願望を叶えるには、この世界に対して、その意思を示していくことが何よりも大事だと思う。例え、何も起こらなかったとしてもだ。今はこの世界が何も起こしていなくても、自分は何か起こしていくんだぞと。行動という形にして、その意思をこの世界に示していくことだと思う。と言うか、この世界に願望が存在している時点で、この世界は既に反応している。この世界は既に反応済みで、次は自分自身がどういう反応をするか。つまり、それが欲しいですという意思をこの世界に示せばいい。自分に出来ることをやったら、あとはこの世界の反応を待つしかない。この世界から反応が返ってきたら、また行動する。そうやって、この世界とのコミュニケーションを続けていくしかない。
まあ、それはともかく、自分のアイデンティティーに基づいた本物の願望というものがある。
人間は他人の持ってる何かを見て「羨ましい」とは言うものの、本心からそう言うことはまずない。人間、本当に羨ましいこと(アイデンティティーに根差した願望)を目の当たりにすると、言葉より先に跳び上がるのです。
「バクマン。」で滅茶苦茶好きなシーンがある。それは、王道漫画を描きたいにも関わらず、ギャグ漫画を描いている現実に葛藤していた亜城木夢叶(真城)が、王道漫画を描いて成功を収めていたライバルの新妻エイジにテレビ番組で挑発されて、泣き叫ぶように「タントやめたい!」という正直な気持ちを彼女の亜豆さんに打ち明けるシーンだ。それから、亜城木夢叶は博打を打つわけだが、まさにこれ。本当に羨ましいことがあると、跳び上がるのです。どんな壁が立ち塞がっていようと、何が何でも自分には出来る!と思う。その夢を達成するためには、何だって利用するだろうし、何だってやるだろう。「出来ない」なんて思わないというか、完全スルー。それより先に跳び上がる。反射してしまう。
だが、この状態、破滅願望丸出しでかなり危険でもある。現に、亜城木夢叶も博打を打った。成功したから良かったものの、もしも上手く行ってなかったら……。