究極の広告塔


マーケットでは、運だけで素人が大勝ちしてしまうときがある。

だが、この性質があるからこそ、マーケットには何度も何度もチャンスが現れるのだ。

だから、マーケットで運良く儲けた素人の存在は絶対に必要。プロじゃ駄目。素人じゃないと駄目。もしも、マーケットがプロしか稼げない場だったら、誰も見向きしなくなり、とっくに衰退している。運よく大金を儲ける素人が出現するからこそ、マーケットには何度も何度もチャンスが現れる。

去年の春頃には、アベノミクス相場でサラリーマンが何千万円儲けたというニュースが駆け巡ったわけだが、こういう現象が起こり続ける限り、供給され続ける。10月の暴落で退場していった個人投資家がいただろうけど、追加緩和もあったことだし、また新しい個人投資家が入場してくる。

アベノミクス相場のときのような円安・株高が進むと、株やFXで大儲けした素人が出現してくる。それと同時に、とある現象が日本中で起こる。株やFXで何百万何千万と儲けたら、会社の同僚や友達にどうしても言いたくなってしまう。人間関係が壊れるリスクがあるわけで、カネの話は隠しておかないと駄目だと思ってはいても、言いたくなってしまう。それが人間というものだ。

それで、会社の同僚や友達に「株で3000万儲けた(ドヤ!)」と言ったとする。これで満足して、めでたしめでたし。……ただ、聞かされた方は心中穏やかではない。例え、株もFXもやらないと決めていても、自分の周りで何百万何千万儲けたという同僚や友達が徐々に増えてきたとしたら、どういう感情になるだろうか?。自分だけ置いてかれてしまうんじゃないか?みたいな、焦り・不安の感情が高まっていく。そして、「もう置いてかれたくない!」と飛び付いて買った日が高値となる。

なるほど……。書いてて思ったが、こういう状況に置かれたら、FXのコピペにあるような一発逆転狙いの破滅願望丸出しトレードをしてしまう理由も分かる気がする。そりゃあ、親しい同僚や親友との間に何千万の格差が生まれたら、跳び上がるかも分からん。本業ではちょっと埋められん差だしね。

高確率で養分になるため、素人は株やFXをやらない方がいいと思う。しかし、低確率ながらも大儲けする素人が必ず出現する。それは、マーケットにとっては究極の広告塔。