所属の欲求


マズローの欲求階層の3段階目に「所属の欲求」がある。

この「所属の欲求」、満たされてることに気付けない欲求である。「所属の欲求」が満たされてるかどうかは、過大評価されている。多くの場合、「承認の欲求」と「所属の欲求」が混同されている。だが、「所属の欲求」は、単に何かに所属しているというだけで満たされているのである。つまり、日本人であるという時点で、社会的地位がどれだけあろうとなかろうと、日本が好きだろうと嫌いだろうと、「所属の欲求」が一つ満たされている。

一例を出すと、右も左も分からない外国に一人旅に行ったとして、そこで国籍を聞かれたときに、「アイアムジャパニーズ」と言える安心感。帰れる場所がある安心感。ここで何も言えないと、旅を楽しめないと思う。「アイアムジャパニーズ」と言える安心感があるからこそ、旅を楽しめる。

だから、日本人であることに感謝して、先人に感謝しようぜと。ただ、日本の欠点や改善点をちょっと指摘しただけで、反射的に「出て行け!」と言うのはどうかと思うが。

「所属の欲求」を満たせる帰れる場所ってのは、何だっていいと思う。基本は、家族・学校・友達グループ・会社などになるだろうけど、精神世界でも、自分の世界でも、2ちゃんねるのスレでも、ゲームやテレビの中の世界でも、プロ野球チームでも、自分にとって居心地のいい場所なら何だっていい。

とにかく、どんな形でもいいから、自分の帰れる場所をいくつか用意しておくことが大事。帰れる場所でヒトと繋がっているという安心感には、あらゆるコンテンツのエンタメ性を押し上げる効果がある。これは、意識されてなくても、潜在的に効果がある。