レジェンド級のコンテンツがレジェンドになる前の段階で、「この楽しい感覚をもう一度!」と思うような体験がある。それは一瞬かもしれないんだけど、そういう瞬間がある。その瞬間をもっと味わっていたいという願望が現実化して、最初は一瞬だったその楽しい感覚が常態化したものが、レジェンド級のコンテンツだと思う。
で、その一瞬が滅茶苦茶大事。これを数値化して説明すると、常に100の楽しさをいくら継続した所で何も起こらない。常に10の楽しさしかなくても、一瞬でいいから300の楽しさを体験すると、それが忘れられなくなる。それをもっと習慣的に味わっていたくなる。重要なのは、一瞬でもいいから300の楽しさを体験すると、それを簡単にイメージ出来るようになること。
要するに、レジェンド級のコンテンツというのは、フロー状態を体験できるようになるコンテンツのことだと思う。で、レジェンド級のコンテンツになる前に、一瞬だけフロー状態を体験できるときがある。それは、「なんだったんだ、あれは!」というような体験。その幸せなフロー状態をもっと味わっていたいという願望が現実化して、最初は一瞬だったフロー状態が常態化したものが、レジェンド級のコンテンツ。
例えば、ショートショートの神様で、1001作以上の作品を作った星新一は、2作目の「ボッコちゃん」を書き上げたときに、「内心で『これだ』と叫んだ。自己を発見したような気分であった。大げさな形容をすれば、能力を神からさずかったという感じである」と思ったそうだ。まさに、こんな感じだと思う。「これだ!これだ!」って。
その初めての瞬間は、偶然の出来事かもしれない。でも、その偶然を偶然のままで終わらせるか、日常的にするか。これが、レジェンド級になるかどうかの分かれ目だと思う。そのときだけの楽しい体験で終わってしまったら、その瞬間は単なる偶然の出来事で終わり。だが、それが常態化すれば、その瞬間は奇跡になる。だから、まず必要なのは、そういう滅茶苦茶楽しい奇跡的な体験。レジェンド級の楽しい体験をしてない人間が、いくら想像力を張り巡らせたとしても限界がある。……これも結局は運なのだが……。
で、私の場合で一例を出すと、「パワポケ1+2」のパワポケ1で初めて理想とする野手を育成出来たとき(このページのサンプル選手1)、「育成理論ってこんなにおもしれえんだな……」と。間違いなく、これが始まりだった。