2022年7月 トレード歴125ヶ月(「日本で「普通の投資」が広まらない理由」)


2022年7月

※2022年7月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

・逆張りスイングはプラスも、順張りスイングがドローダウンで、月率-6.6%。

 


日本で「普通の投資」が広まらない理由

ブロガーのちきりんさんが「「普通の投資」を始めよう」という記事で、日本ではインデックス投資のようなまともな投資が広まらないという話を書いていました。

この話について私の意見を述べると、日本人にとって、まともな投資は需要がなく、投機の方が需要があるからだと思います。

私は、個人トレーダーの傍ら、投資ブログや投資記事を書いており、 テーマ株やテクニカル、全体相場、ニュース解説など、様々な投資・トレードコンテンツを作っています。

ETF・iDeCo・つみたてNISAなどのインデックス投資のコンテンツも作りますが、需要が明らかに低いというのが現実です。

インデックス投資より、例えば脱炭素やESG投資(レノバやAbalance、アースインフィニティなど)の方が何十倍も需要があります。

日本人にとってはインデックス投資で年率5%を積み上げていくよりも、レノバやAbalanceで一獲千金を狙う方が需要があるんです。

年末ジャンボ宝くじに行列を作っているのと同じ光景がそこには広がっています。

ちなみに、私は個人的には脱炭素には反対だし、ESG投資は信託報酬詐欺だと思っています。

2020年以降に上場したESG型ETFは、その中身がTOPIXかS&P500指数で、信託報酬だけ嵩上げしたぼったくり商品です(恐らく、ESG型ETFの成績があまりにも壊滅的だったため、中身だけ挿げ替えたものと思われます)。

しかし、仕事では、脱炭素とESG投資を持ち上げます。なぜなら、需要があって儲かるから。

「日本人にはまともな投資が根付かない。投機ばっかりだ」と言われますが、これは日本人の根源的な所に要因があるのではないでしょうか?

まともな投資は、日本人には需要がないんです。

需要があっても、すぐに声の大きい所(Abalanceで億り人になった!レノバで月100万稼いだ!など)に流されて、投機を始めてしまう。

これは、日本人が個人を持ってないからだと思います。

あと、私が思うに、投資家を装ってるインフルエンサーは想像以上に多く、投資未経験の人が思ってるより一桁か二桁多いと思います。

また、世界株ETFや米国株ETFの投資をフォロワーにおすすめしてるくせに、あんたらはやってないだろってケースも多過ぎです(ETFの流動性リスクについて触れないなど)。

投資家という肩書きは、ネット上でマウンティングしたり、他のビジネスをするには便利だからだと思います。

このため、投資未経験の素人が益々勘違いしてしまう。

例えば、投資で年率100%とか、当たり前ではありません。

少なくとも、それは投資じゃなくて、投機だから。

長期・積立・分散投資によるインデックス投資で年率5%を続けていくといった現実的な話は、(他人には再現性のない)投機によるインパクトある数字にかき消されてしまいます。

自分を持ってなくて流されてしまう日本人が余りにも多く、それが日本でまともな「普通の投資」が広まらない理由だと思います。

一つの仮説として、自分の仕事に満足してない人が多いのでは?

「今の仕事をしながら、年率5%で運用できれば、こんな生活ができる!」といった話に、日本人達は全く食い付きません。

むしろ、「レバナスを成功させて、今の仕事をやめて……」みたいな方向に行ってしまう。

以上が、私が考える、日本でまともな「普通の投資」が広まらない理由です。

年率5%を目標に運用するような投資は、そもそも日本人には需要がないため広まらないのだと思います。