健全な愛国心


日本社会では、マイノリティーが殴り返すのは禁止されている。だが一方で、大東亜戦争の戦後処理に関しては、日本はマイノリティーの立場である。だから、この点では日本は滅茶苦茶格好良い。まさに悪である。悪は格好良いのだ。

日本は他国から何をされようと反撃してはいけないと言う政治家がいる。まあ、外交的にはそうするのが一番いいのかもしれない。でも、国民はストレス溜まるだろうって。一体いつまで、日本は70年前の戦争のことで殴られ続けなければいけないのかと。そりゃあ、日本人だってストレス溜まりますわ。ぶん殴りたくもなるだろうと。

これ、危険だと思う。確かに、誰かが我慢し続ければ、争いは起こらない。ブチ切れなければね。でも、実質賃金が低下してて、これから更なる増税ラッシュも控えていて、戦後唯一の誇りであった経済がズタボロになってしまったと。それでいて、歴史にもケチを付けるんですかと。こんな状況なのに、一体いつまで殴り続けられなければいかんのですかと。だったら、もう一度戦争してやり直しましょうやという意見が国民から出てきてもおかしくないと思う。だって、何をしても殴られ続けるのだから。

日本も殴られたら殴り返せばいいのだ。アメリカみたいに他国にショットガンを乱射するような行為をするならともかく、どうせ日本が殴るなんてたかがしれてるんだから。堂々と自分の主張をして殴り返せばいい。

確かに、過去には国益を損なう愚かな行為をしたかもしれないけど、それでも我が国の歴史を尊重していますと。国のために戦った先人達を誇りに思います、感謝していますと。それで、賠償問題は既に条約で解決済みだから、今更何を言われる筋合いもありませんと。それでも何かしてきたら、この主張をベースに殴り返せばいい。

結局、自己肯定感が低くて、自分自身も自分の歴史も愛していない国民が多いから、その代表も簡単に国の誇りや歴史を捨ててしまうんだと思う。

戦後直後のドン底からここまで立て直してくれた先人達を誇りに思います、感謝しています。今も経済という唯一のアイデンティティーがなくなったかもしれないけど、それでも我が国を愛しています、我が国の歴史が大好きですと。堂々と胸を張ってそう言えばいいのだ。

健全な愛国心を持つには、外人に「日本最高!」とか言わせるような気持ち悪いことなどする必要がない。自分を愛して、自分の歴史を全て愛していれば、自分が過ごした場所は自然と好きになる。

ただ、マイノリティーは、健全な愛国心は持つべきだが、国家にアイデンティティーまで置くべきではない。日本は一番好きな国ではあるが、アイデンティティーにすべきではない。日本人がノーベル賞を取ったり、金メダルを取ったりするのは嬉しいが、誇りにまではならない。一番の誇りは自分自身のなかにある。マイノリティーのアイデンティティーは国家や組織ではなく、常に自分自身の人生の中にある。