう一つ言うと、このときは体力的(集中力的)な負荷という点において全く考慮されてませんでした。「9~14時までに出た切り上げ2陰線は全て入る」というルールだったのです。しかし、モチベーションや集中力の点から考えると、これは現実的ではありません。現実的な売買ルールというのは、精神的負荷に加えて、集中力的な限界も考慮したものでなければいけません。
※ここで必要だったのは、かつてプロのトレーダーが言っていたけど理解できなかったこと、「9~10時に絞るべきである」と……。
トレードのコンテンツを作ってみた
2017年2月にGoogle Adsenseを導入してみたら、趣味で作ったサイトが年間のサーバー代どころか、年間の趣味代を稼いでくれるようになった!不労所得が実現した!
とまあ、本当にユーザーの皆様には感謝しかないのですが、お金の力というのは凄いものです。これがきっかけになって、あることを思い付いたのです。
「2012年からのトレード記録を、リアルなトレーダーの成長記録として作ったら面白いんじゃね?(PVが滅茶苦茶稼げるコンテンツになるんじゃね?)」と。
と言うことで、2012年から2016年までの5年分のトレード記録から、トレードのコンテンツを作ることになりました。2017年3月7日から6月中旬までの約100日間、毎日欠かさずコンテンツを作り続けました。
具体的にやったこととしては、1ヶ月分を3コンテンツとして、
(1)売買日記を見直して、その当時の売買日記からコンテンツ制作。
(2)重要事項についてコラム記事を作成。
(3)重要な書籍のレビュー(全部の本を読み返した)
こう書くだけなら簡単そうですが、そこそこ莫大な作業になりました。毎日3時間はやってたと思うので、最低でも300時間は費やしたかと思います。
この作業をやる前には、自分のためというよりも、後進のトレーダーのために作ろうと思っていました。で、ついでに人気コンテンツになったら嬉しいなと。
このときは、このコンテンツ制作がトレーダーとしての爆発的な成長に繋がり、新たな売買ルールの発見やデイトレルールの確立に繋がることになるとは思いもしなかった……。
※どのようにして売買ルールの発見に繋がったのかは、2017年3月の日記を参照。
※また、トレード日記を読んでいただければ分かるかと思いますが、売買日記を見直してコンテンツ制作を行う過程で多くの気付きがありました。
トレードスキル向上のための訓練の一環として、このようなトレードのコンテンツ制作をしてみることを強く推奨します。
ちなみに、トレード日記は5年分で24万字(+画像たくさん)になりましたが、作成から1年近く経った現在、1日のPVは15前後です。とまあ、PVはそれほど稼げなかったかもしれませんが、PVがどうこうというような当初期待していたリターンが可愛く思えてくるほどの莫大なリターンがありました。
トレードのコンテンツ制作をするために何百時間費やすことには、とんでもない学習効果があります。
誰かに見せることを前提にコンテンツを作ると、間違いなくクオリティーが上がります。特に、日本人なら尚更です。
私はトレード以外にも、エンタメコンテンツにゲーム攻略サイトにと、20代のほとんどの時間をコンテンツ制作とトレードに費やしてきました。
私がトレーダーになった最大の理由は、趣味であるコンテンツ制作の時間を捻出するにはこの道しかなかったからです(なお、この価値観は誰にも理解されません)。
貴重な20代のほぼ全てをコンテンツ制作に捧げてきた経験からも断言しますが、人に見せるという圧力が掛かると、必然的にコンテンツのクオリティーが上がります。コンテンツ制作のために必要な売買日記の検証やトレード本の読み返しなど、人の目がないと面倒でやらないようなことをちゃんとやるようになるからです。そして、それは自分自身に多大な学習効果をもたらします。
と言うことで、トレードスキル向上の一環として、ネット上にトレードに関するコンテンツを作ることをおすすめします。
※補足:トレード史もそうですが、このような多大なる学習効果が得られることは、売買日記という形でちゃんと記録を残しているからこそ出来たわけです。
書評:「上達の法則」
上達について書かれた本を紹介します。
初めてチャートを見たときには全く何とも思わなかった(分からなかった)のに、数年間チャートを見ていると、サインが出ているチャートが輝いて(?)見えるようになるメカニズムが詳しく書かれています。
特に、中級者から上級者になるための上達の方法論として、得意なものに徹底的にこどわることで他の技能の上達に繋がる、記録やノートをとる、概論書や理論書を読むことが挙げられています。
これはトレードで言うと、一つのルールに精通することで引き出しが増える、売買日記や統計をとる、トレード本を読むことに相当するわけですね。
なぜにこれらの訓練が上達するために必要なのかが詳しく書かれているため、訓練が中々続けられない場合は読んでおくといいですね。
私の場合は、トレーダーとして上達していく過程で、何事も市場原理や自己責任の観点から考えるようになりました。市場原理で考えることがアイデンティティーの一部になってるような感じです。
ただ、こういう思考は規制が大好きで、リスクを嫌い、アンチ市場の風潮が強い日本社会では受け入れられていないため……。
私は、移民の大量受け入れや解雇規制の撤廃、原発の再稼働・新規増設といった自由主義的な政策を支持しています。巷では大反対されているチケット転売も支持しています。
これは逆張り炎上マーケティングを狙ってるわけではなく、トレーダーとして生き残ってきた過程で形成されてきた思考の賜物としか言いようがないんですよね……。
自由主義的な政策が社会の利益を最大化して、日本の国益に繋がると信じているから、市場原理主義的な政策を支持しているわけです。出来る限り規制緩和して市場に委ね、社会保障やインフラなど必要なことだけ規制すればいいと思っています。
だから、トレーダーとして上達すると、必然的に日本の多数派とは違う思考回路になっていくものと思います。