複利の力


株やFXで儲けたという話が出てくると、大抵は○○○○万円儲けたという具体的な金額が示されるだけで終わる。だから、トレードは一発ドカンゲームなんだと勘違いされることが多いように思う。

だが、トレードで得られる最大の報酬は、複利の力を享受出来るようになることだと思う。

百聞は一見にしかずということで、複利の力について具体例を示してみる。

300万円を月率+4%で12ヶ月運用すると、次のようになる(小数点以下四捨五入)。
1ヶ月目:300万円*1.04=312万円
2ヶ月目:312万円*1.04=324万円
3ヶ月目:324万円*1.04=337万円
4ヶ月目:337万円*1.04=350万円
5ヶ月目:350万円*1.04=364万円
6ヶ月目:364万円*1.04=379万円
7ヶ月目:379万円*1.04=394万円
8ヶ月目:394万円*1.04=410万円
9ヶ月目:410万円*1.04=426万円
10ヶ月目:443万円*1.04=461万円
11ヶ月目:461万円*1.04=479万円
12ヶ月目:479万円*1.04=498万円
税(利益の20%):-(498万円-300万円)*0.2:-40万円
12ヶ月後の資産:458万円(年率+52.66%)

つまり、月率+4%で1年間運用すれば、税引き後で年率+52%相当になる。

では、同じ条件で300万円を10年間運用すると、つまり年率50%で10年間運用すると、次のようになる。
1年後:300万円*1.5=450万円
2年後:450万円*1.5=675万円
3年後:675万円*1.5=1013万円
4年後:1013万円*1.5=1520万円
5年後:1520万円*1.5=2280万円
6年後:2280万円*1.5=3420万円
7年後:3420万円*1.5=5130万円
8年後:5130万円*1.5=7695万円
9年後:7695万円*1.5=1億1543万円
10年後:1億1543万円*1.5=1億7315万円

まあ、これはあくまで机上の計算に過ぎない。ずっと+4%で安定するというのはまずあり得ないわけだし、損失を出すときも、大きく上振れするときもあるだろうし。ただ、計算上であったとしても、平均月率+4%を継続していくと、300万が9年後には1億になってしまう。これが複利の力。

とは言っても、マーケットで複利の力を享受出来るようになるまでには、数年間の訓練が必要になる。そんな簡単に複利の力を享受出来たら、誰だってトレーダーになってしまうわけで。

ただ、月率+4%ってのは、1トレード:資金の25%だとして、-1%LC*14、+5%*6で達成出来てしまう。この場合のリスクは、最悪でも月率-5%程度(-1%LC*20)。専業じゃなくても十分に達成可能だ。

だから、専業トレーダーになるかどうかはともかく、トレードスキルを身に付けて、投機的な手法で資産運用するのもアリなんじゃないだろうか?