2018年4月 トレード歴74ヶ月(トレードライターになって分かったこと、「AI vs.教科書が読めない子どもたち」)


2018年4月

※2018年4月当時の売買日記を読みながら作成(図も当時のものをそのまま転載)。

○4月26日
・ブログで公開していたルールについて、200円以下の低位株で3年分検証してみたら、3ティックLCだろうが2ティックLCだろうが横ばいとなっていたことが発覚した。

・デイトレで取れていたものを都合よく載せると以下の通り。

 


トレードライターになって分かったこと

私は、株式投資ライターの仕事をするようになってから1年になりますが、この仕事の内容そのものが私のトレードに影響したことは完全に0です。

株式投資記事の作成という楽しくて仕方ない仕事で生活費を賄えることになったことは、トレードに多大なる好影響を及ぼしました。

しかし、株式投資ライティングそのものの体験が、トレードに与えた影響は完全に0であると言えます。

私がトレードで改善や新しい閃きが生まれるのは、統計を取ったり検証をしているときだけです。

私はトレードライターの仕事を請け負うことになり、「へー、こういう情報サイトがあるんだねえ」とか「こんなテーマ株があるんだねえ」とか「この銘柄は1年でこんなに上がってたんだねえ」とか、株式市場に関する知識や教養がたくさん増えました。

しかし、株式市場で利益を出すことに繋がる知識は何一つとして得られませんでした。

つまり、トレーダーがトレードライターになるのは難しくなくても、トレードライターがトレーダーになるのは絶対に不可能だと言えます。

トレードで利益を出すために必要なことは、売買日記や統計の検証です。また、確率統計思考(大数の法則)や規律です。

これらは、情報収集だけで学ぶことは絶対にできませんし、実践を継続しなくては身に付くことは絶対にありません。

また、このような玄人向けのコンテンツは求められていません。誰もググりません。

これは「売買日記の書き方」でググると、SEO対策をしてない趣味で作った当サイトがトップに来ることからも明らかです。

必然的に、ネット上に溢れる株に関するコンテンツは素人受けするものになるわけです。

少なくとも、今や株式投資に関することをググればググるほど馬鹿になる時代になってると言えます。

私は、株式投資のライティングを通して、株式市場の教養を学べるのが楽しくて仕方ありません。読み手の方にも、株式投資の教養がなるべく伝わるように努力しています。ただ、読み手がその記事を読んで利益を出せるようになるとは全く想定していません。

株式投資で利益を出すための情報としては、毎日15PV程度のトレード日記に書いてある情報が、私が作ってるコンテンツの中では間違いなく一番クオリティーが高いです。

 

書評:「AI vs.教科書が読めない子どもたち」

私が2018年に読んだ本では、この本とcisさんの本の二冊がトレーダー必読の本として挙げられます。

AIの登場はトレーダーとしても気になることですが、この本にはAIの現状について開発者視点で書かれています。また、確率の話が所々に出てくるため確率の本としても読めます。

現行のAIはビッグデータによる統計的手法(ディープラーニング)でデータ解析・処理を行っているため、AIは意味判断や価値判断をすることができないというのが要旨です。

私は、ゲーム攻略サイトを運営しているのでよく分かりますが、世界最強のAIであるGoogleの検索エンジンは意味判断や価値判断ができていないのは明らかです。

Googleの検索エンジンは供給量の少ないコンテンツを探し出すことに掛けては素晴らしい力を発揮しますが、供給量の多いコンテンツでは単に分量が多いだけのアフィサイトに騙されています。

これは、現行のAIが統計的手法によってデータ解析をしている何よりの証左と言えるでしょう。

では、トレーディングにおいて、AIはどのように使われるのか?

意味判断や価値判断ができない現行のAIがトレードにおいて人間に対して持つ優位性は、「アルゴリズム取引によって注文に掛かる時間が0になること」になります。

よく、AIは分析能力において人間を凌駕するからトレーダーを淘汰するみたいな話が聞かれますがそうではありません。また、現行のAIは統計的手法に基づいているため、勝率100%になることもありません(この点も本書では繰り返し書かれています)。

トレーディングにおいて人間がAIに対して不利なのは、注文するときにマウスを動かしたりキーボードを叩く物理的な行動が必要となる点です。

この優位性を発揮できるスキャルピングや秒単位のデイトレではAIは強みを発揮できますが、分単位以上のデイトレやスイングトレード、長期投資においてはAIの優位性は働きません(トレード執行における精神的負荷がないことは除く)。

つまり、現行のAIは超短期のスキャルパーやデイトレーダーを淘汰することはあっても、それ以上の時間軸のトレーダーを淘汰するには至らないものと考えられます。

※この本の中でも、トレーダーがAIに置き換えられてしまったという話が出てきていますが、これはマーケットメーカーのことだと思われます。